気ままに

大船での気ままな生活日誌

立待月の三日目 稀勢2敗目 高安は連勝

2017-07-11 21:24:23 | Weblog

名古屋場所の初日が満月だったので、三日つづけてお月見シリーズで(笑)。二日目は十六夜の月、そして三日目は立待月のお月見を兼ねた相撲観戦となりまする。

立待月(たちまちつき)。月の出が日没より1時間40分ほどなので、”いまかいまかと立って待つ”のでこの名がある。今日の月の出は8時半頃。山の端に昇るのはその15分あと。まだまだ見頃の”準満月”。

山の端から出ようとしている、立待月の月の出。


見事な立待月 電線二本に注目(笑)

名古屋場所三日目

稀勢、高安とも連勝して勢いをつけたいところだった。まず、高安が、琴奨菊に攻められるも、突き落としで破り、うれしい白星。よしよし、この調子で結びの一番もと願っていた。が、苦手の栃ノ心にうまくとられ、無念の黒星。稀勢にはやくも暗雲が立ち込めた。中日までもつかどうか。

うーん

よし、いいぞ。高安、連勝。琴奨菊は3連敗。

。。。。。

嘉風3連勝。強豪、玉鷲も破る。

白鵬、KOパンチで正代を倒し3連勝。横綱相撲をとれ、と言いたい。

うれしい初金星、北勝富士

稀勢の復活をいまかいまかと立って待つ”立待月”をもう一度。

では、おやすみなさい。(ふて寝)

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むだということ

2017-07-11 08:34:04 | Weblog

おはようございます。

ここふた月ほど、外出が少なかったせいか、書棚の本を取り出すことが多くなった。若いときから、湯川秀樹博士の随筆が好きで、7,8冊はもっていたが、定年退職時の蔵書大整理で、現在は、湯川秀樹自選集1(学問と人生)と3(現代人の知恵)の二冊だけになった。

湯川秀樹の随筆というと、まず、”むだということ”を思い出す。これを職場の文化祭の関係だったと思うが、”職場新聞”で紹介したことがあり、覚えているのだ。その小文を、”現代人の知恵”のうしろの方で見付け、懐かしく読み返した。もう半世紀近くになるが、その内容は、老いてもガッテン!(笑)だった。で、ここでも紹介しようと思う。ぼくがむかし、紹介したのは、以下の冒頭の文章だけ。

人生には”むだ”がつきものである。お正月の数日間など”むだ”だと思う人も多いであろう。しかし、人間は年がら年中、ぎりぎり決着の所で生きてゆくわけにはいかない。適度の無駄があって、はじめて人生にゆとりができる。それどころか、”むだ”の中にはむしろ必要なもの不可避なものさえある。一口に”文化”といわれるもののなかには、どうしてもある程度の”むだ”がまじってくる。そして一番困るのは、その中のどれが果たして不必要な”むだ”であるか、判定が容易でないことである。そもそも人間活動の中に、果たして”むだ”に終わるかどうか的確に予知できない要素が多分にふくまれていること自体が人間の生き方、考え方に本質的な意味をもっているのではなかろうか。

そのあと、”生物の進化とむだ”、次に”研究とむだ”について具体的に論じている。研究というものは、ある程度の”むだ”を避けることが出来ないし、科学先進国は、どれも研究の段階で相当な無駄を惜しまなかった国である。よその国にそれをお任せばかりしている国は、いつまでも科学後進国のままである。

そして、こうまとめている。研究段階である程度の”むだ”があっても、出来うる限りのいろいろの可能性を追求しておくことが、前途の大きな危険を避け、正しい道を選ぶのに役立つのである。人類の賢明な進化の方策、あるいはもっと狭く一国の発展の方策をきめる大切な目安がここにあるといってもあながち我田引水ではなかろう

たしかにその通りだと思う。しかし、現代の世の中はそうは動いていないようにみえる。ぼくのいた職場の半世紀近くの変遷をみてもそう思う。最新のノーベル賞学者である大隅良典さんがいみじくも、会見でこう述べている。

サイエンスってどこに向かっているかというのはわからないところが楽しいことなので、そういうことが許されるなか、やっぱり社会的な余裕みたいなものが必要ですね。・・・”役に立たない研究をしよう”と言うと、最近の学生はびっくりする。”科学は金もうけのためのものではなく、社会を支えるもの。すぐに役に立つことばかり求めていたら基礎科学はできない”

まさに、湯川さんと同じく、基礎研究には”むだ”が必要不可欠なものだと言っておられる。みかけ上の”合理化”や”実利”ばかりを追い求めていると、大事なものがするりと抜けおちてしまう。ノーベル賞学者をたくさん出した科学先進国も、うかうかしていると、いつのまにか科学後進国の仲間入りということになるのでは。

なんて、えらそうなことを言ってしまったが、毎日、100%”むだ”な生活を送っているぼくは、逆にもっと社会に”役に立て”と言われそうだ。

湯川秀樹博士(湯川秀樹自選集1”学問と人生”より)

それでは、今日も一日、むだをいっぱい入れて、お元気で!
 

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