まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

思いが伝わらない・・・

2006年09月06日 | う゛う゛ー
 自分の思いが相手に伝わらない・・・
こういう時は、もどかしいですね、本当に。大人の私達でも、大切に思っている相手が、自分の気持ちや思いを理解してくれないと、とても悲しく感じます ましてや、これが幼い子供であればどうでしょう?

 キレる子供達。
どうしてキレるのでしょうか?衝動的にキレる、ということは、まずないそうです。よほど病的な原因がない限り、人は「理由があってイライラ」したり「理由があって腹を立てる」ものなのだそうです
 そして、キレる場合、その理由というのが、多くの場合、自分と意見が違う、とか、反発をされた、という理由ではなく、「自分の思いや気持ちを、是非伝えたいと思った相手に理解してもらえない」という時、なのだそうです
 
 しかし、よく考えてみてください
果たしてこんな場合、「思いを理解してくれない相手」が悪いのでしょうか?
「理解してくれない人」という表現を使うと、あたかもその相手が、頭が固く、寛容でない人、人の思いを聞き入れない人、というふうに思いがちですが、実際には「伝える側」にも問題があるのではないか?、と考えるほうが妥当でしょう

 つまり、上手に自分の思い、気持ち、考え等を、相手に伝えた時、その相手が「なるほど、そうなんだね、君はそのように思っているんだね。」というふうに、きちんと理解し、受け止めてくれるように話せれば、そのことについて、お互いに話す糸口は見つかり、少なくとも、「伝わらないものかしさ」というものは生まれません
 そこに「賛同、同意」というものが生まれなくとも、相手に自分の気持ちを伝えられたことは実感できるでしょう

 さあ、もうわかっていただけましたね
キレる子供・・・彼らには、話す相手に自分の意志や心を伝えるだけの能力が備わっていない、話す技術がない、話術が稚拙である、と言うことなんですね
 豊かな表現力、適切で緻密な語彙、それらがあれば、自分の思いは、相手には伝わるものなのです。そこに共感が生まれるか否かは、これは先の問題です
 
 子供は、もちろん個人差はありますが、普通の家庭生活をしていれば、たいていの場合は、2歳弱から、十分に相手に自分の意志を伝えられるだけの話術を、暮らしの中で自然に身につけてきます
 しかし、先ほど書いた「個人差」は、生まれ持った能力の差もないとは言えませんが、もっともっと大きく影響するのは、家庭環境なのですね

 『子供が幼い頃から、しっかりと自分の気持ちを伝えさせる習慣をつけているか?』
 『たとえ我が子は幼くとも、きちんち話させ、決して子供の言葉を奪うことなく、最後まで話しや説明を全うさせているか?』

 私は、機会あるごとに、「日本語を大切にしよう」とか「きちんと言葉を話させよう」ということを伝えていますが、それは甘美なナショナリズムに酔って言っているわけではなく、心身ともに健全な子供を育てるためには、「言葉」という伝達手段が、衣食住と同レベルで大切だから、なのです

 「しっかりと話す」ことにより、相手に自分の意志を伝えられれば、そこで初めて「理解される」という、他との関わりが生まれます。
 自分以外の人間に、自分が理解された、と感じられることは、大きな安心感であり、喜びになるのですね

 言葉は手段です。
人を理解するための手段。人に自分を理解してもらうための手段。
 もちろん、共感する時ばかりではなく、時には反発しあうこともあるでしょう しかし、反発から新たな学習も生まれ、学習からさらなる思考の発展も生まれます

 どんなに小さなことでも、点がつながり線となっていくものです。
「話すこと、伝えること」の重要性を、親こそが理解し、「根気よく言葉の学習を積む」ことの意味を十分に理解してもらいたい そのためには、日頃の家庭生活の中で、自然にその学習が出来るよう、親も言葉を大切にし、子供相手でもしっかりと伝え、また同時に、子供の言葉もしっかりと聞き、理解に努めなくてはならない、私はそう考えています

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