気ままに

大船での気ままな生活日誌

新潟歴史散歩(2)白山公園界隈

2011-07-04 17:40:48 | Weblog

白山神社にお参りし、我が国、最初の市民公園である白山公園を巡った。この公園は、明治6年、県令楠本正隆(長崎県出身)がつくらせたもので、オランダ式の回遊式庭園である。園内には、彼の碑のほか、宝暦・明和事件に関わった竹内式部の碑や明和義人顕彰の碑などもある。また、まだ花の咲いていない蓮池の向こうには、大商家、三代目斎藤喜十郎家、住宅主屋のうち、燕喜館(明治40年代築)が移築され、公開されている。

白山公園の信濃川側には新潟県議会旧議事堂が”新潟県政記念館”となり、一般公開されている。府県会開設期の議事堂としては、我が国、唯一の遺構だそうである。閉館5分前だったが、親切に見学させてくれた。明治16年から50年間、ここで県政の審議が行われた。外壁は漆喰塗りで、建物の角とガラス窓は石積み、屋上の八角尖塔も見どころ。昭和44年、国重文に指定。

そこから5分も歩くと、信濃川の堤に出る。昭和大橋の前である。この橋は、昭和39年、新潟国体が始まる前に完成したが、国体が終わると同時に、新潟大地震が起こり、破壊されてしまった。そのときの写真が痛々しい。半年後に復旧したとのことである。東北大震災を想い出す。信濃川沿いの散歩道は、”やすらぎ堤”と名付けられている。小雨がぱらつき始めたので、少し急いで、ホテルに戻った。第一日目はこうして終わった。

燕喜館

新潟県政記念館(県議会旧議事堂)


昭和大橋の惨状

やすらぎ堤

 

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新潟歴史散歩(1)萬代橋から古町方面へ

2011-07-04 10:11:01 | Weblog

三泊四日の、新潟の旅を終えて、昨晩、帰ってきた。わざわざタイトルを”歴史散歩”にしたのは、”新潟県の歴史散歩”(歴史散歩編集委員会編)をお供にして、あちこち巡ったからである。ほぼ日程順に記事にするつもりであるが、あちらこちらに飛ぶ可能性がある。新潟といえば、良寛さん、会津八一、蕗谷紅児の名が浮かぶが、彼らがいろんな場所で顔を出してくるのである。そんなとき、寄り道をするかもしれない。

ぼくらが新潟市内に泊るのは20年振りぐらいではないかと思う。前回もそうだったが、今回も萬代橋の近くのホテルに泊った。部屋から、日本一の長さと水量を誇る、信濃川の流れが望める。ホテルの前に高浜虚子の句碑が建っている。”千二百七十歩なり露の橋” 大正13年9月、ここのホテルで句会が開かれたとき詠まれたそうである。ただ当時の萬代橋は、現在の橋より長かったから、今なら千歩以内で渡りきるかもしれない(笑)。水の都、新潟のシンボル的存在で、2004年に、橋としては日本橋に次いで、二番目に国の重要文化財に指定された。川の両岸にプロムナードが整備されていて、そこからは萬代橋の向こうに、現代の新潟のシンボル、”朱鷺メッセ”の高層ビルが堂々とそびえている。

萬代橋

萬代橋と朱鷺メッセ

虚子の句碑

萬代橋西詰めから東中通りまでのメインストリートが柾谷小路である。この通り沿いに柾谷四朗右衛門が店を構えていたことによる。西に向って歩くと、本通り、古町通り等が順に交差する。本通りは市場の通りで地元の買い物客で賑わっていた。その先の古町通りの北方面に七夕飾りがあったので、まずそちらに行った。すぐ飾りがなくなったので引き返した。実は、通りを隔てて、その先が夜の繁華街であることを最終日の夜の散歩で知った。また、一本、手前の小路(鍋茶屋通り)は京都の先斗町通りのような風情であった。ひとりで来た時は、ここで飲もう(汗)。

古町通りを東方面に引っ返すと、道路工事で雑然としていた。水島新司の、どかべん等のキャラクター像が立ち並ぶ、マンガストリートのはずが、すべて改装のため一時的に取り外されていた。新潟は漫画家が多く出ていて、赤塚不二夫も小年期をすごしている。ちょうど、新潟市立美術館で”赤塚不二夫展”が開催されていたので翌日、のぞいてきた。さらに進むと、緑の白山公園がみえてくる。白山神社では、大きな茅の輪が待っていたので、ふたりでくぐり、”大祓の儀”を済ませた。新潟で2011年の半年目を迎えるとは”想定外”だった(笑)。鳥居の近くに、忠犬タマ公の像があった。ご主人を雪崩から救い出したとのことだ。関東ではタマは猫の名前だが、新潟では犬の名前らしい。でも、ぼくの友人は、猫にポチとつけているから、そんなに厳密な区別はないのだろう。銅像といえば、良寛さんの銅像もここへ来る途中、みつけた。小さいのを含めると、三つほどみた。書となると、もうあちらこちらで拝見した。こうして、新潟の旅ははじまった。(つづく)

古町通りの七夕飾り

白山神社と茅の輪

忠犬タマ公

良寛さん

 

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