天童駅から車で15分ほどで、出羽名刹三寺のひとつ、鈴立山若松寺に着く。因みに、あとの二つは山形市の宝珠山立石寺(山寺)、寒河江市の本山慈恩寺である。慈恩寺には去年、山寺には、うん十年前に訪ねているから、ついに出羽名刹三寺を制覇した(笑)。
ここへ来るまで、若松寺が、花笠音頭のめでためでたの若松様よの本家本元であることを知らなかった。境内に入ると、いきなり、このめでたい石碑!
和銅元年(708年)に行基菩薩が開山した霊場で、その後、貞観二年(860年)に、山寺を開山された慈覚大師が当山の山頂付近にあった御堂を現在の地に移し、大規模な造営工事を行った。この時期に奈良仏教の法相宗から平安仏教の天台宗となった。さらに江戸時代に観音堂は大改修され、現在に至っている。また、最上三十三観音札所の第一番に位置づけられている。ちなみに、二番が山寺。
重要文化財でもある観音堂。
堂内にも重要文化財が。
金銅聖観音像懸仏(写真は天童市役所より)金銅製の聖観音坐像で日本最大級の大きさで、技巧も優れている。裏面に寄進の趣旨、年月日、寄進者等が陰刻され、形式内容ともにそろった懸仏とのこと。
板絵著色神馬図 (郷目貞繁筆) 絵馬では、県内で唯一の重要文化財。立烏帽子をつけた神人(じにん)が曳く鹿毛(かげ)の馬。
縁福の大風鈴 ここは縁結びの寺として有名で、西の出雲、東の若松といわれている。若いカップルがよく訪れるそうです。とくに住職に握手すると、たちまち、まとまるようです。一方、離縁したいカップルは山寺がいいとのこと(爆)。
鐘楼
展望もよく、雲がなければ月山を望める。この日は残念。
さて、今日は七夕。入谷の朝顔市でも行ってみようか。日本橋の春信、写楽もいいね。