先日、引っ越し騒ぎの間をぬって、疲れを癒しに「いまどき流行の都心スパ」に行ってきました
その時のこと・・・
脱衣のロッカースペースで、若い女の子達が話をしていました
まさに裸のつきあいをする親しさ、なのでしょうね。大学生に見えるそのお嬢さん達は、一度入浴をした後、涼みに出て来て、そこで話していたようでした
「ねえねえ、この横のはなーに?なんでこんなに大きく切った跡が残ってんの?
」
「ああ、そこは2度目の手術の時に切ったところなの
」
「ふーん、そうなんだあ
じゃあ、その横の小さな傷は?」
「ああ、そこね、そこは、3度目に切って、肋骨をけずったあとよ。」
「へえー
びっくりだねえ
かなり驚きの、すごい傷だよね、驚いちゃった
」
「うん
・・・」
ちょうど背骨の上あたりに、大きな傷のあるお嬢さんは、健気に応えていましたが、そばでたまたまその会話を耳にした私は、怒髪天をつき、そのくだらない、心ない質問をしたほうのお嬢さんの頭の中を、見てみたい気がしました
確かに、手術跡のあるお嬢さんは、普通の声のトーンで応えていましたが、やはりそれでも言葉には堅さもあり、表情はだんだんとこわばっていきました。
私はときどき、人は、悪意がなければ、けっこう許される
・・・そんな甘やかしの中で生きているように思います。しかし、本当に、悪意がなければ何でも良いのでしょうか?

さっきのお嬢さん、ひとしきり質問攻めにした後は、もう「聞き終えた」の気分だったのか、晴れ晴れと
スパのほうに消えました
「無神経な人」って、いますよね
無神経な人は、ときどき、お腹にものがない、裏表がない、そんな表現をされて、平然と生きています
そして、本人は、いたって明るく、屈託なく、元気に育っているものです
でも、もしあなたが「無神経」だ、と人から指摘を受けることがあったなら、きっとあなたのお子さんも、十中八九、そういう無神経な部分を受け継いでいる・・・と言えるでしょう
無神経さは、決して明るさでも、屈託のなさでもない
ただの、繊細さの欠落、相手の反応や表情を素早く読むことのできない欠点なんだと思うのですが・・・

脱衣のロッカースペースで、若い女の子達が話をしていました


「ねえねえ、この横のはなーに?なんでこんなに大きく切った跡が残ってんの?

「ああ、そこは2度目の手術の時に切ったところなの

「ふーん、そうなんだあ

「ああ、そこね、そこは、3度目に切って、肋骨をけずったあとよ。」
「へえー



「うん

ちょうど背骨の上あたりに、大きな傷のあるお嬢さんは、健気に応えていましたが、そばでたまたまその会話を耳にした私は、怒髪天をつき、そのくだらない、心ない質問をしたほうのお嬢さんの頭の中を、見てみたい気がしました

確かに、手術跡のあるお嬢さんは、普通の声のトーンで応えていましたが、やはりそれでも言葉には堅さもあり、表情はだんだんとこわばっていきました。
私はときどき、人は、悪意がなければ、けっこう許される



さっきのお嬢さん、ひとしきり質問攻めにした後は、もう「聞き終えた」の気分だったのか、晴れ晴れと


「無神経な人」って、いますよね

無神経な人は、ときどき、お腹にものがない、裏表がない、そんな表現をされて、平然と生きています

そして、本人は、いたって明るく、屈託なく、元気に育っているものです

でも、もしあなたが「無神経」だ、と人から指摘を受けることがあったなら、きっとあなたのお子さんも、十中八九、そういう無神経な部分を受け継いでいる・・・と言えるでしょう

無神経さは、決して明るさでも、屈託のなさでもない
