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気ままに

大船での気ままな生活日誌

磯村尚徳さんの日本文化論

2007-07-24 09:13:22 | Weblog
これも円覚寺夏期講座のお話です。NHKのキャスターであった、あの磯村尚徳さんです、もう78才になられたそうですが、若々しいです。10才は?7才は?・・5才は若いと言っておきましょう(笑)。一昨年までパリの日本文化館初代館長を10年ほど勤めていました。若いときもパリにいたことがありますから、ほとんどフランス人です(笑)。この日の演題は「世界からみた日本の文化力」でした。

フランスは世界一の文化大国である、その証拠に海外からの旅行者数も断然トップである、ただ景色がきれいだとゆうだけでは人は集まらない、文化度の高さが人を惹きつける、と磯村さんは熱弁をふるいます。確かに、フランス、イタリア、スペイン、ボクも何度でも行きたいです。

その世界一の文化度をもつフランスが最近、日本の文化に強い関心をもつようになっているそうです。このブームは、19世紀のジャポニズム(日本の浮世絵等の美術が印象派絵画などに強い影響を与えた)になぞり、ネオジャポニズムとまで言われています。

日本文化といっても、漫画、アニメ、テレビゲームなどの、ポップカルチャーと呼ばれる分野です。アンパンマンやドキンちゃんもフランス人に人気があるそうです(これはボクのつくり話)。

(ここから先は磯村さんが話してるように書きますね、話し方はキャスターのときと同じで、熱弁ふうです)

その熱狂振りの例として、昨年と一昨年、パリで開催されたジャポンエクスポを挙げておきましょう、なんと、2年続けて、7,8万人のフランス人が押し寄せてきたんですよ、お年寄りから子供まで幅広い年齢層で、なななんと65%が女性なんです。それに、この企画、運営は、日本人は全く関与していないのですよ、すべてフランス人が自発的に、それも政府やイベント会社ではなくNPOでやっているんです、その事務局長にはフランスの財務省のエリート官僚がやっているのも面白いですね、彼は子供の頃に日本の漫画を読んで育った人で、現在も大好きらしいです(麻生大臣もそうですね)。実に幅広い階層、年齢の人たちが、このイベントに参加したという事実がとても意味があることなのです。

文化といっても、サブカルチャーじゃないかと、ブームを軽くみる人がいますが、その意見は現在では少数派になっています。現在高い評価を受けている浮世絵だって当時は町衆の文化で、包み紙に使われていたほどのものでした。それに、いわゆる”高級”な日本文化へ関心を向けさせる効果もある、相乗効果といっても良いかもしれない、前述の事務局長もそうでしたね、子供時代の日本漫画の読書がその後の日本文化へ強い関心をもたせるのです。

フランスでは、すでに禅、能、文楽、歌舞伎などの日本文化が定着してきています。せんだっての市川団十郎のオペラ座公演も人気だったらしいですね。また武道にしても、フランスではサッカーの次ぎに好まれているスポーツは柔道なんですよ、柔道人口はたしか日本より多かったですよ、剣道、空手をやる人もどんどん増えています。

こういう現象の根もとには、アメリカ文化に対するアンチテーゼがあるのではないかと思いますよ。近年、フランスは衣食のアメリカ化(Tシャツやマクドナルド等の文化)が進み、それに辟易するようになってきた、よくみると日本の文化、生活様式の方がかっこいいのでは、COOL(仏和辞典をひいてみてください、かっこいいという意味なんですよ)だと思うようなってきたのだと思います。。COOL・JAPANですね。それは、フランスだけではなく、ヨーロッパ各国を含む世界的な傾向だそうです。

このように、日本文化は外からみても相場が上がってきています、くすぐったくなるほど誉められます、でも、僕(磯村さん)は日本文化には芯になるものがない、ユニバーサルな価値観に欠けるいると思います、国としての品格に繋がることです、本当に尊敬される日本になるためには、国として、次ぎの三つのことを心がけねばならないと思います。

1)こころないことをしない
2)もったいないことをしない
3)みっともないことをしない

・・・・・

個人としても心がけたい、三つのお願いですね。
家庭の主婦の方も、家計費を節約しようと、段ボール入りの肉まんやぎょうざを作って旦那さんに食べさせないでくださいね。ワンちゃんのお食事でもダメですよ。1,3に抵触しますよ。でも、段ボールを無駄にしないとゆう点では、2に合致しますね
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