まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

本音はポロリ、本心はチラリ

2007年02月10日 | う゛う゛ー
 女性は子どもを生む装置、機械」の発言がすっかり大きな問題になりました
 そんな中、またまた柳沢大臣、次は「家庭に2人の子ども、が健全な家庭」発言。失言の総合商社?デパート?ですねえ。
 どちらも、話の流れの中で出てきたもので、「健全云々」の問題発言も、実際にはアンケート調査結果を元にして語った大臣のお言葉。
 それにしても、マスコミはこぞって大臣の言葉尻を取り上げ、より一層世間の批判への意識を煽ったかたちとなり、少々お気の毒な気もしないではありませんが・・・
 まあしかし、大臣にまでなるお方としては、公の席での言葉選びがあまりお上手ではなかったというか・・・言葉足らずだったというか・・・

 しかし、私はここ一連の柳沢大臣騒ぎを見ていて、ふっと思ったのでした。
「人は、やはり『思わず本音が出てしまう』『どんなに装っても、つい本心が見えてしまう』そういうものなのでしょう

 何度かテレビに流れたように、柳沢大臣は失言後、しどろもどろの言い訳をしたり、ある意味、当然とも思える逆ギレもあり・・・
 でも結局は、大臣の本心はきっと「女として生まれてきたわけだから、四の五の言わず、しっかり子どもを生んで育てろよ」と思っていらっしゃるわけで、また「どうせ生むんだったら、たった一人なんかじゃなく、最低2人くらいは生まないとダメだよ」というように、常日頃から思っていらっしゃったのでしょう
 確か、大臣も二人のお嬢様がおいでになる、健全なご家庭のお父様ですよね。ただ、そのお二人のお嬢様方が、やはり健全なご家庭の妻となり、二人以上のお子様を出産なさっていのか?までは存じ上げませんが

 先日、友人に教えてもらった貴石や水晶などを扱うお店に行った時のことです・・・
 お店の方とお話をしていると、そこに小学生の男の子二人を連れたご両親が入ってきました
 お母さんは、台湾人であるお店の方を見つけるやいなや、大変興奮してお礼のようなことを語られ、年長のほうの男の子も、お母様についてボソボソと話し、照れた様子でごあいさつをしていました
 それほど大きくない店内です。自然に聞こえてきたお話によれば・ ・・その男の子は中学受験をしたらく、嬉しい結果をいただいた、というようなお話でした

 昔から、水晶をはじめとするさまざまな貴石には、人を幸運に?正しい方向に?導くパワーがある、と言われています 特に中国では、古い時代から研究され続けた学問の中に、「人はそれぞれに定められた道を歩いていて、その道は生年月日や、名前などによって決まっていく」というものがあります
 そして、生来の自分の資質と、日頃の努力を補うものとして、そういう貴石が用いられた、ということでした。
 いろいろとお話をうかがっていると、なるほどねえ・・・と考えさせられることも多く、私にとっては大変興味深い時間でした

 そうです そのご家族に話しを戻しましょう。
意気込んで入ってこられたように見えたお母様は、嬉しくて嬉しくて仕方がない、というご様子で、早口でいろいろとお話になっていました ご長男はニコニコ顔で、ご次男は興味津々という様子で店内を見回っていて・・・アレレ、お父様は

 その3人とは離れ、店の隅のほうで腕組みをし、チラチラと3人のほうを見たり、店内のいろいろな石を見たり・・・
 しかし、明らかにお母様とは違う空気を醸しだしていたのです 表情はやわらかく、時にはにこにこと微笑まれたりしていたのですが、それでも、やっぱり、違う空気に包まれている 違う気を発している 様子でした。
 さしずめこれがマンガであれば、お父様の顔の横に吹き出しがあって・・・
 「ったく・・・。なーに言ってんだよー、馬鹿馬鹿しい。言っとくけど、オレはそんなもん、信じないぜ わけわかんねー。石?水晶?それが何だってんだ ただの石じゃん・・・」と書かれたことでしょう

 そうなんですね そのお父様は、たった一度も、ほんの小声ででも、「なんだそりゃあ」とは言わず、にこやかに立っていたのですよ。決して、声に出して「馬鹿馬鹿しい」なんておっしゃらない。
 けれど・・・やっぱり空気が、そこだけは明らかに違っていたのでした パッパとネガティブな気?が、にこやかな表情からも発散されていたのでした たぶん、それはそこにいた誰でもが感じたはずです。

 小学校受験の世界では、しばしばこんな質問を受けます。
 お母様A「先生、我が家では主人が非協力的なんです。というか・・・じつは、主人は受験には反対なんです。ただ、もう勝手にしろって感じで・・・そんな状態で、面接に言ったらどんなことになるんでしょう?こんなことでいいんでしょうか・・・」
 お父様B「本当は、僕は私立小学校でなくても良いって思っているんですよ。ただ、家内がどうしても私立私立ってうるさくて・・・面接では、僕は何を言えばいいんですか?」
 私は、こういうご質問に「それではダメですねえ・・・」とか、「面接では~~~言ってください」などとは言いません
 それに、実際、今までにもたーくさん、そういうご家庭はありましたからね。

 でもね、やっぱり、私は思うのです
柳沢大臣や、水晶屋さんで立っていたお父様のように、「心は見えるもの」だと・・・
 そりゃあ、ベテランの俳優さん、役者さんで、長年の経験と修行で、すっかり「別人」になりきれるような方であれば別ですが その方が凡人であっても、非凡な方であっても、口を開けば、きっといつかは本音は出てしまうでしょうし、黙っておいでになったとしても、その方の表情や反応は、如実に本心を表してしまう・・・
 
 では、どのようにして面接をクリアしていくのかって?
それは、お父様が無理に自分を作らず、演じず、面接時、自分達ご家族のことを待っていてくださった学校に対して、人としての礼を尽くし、真正面から真摯に向かい合えば、お父様のわが子への深い愛情は学校側に届くものです
 むしろ、本当は疑問だらけで学校に向かいあうのに、言葉だけで「御校のすばらしい伝統ある教育に感動し・・・」などと、歯の浮くような調子の良いことを並べ立てるほうが、軽薄な嘘は見抜かれ、情けない薄っぺらな父親だと思われてしまうでしょう

 人は、動物でありながら、知恵と感情というすばらしい宝物を授かりました
 けれど柳沢大臣・・・やっぱり人は、それを機械的にコントロールできるほど器用な「装置」ではないようですよ



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