気ままに

大船での気ままな生活日誌

大琳派展 in上野

2008-10-24 10:40:21 | Weblog
東博で開催されている”大琳派展/継承と変遷”を観てきました。光悦、宗達/光琳、乾山/抱一、基一の琳派6名の至宝の数々が一同に会し、まばゆいばかり。まさに”大”琳派展に相応しい美術展でした。



先日、三井記念美術館の”森川如春庵の世界展”でみた、黒楽茶碗 銘”時雨”と赤楽茶碗 銘”乙御前(おとごぜ)” のふたつの光悦の茶碗が気に入ってしまい、今回も光悦の茶碗がお目当てのひとつでした。ありましたよ、”乙御前”の妹のような(笑)、赤楽茶碗 銘”峯雲”そして”時雨”の弟分のような、黒楽茶碗 銘”雨雲”。もうひとつありました。どれもこれも良かったです。

光悦の茶碗つくりはたしか50才過ぎてから始めています。”本業”は、寛永の三筆と讃えられた書家でしょうか。ボクは、書はぜんぜんわかりませんが、今回、光悦の書をみてみたいと思いました。とりわけ、宗達の下絵に光悦が直に筆を走らせたという”鶴下絵三十六歌仙和歌巻”を楽しみにしていました。

13メートルもの巻物に宗達の描いた無数の鶴が海を渡り、天空を舞う、その間を光悦の流れるような書が、時には強い、ときにはやわらかな筆跡を残しながら、飛翔する。一気に書きあげた、緊迫感がひしひしと伝わってくる、そんな素晴らしい作品でした。宗達を見いだし、育てた光悦。当代随一の画に当代随一の書の合作。光悦の、筆を走らせているときの、誇らしげな気持ちが伝わってくるようです。

素人のボクにも、光悦の流れるような書体はとてもうつくしくみえました。茶碗だけでなく書もフアンになりそう(笑)。



4つの風神雷神図もお目当て。でも今回は肝心の、宗達のが展示されていませんでした。数日後から展示だそうです。また来なければ。



光琳、乾山兄弟の作品もわりと好きなので、イヤホンガイドを聞きながらゆっくり鑑賞。でもこれだけの”大”展覧会、後半は疲れてきて、酒井抱一、鈴木基一の作品はさっさっと通り過ぎ、休憩室で昼寝(汗)。もう一度、訪ねたときは後半を重点にと思っています。その頃は本館前のユリの木も、大部黄葉が進んでいることでしょう。
コメント
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