気ままに

大船での気ままな生活日誌

山のホテルで富士見

2008-10-10 11:33:45 | Weblog
8,9日、箱根で遊んできました。泊まったのは芦ノ湖畔の山のホテルです。一昨年5月のつつじ見物で泊まって以来です。つつじだけでなく、富士山もとてもきれいに見えますので、今回は富士見が目的でした。前日の夕方から雨が降り出し、天気予報も曇りでしたので半分、あきらめていましたが、”久々の逆転満塁ホームラン”が出ました。

その予兆は、ノーベル物理学賞に引き続き、下村脩さんの化学賞受賞のニュースから始まりました(笑)。そして、就寝前、ワイフの”月が出ているわよ”の声に、窓を開けると、半月がちょうど西の夜空に沈むところでした。そして月光が、湖水に影を落とし、光の太い帯がボクに向かってながく伸びてきていました。こんな光景は初めてみました。夕陽を映す海上の光の帯は何度もみていますが。

そして、予兆は確信に変わりました(笑)。夜明け前、4時45分に目覚め、南の空を見上げると、ななななんと、オリオン座が。それも”輝く星座”、大船の夜空の星とは輝きが違うのです。月もいないし、街の灯りも少ないし、ということでしょう、部屋が西向き加減でしたので、”冬の大三角”のひとつプロキオンが身を乗り出してもみえませんでしたが、シリウスはこうこうと輝いていました。よし、いけるぞ、今朝は晴れる、富士山も間違いない、ボクはもう嬉しくなって、わくわくしながら夜明けを待っていました。

しらじらと夜が明けてきた5時頃(正確な時間は覚えていない)、ボクは窓から北西の方面に身を乗り出し、そちらに目を向けたのです。みみみみえた、冨士の影がくっきりとみえたのです。すぐカメラをとりだし撮ったのですが、暗すぎて全然写っていませんでした。そして、とうとう6時前、富士山はそのうつくしい姿を現しました。ボクはホテルの屋上の展望室に駆け込んだのでした。な、ななんとお美しいお姿。朝日を浴び、ほんのりお顔を赤らめたお姿は、今までみたことのない、色っぽい(汗)、うるわしいお富士さんでした。



ガラス越しの展望室より直にお姿をと、ボクはホテルの、つつじ園になっている庭園に降りてゆきました。庭園の富士見のポイントで、しばらくうっとりしていました。まだみんな寝ているらしく(ワイフは早朝風呂へ)、広大な庭園内にボクひとり。お冨士さん独り占めです。極上のひとときでした。こんなひとときがあれば、これから、ちょっとくらい悲しいことがあっても乗り切れると思いました。




朝日を浴びた、4本の杉もうつくしい。


杉の影までうつくしい。

名園つつじ園を一回りして、さらにシャクナゲ園を覗き、川崎の、廃園となった向が丘遊園から移したというバラ園をみたりして、1時間ほど散歩して、冨士のみえる場所に戻ってきました。もう暁の冨士の風情はなく、いつもの冨士山に戻っていました。



一昨年のつつじ見物のときも、すばらしい富士山だったなあ。
コメント
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