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気ままに

大船での気ままな生活日誌

茅ヶ崎美術館は夏景色

2009-08-07 07:25:29 | Weblog
むしむしする、夏の暑い日は冷房のきいている図書館か美術館が一番。で、図書館と美術館が高砂緑地をはさんですぐ近くの、茅ヶ崎へ行ってきました。まず、図書館で吉田秀和のエッセイを読んだり、松園の画集を観たりして、ついでにいねむりもしっかりはさんで(汗)、それから美術館に向かいました。


茅ヶ崎美術館は、ひとつは常設展”夏季収蔵作品展/水の情景”。そして、もうひとつは、”奥村幸弘/不思議な楽園”展。どちらも夏らしい、のびのびするような気分になるいい展覧会でした。


第一会場の正面に、肥沼守の”航海譚/キトラ島。いつか、ここで肥沼守展があり、すでにみているフレスコ画です。ほのぼのした好きな絵でした。再会できて、まずにっこり。そして、入江観の海辺の景色3点、海の色が良かったな、岩本和子、”輪廻の空間”、平山郁夫タッチの日本画。萬鉄五郎や三橋兄弟治の海辺の景色も。夏らしい景色を堪能し、機嫌よく、二階の会場へ。



二階は、奥村幸弘の不思議な楽園シリーズ。象さん、麒麟さん、亀さん、ペンギンさん、そして、お花が咲き乱れ、木々も伸びやかに育ち、本当に天国みたい。こんな楽園の中だから、象さんの目もやさしい、麒麟さんの目も、喜びに満ちている。色彩が、青(象さんがなぜだかみなうすいブルー)、赤、緑と豊かで明るく、何もかも満ち溢れている感じを受ける。まさしく楽園だ。おらが地球さもこうでなくちゃあかんね(笑)。こんな絵、一枚、部屋に飾っておけば、どんないやなことがあっても、癒されてまうだろうな、そんなことを感じさせる絵の数々でした。1966年生まれの方で、画家であり、また美術作家でもあるそうです。

そして、この会場の向いに薄暗い、ちょっと不気味な部屋が。入ってみると、河童とか、ひとつめ小僧とか、こわい人形や絵がいっぱい。講師の先生の指導で、近くの小学生がつくったものだそうです。タイトルは”あやしいをつくる”。ぼくらも子供の頃はこわいものが大好きでしたね。お化け屋敷もよく行きました。夏はおばけが一番(笑)。関係ないけど、桜田淳子の”夏にご用心”好きでした(汗)。♪あぶない あぶない 夏はほんとにご用心♪

茅ヶ崎美術館の夏景色を十分、楽しんで外に出ると、外も夏景色。蝉の声が、ひっきりなしに。

美術館前の、八木重吉のこの詩碑がぴったりの季節になりました。
いつも胸が締め付けられるような、命の詩です。


へくそかずらちゃんも、(へんな名前つけられちゃたけど)今咲いておかなければ、今、匂っておかなければ、もう駄目だというふうに咲いている。自然と涙をさそわれる。



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