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気ままに

大船での気ままな生活日誌

鎌倉文学館の太宰と薔薇、そして津軽富士

2013-05-11 17:48:59 | Weblog
二泊三日の東北桜巡りをしてきた翌日なので、4年振りに開催される神田祭に行くのを明日にのばして、今日は近場の鎌倉文学館で遊んできた。ちょうど、太宰治展をやっていた。太宰の故郷は青森だし、昨日、青森に行ってきたばかりだし、なんて繋がりがいいんだろう。

日本近代文学館所蔵の”右大臣実朝”や”人間失格”の貴重な原稿や、太宰自身が描いた油彩画”自画像”まで観ることができて、それはそれで楽しめたのだが、そぼふる雨の中の庭園に出て驚いた。薔薇が、もう見頃を迎えていたのだ。ぼくは何度もここに来ているが、今までで最高のタイミングではないかと、思うほどの花盛りだった。暗い太宰から明るい薔薇へ、180度の転換も、ぼくの心模様に効果的に作用したのかもしれない(笑)。







加えて、スタジーの巨木も花盛り。老木はうつくしい(汗)。




高橋源一郎がこの展覧会の監修をしていて、彼の太宰論もパネル展示されている。その中に、小林秀雄の文章が引用されていた。”実生活を離れて思想はない。しかし、実生活に犠牲を要求しないような思想は、 動物の頭に宿っているだけである。”た、たしかに。 となる、自称思想家は多いことだろう(笑)。

鎌倉駅の西口から東口への地下通路に、この展覧会の紹介パネルが展示されている。




そして、太宰が愛した故郷の山、津軽富士こと岩木山。著作”津軽”で、”富士山よりもっと女らしく十二単の裾を、銀杏の葉を逆さにたてたように、ぱらりとひらいて左右の均整も正しく”と形容している。


ぼくも一昨日の夕方、素晴らしい津軽富士をみている。












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東北桜三昧(1)角館

2013-05-11 10:59:33 | Weblog
急に弘前の桜が観に行きたくなって、それならついでに角館の桜もと、二泊三日の旅程でゆっくり遊んできた。GW過ぎてから満開というのが、ぼくら気まま族にとってはうれしい。だいいち、新幹線なとの特急券もすぐとれるし、ホテルだって断られることはない。そして、何よりも、GW中に怒涛のように押し寄せていたはずの大観光客軍団も全軍撤退し、うそのような静かさの中で満開の桜を満喫できる。本当に素晴らしいお花見だった。

朝早く家を出て、こまちに乗って、盛岡を経由し、角館に着いたのは午前11時半頃。5時半頃のこまちで、宿泊先の秋田に向かうのがその日の予定。約6時間も遊べる。駅を降りると、駅前の紅枝垂れ桜が迎えてくれる。ちょうど見頃になっている。これで一安心。きっと武家屋敷の枝垂れも間違いない。わくわくどきどきで足も自然と早くなる。何度か来ているから、地理は頭に入っている。まずは、武家屋敷通り。15分も歩くと、通りの入り口に出る。目の前にひろがる、見事な枝垂れ桜の美女軍団。おお、お見事!と叫んだら、お腹がグーと鳴った。で、角館と言えば、稲庭うどん。入口近くの老舗で頂いた。


腹ごしらえができたところで、武家屋敷に突入。迫りくる美女軍団。


つい後ずさり。これでは負けてしまう。作戦を変えよう、一本づつの対決だ。〇〇家(忘れてしもうた)の枝垂れ桜。ムムム、これまた、いい。松園美人か、はたまた清方美人か。でも、相当なお歳だそうだが。老木はうつくしい、と言った人がいた。た、たしかに。






ちょっとお武家さまのお屋敷を覗いてみよう。青柳家。


お屋敷のお庭でみかけた銅像。
小田野直武、角館生まれ。絵も得意な万能の天才、平賀源内に師事し、秋田蘭画を確立。解体新書の挿絵を担当した。30歳の若さで急死。


お庭でみかけたもだえる木(爆)前回のブログで紹介した、山口華楊の”樹”のモデル(ウソです)


蓄音機のコレクションはすごかった。


武家屋敷通りを少し離れると桧木内川。その堤にソメイヨシノが2kmにわたってつづいている。そこも満開だった。すばらしい光景。

一目千本


桜のトンネル




一休み。みそこんにゃくで熱燗一本。寒かったでね。


この辺りは観光バスなどの駐車場になっている。武家屋敷通りにも近い。そこまでの道は若い枝垂れ桜並木。


そして、ぼくはもうひとつの、田町武家屋敷通りに向かう。駅に近い方なので、ここでぎりぎりまで遊ぶ。あっちに較べると、こっちの枝垂れ桜はもうひとつ、といったところ。でも、西宮家の建物見物や新潮社記念文学館(樋口一葉展をやっていた)や、お味噌の老舗”安藤醸造本社”もあります。また、藤あやこも出た、美少女が多いとうわさされる角館南高校もあります。そこには行きませんでしたが(笑)。

桜色


桜色の建物


安藤醸造


安藤家の室内


通りで見かけた、茂木健さんの講演ポスター。6月秋田で。全国を飛び廻っていますね。


角館駅前前蔵の枝垂れ桜。ここが観光情報センターになっていて休憩もできる。ぼくもここでこまちを待つ。1週間ほどの予定で帰郷しているワイフに写真メールを送る。楽しい一日だった。



そうそう、盛岡付近でみた岩手山のきれいだったこと。
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