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まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

母から学ぶこと

2006年04月13日 | にこにこ
 いよいよ、実家の両親の引っ越しまで、あと3日となりました
母は、現在の郊外の自宅から、大阪の中心部への引っ越しを、心から楽しみにしています
母は、年をとってからは、よけいに「赤い灯、青い灯」に囲まれた、賑やかなところでの暮らしに憧れるようになった、と言います。もちろん、父の介護をする母にとれば、あっちこっちに敷居や段差のある現在の不便な家の構造ではなく、バリアフリーのマンションは、まさに介護するには理想の生活で、介護者の様々な負担が大幅に軽減される、というのも、うれしさの一つでしょう もちろん父は、今の慣れ親しんだ生活には大いに未練はあるものの、自分自身でも不便さは実感しているようですから、きっとユニバーサルデザインで統一された生活は、楽に違いありません

 月曜日のことです。
私は新居のほうのマンションで引っ越し後の生活の準備をしたあと、電車を乗り継いで実家に戻りました
 私が帰省をすると、私が食事の支度をしたり、たまには目先の変わったものも楽しいでしょう、と、途中のデパ地下でお総菜を買って帰ったりしているのですが、さすがに疲労困憊だった私は、食事の支度をすることも、デパートに立ち寄ることも億劫になり、申し訳ないなと思いながらも、夕方に母にメールをして、「夕食、お願いします」と頼んだのでした

 ターミナル駅から、今から帰ります、のメールを母に送っていたら・・・
私が実家に着いた時には、すでにキッチンから、とってもいいにおいがしていたのでした
 さっそく着替えてダイニングに入っていくと、キッチンにはエプロン姿の母 まもなく、テーブルの上には母の手料理が並びました
 私は、食卓の上を見て、やられたー・・・そう思ったのでした

 豚の生姜焼きに、細く切ったレタスとキュウリ(こうすると、父が食べやすいのです)。厚めにスライスされたレモン。そして、ししとうの香味焼き、山芋の海苔と梅肉和え。
 いずれも、母ご自慢の器に盛られ、目にもごちそうで、食欲をそそられました

 ショックでしたねえ・・・
何だか、私が長年忘れていた「大切なもの」を、まざまざと目の前で見せられた・・・そんな気がしました

 母は、あの日、会社から帰ってきてから私のメールを受信したに違いありません きっと、それから冷蔵庫の中をチェックして、さっさと献立を考え、私の帰宅時間に合わせて、これだけのお料理を、手早く作ったのでした
 どれも、決して時間のかかるお料理ではありませんが、一つ一つが彩りよく、おいしそうに、とても似合った食器に盛りつけられていたのでした
 くたくたになっていたはずの私でしたが、それらのお料理を見て、すっかり元気になっていました

 母の手料理で私が好きなのは、ちらし寿司とロールキャベツです
しかし、私のように、時間短縮のためにと、ちらし寿司を作る時、「○○太郎」を使うことはありませんでしたし、キャベツ一枚一枚丁寧にゆで、具を巻いて、煮込み・・・
 母の時代には、便利な商品が少なかった、と言ってしまえば、身も蓋もありませんが、高1になった私に、食事の支度がバトンタッチされるまで、母は滅多に「何とかの素、何とかタネ」というものを使わず、いつも楽しそうに、会社から帰宅後、お台所に立っていたものです

 そして、たった一度も、「私は仕事が忙しいから、それは出来ない」とか「私はそんなことをしている暇はない」というような言葉を、聞いたことはありませんでした。
 私は忙しさで煮詰まってくると、結構理不尽に不機嫌になり、忙しさを強調し、家族を閉口させることがあるのに・・・

 彩りよく盛りつけられたクイックメニューの数々を前にして、私はあらためて母の偉大さを実感しました
 そして、今だに、私はこんな母に育ててもらいながらも、ぜんぜん母の足下にも及ばない自分を実感しました
 母、75歳、娘、48歳。今後は、すっかり私が父や母を助けていくのだ!そんな気分になっていましたが、まだまだこれから、私は母から多くのことを学んでいくのだなあ、とひしひしと実感した食卓でした

 あっ、引っ越しにばかりに気をとられていましたが・・今日は母の75回目のお誕生日です
コメント (4)
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いつかはやってくる不協和音

2006年04月09日 | う゛う゛ー
 我が子に夢を託す、期待をかける・・・ちょっとこういうことをブログに書いたことがありました
 あの時は、あっさり「そのうちに、親は子供に何もしてやれなくなるのですよ」と書いてしまいましたが、たぶん、このブログを読んでくださっているみなさまのお子さま方はまだまだお小さく、ご自分とのお子さんとの間で、そういう日が来ることなど、なかなか実感出来ない・・・そういう状況だと思います

 そうですねえ、子供が小学校に入ったところで、まだ6歳、7歳。偉そうに言ったところで、それほど深い考えも、展望もなく、親に反抗をしたとしても「ちょっとしたレクリエーション」でしょう
 しかし、10歳を過ぎると、子供はとたんにやりにくくなるものです
小学校で言えば、「小さい扱い」を受ける1,2年生の時期を過ぎ、ちょうど真ん中あたりにやってきます それでも、確かに、上級生に比べるとまだ幼く、何か責任を持たせるような仕事や用事を任せられる、という学年ではありません
 とは言え、「ちびっ子感」は薄れますよね。子供達も、それを敏感に感じるようです
 そして、親や先生など、自分に真剣に相対してくれる大人に対して、少しずつ反抗的になっていきます そう、「反抗すること」が、大きくなった証のような錯覚?誤解?をし始めるのですね。

 いよいよ、11歳、12歳。この時期に入ってくると、心と体、両方の面でも急激な成長、変化が現れ始めます そう、子供から大人への変化の時期となり、「反抗」が顕著にあらわれるようになります
 この時期からは、もう、まともに「親の期待、親の夢」を、すんなりと受け入れてくれる・・・ということはなくなるでしょう

 こうなると、親は・・・
我が子に反抗されるショックと、自分の夢や期待が実現されないのかもしれない、という残念な思いや不安とでいっぱいになり、子供との間に摩擦や不協和音が多くなっていくものです

 先日、今年中学に進学されるお子さまをお持ちのママ達とお話をいたしました
 そのママのお子さまは、小学生の間はまだまだ親との時間がとても楽しそうに見えていたのに、なぜか最近急に、「この子は、本当に私の話を聞いているのかしら?」という不安が心をよぎるようになった・・・とおっしゃっていました
 意地悪な私は「さあ、いよいよやってきましたよ。これからの4,5年は、苦労なさるでしょうね・・・」と嚇かしてしまいました

 子供との時間
いつも心の片隅で、いつかはすれ違ったり、届かなくなったりする時期はやってくるのだな・・・ということを、意識していなくてはなりません。そうしないことには、かなり面くらい、親のほうがパニックになってしまうかもしれませんよ
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ご入学、ご進級、おめでとうございます!

2006年04月08日 | にこにこ
 今年は、例年に比べて「桜の時期」が長く、本当に素敵な入学、進級の季節となりました

 ご入学、ご進級、おめでとうございます
 マナーズの昨年の卒業生のみなさん、ぴかぴかの1年生になられましたね 今日が入学式、という方もおいでになります。
 これから先、お子さまの人生の中には、いくつかの入学式がありますが、やっぱり、小学校の入学式の感激とは比べ物にはならないでしょう。桜の木をバックに、記念写真に納まったお子さまの笑顔は、きっと忘れることはないでしょう
 そして、同じ卒業生の方々でも、今年、中学に進学された方もおいでになりますね。おめでとうございます
 今までの小学校の時代とは違い、どんどんと親から遠くなっていく時期がやってきました でもね、幼い頃に密度濃く過ごした親子の時間は、大きくなったこの年齢でも、深い意味を持つものです。どうぞ、成長を静かに見守ってあげてください

 また、新しい学年に進級されたみなさん、おめでとうございます
その年、その年に新しい感慨があり、そして目指す目標があることと思います この新しい一年も、実り多いものでありますよう、心よりお祈りいたします

 あちこちで目にする「フレッシュマン」達。本当に初々しいですね 
 颯爽と歩いていたかと思うと、急にキョロキョロをまわりを見たかと思うと、さっと方向転換をして歩き出すスーツ姿 方向、間違っていましたか?
 ホームの中央で、何度も何度も鏡に映った自分を見ている真新しい詰め襟の学生
 みんな、みんな、いとおしいです

 ただ、これが電車通学の小学生の場合には、ちょっと様子が違ってきます 慣れないちびっ子の通学は、大人からすれば、なかなか鬱陶しものです 必死にドア横のバーを死守している1年生。きっとママに「中に入っちゃったら、出られなくなるからね」と釘を刺されているのでしょうね
 通学に慣れるまでは、いろいろとご苦労もあるでしょうが、必ず、まわりのことを見ることも忘れないでいてください
 我が子かわいさで、ちっともまわりの見えない「困った親」もたーくさんいるのがこの時期です

 そして、ちょっと慣れた頃・・・注意することもありますよ それは、懐かしいこのブログで、どうぞ思い出してくださいね
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小さく、狭くなる世界?!

2006年04月06日 | ふーん
 今日の夕方、自由が丘から各駅停車に乗りました
途中駅までの電車だったので、比較的空いていたのですが、乗って、まわりを見回してびっくり
 半分以上の乗客が、携帯電話を片手に、メールをしているのです しーんと静かな車両、たくさんの乗客が、ぴこぴこと手を動かしています まさに一時代まえに言われた言葉、「親指族」です。

 私は最近、長年書棚に放置されていた、第2次世界大戦開戦後、間もない頃の軍部を題材にした小説を読み始めました
 日独伊3国の軍事同盟・・・確かに世界史で習いました 習った時は、ふんふん、そうなのね、とすんなりと覚えましたが、でも、よくよく考えてみれば・・・独伊の同盟はわかりますよね、同じヨーロッパで地続きで、近い国ですからね
 でも、日本はどうでしょう 政治的なつながり、ということはわかりますが、それにしても、その距離・・・気が遠くなりませんか?

 5年ほど前、私は、両親と一緒にドイツ旅行をしましたが、往路も復路も、現代のジェット機を利用しても、東京フランクフルト間は10時間以上かかるのです
 海路に至っては、いったいどれほど遠方の国なんでしょうね???それなのに、同盟?!ですよ
 通信手段だって、満足なものではなかった時代のはずですもの・・・

 今日、電車の中で、続きを読むべくその本を広げ、あらためて電車内の中の「携帯メールを打っているひと」を意識的に見て・・・ 
 「世界史の授業で、何の疑問も持たずに、すんなりと理解し、納得した私」が、何だかあまり深く物事を考えず、呪文のように世界史を覚えていたにすぎないんだなあ・・・と思い、ちょっと恥ずかしくなりました 当時の世界の距離感、通信手段等、深く掘り下げて考えてみると、もっと違う疑問や世界が見えてきますねえ。

 以前にも、携帯電話の話題でブログを書いたことがありましたが・・・
世の中は本当に、本当に変化、進化しているんですねえ。それにしても、今日の電車には驚きましたねえ。使っている人の割合の大きいこと

 きっとそのうちに、子供が描く絵の中に「携帯電話でメールをしている人」とか、「携帯電話で話している人」というものが当然のことのように登場する日も近いでしょうね
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初々しい姿

2006年04月05日 | にこにこ
 ピカピカの制カバン、ヒダがしっかりついたスカート、スカーフもしゃきっとしていて結び目もとてもきれいです・・・
入学式には、今日の雨は無情でした 電車の始発駅で私の前に座った親子は、一生懸命に濡れた制服、お母様はご自分がお召しになっているスーツを、ハンドタオルで拭いていらっしゃいました
 電車が動き出し、しばらくたっても、女の子は、何度も裏返しては、隅の方まで制カバンの水滴を拭いていました。その姿は何とも初々しく、そして、制カバンを拭く手には、たくさんの愛情と思いがこもっているように見えました

 そのお嬢さん、中学生のように見えます。お制服を見るだけでは、残念ながらどちらの中学なのかは私にはわかりませんでしたが、明らかにそのお嬢さんは、中学受験を経験した後、今日の入学式を迎えられたのでしょう
 入学式では、苦労の多かった、長い準備期間のことを思い出したでしょうか?それとも、これから始まる6年間(たぶん、高校までの一貫校でしょう)に思いを馳せたでしょうか?

 じつは私も、幼稚園から大学まである一貫校に、中学受験を経て入学をしました。
中学の新入生の半数が、小学部からの内部進学者でした。彼女達は、入学式で講堂に入る時にも、とても楽しそうに顔見知りのお友達とぺちゃぺちゃとおしゃべりをし、「学園歌斉唱、祝歌斉唱」の時にも、大きな声で誇らしげに歌います (これは、帰宅したあとに母から聞いた話ですが、父兄席でも緊張して座る外部入学生の父兄と、下から上がってきたすでに6年、8年もの長きにわたり、その学校で父兄をしている人との間には、醸し出す雰囲気に大きな差があったようです。まあ、当然のことですね
 そんなちょっとした引け目もありましたが、それでも私はうれしくて、うれしくて、翌日からは頻繁に購買部に行き、校章のついたノートや下敷きなどを購入しました。カバンから、そういう校章付きノートや下敷きを出す時の、ものすごく晴れやかなうれしい気分・・・
 今日私は、大事そうに制カバンの水滴をいつまでも、いつまでも拭いていたお嬢さんを見ながら、久しぶりに当時の私のうきうきした、思わず笑ってしまうような幸せな気分を思い出していました。あの時から、すでに36年の時が流れたのですねえ、うそみたいです

 我が家のウキウキ新入生は、授業はまだ始まらず、まだまだ入学式の延長線上です 今の時代は、履修科目登録も、インターネットで出来るようになっているようですが、それでも彼女は毎日毎日大学に行き、ルンルン気分で幸せを満喫している様子です
 そんな彼女の部屋に入ってみると・・・徹夜をして片づけた、すっかり寒々しくなった部屋の片隅に、使いふるされて、表面の皮がほとんど剥けてしまった無惨な制カバンが置いてありました
 娘がまっさらのその制カバンを、大事そうに持っていたのは何年前だったのでしょう?私は、その制カバンをあらためて手にとって、かつてその制カバンが、ピカピカだったころのことを思い出しました。そして、「本当にありがとう、ご苦労様」と声をかけました


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