まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

親の期待は、やっぱり大事です

2008年08月20日 | にこにこ
 北京オリンピックも残りわずかとなりました。
時差のない国での開催は、観戦する側には大きな魅力です それでも、録画を何度も見たり、ハイライト集を見たりと、結局は深夜まで観戦を楽しんでいます

 ランニングを始めるまでは、オリンピック競技の本来の花形?である陸上は、ほとんど観ることもなく、競泳と男子の体操くらいしか観なかった私ですが、今ではトラック競技も自転車の競技にも興味津々 睡眠不足が続いています。
 その選手達・・・いろいろ、ですねえ。
私は特に、期待通りの活躍ができなかった選手達がインタビューを受けたときのコメントを、味深く見ています。
  ある人は、これが今の実力だったのだけれど失敗が悔やまれる・・・ずっとサポートしてきてくれた方、応援してくれた方々に申し訳ない、と肩を落とします。
  またある人は、競技のうえでは結果は残せなかったけれども、この大舞台に参加できたことは幸せだったし、楽しむことができたので良かった!と言います。
 それぞれの感想は、やはり失敗という負の現実の真っ只中にいるときの「複雑な思い」であり、それが完全な本心かどうかは何とも言えません また、打たれ強い性格、前向きな性格、落ち込みやすい性格、悲観的な性格、等、各人の生来の性格によっても、受け止め方に違いがでてくるでしょう

 どちらのタイプの人に共感を覚えるか?どちらのタイプに好感を持つのか?
これも、それぞれ個人個人の思いによって違ってくるでしょうねえ。
 あなたは、もしわが子が大舞台で失敗したとしたら?どちらの言葉を語って欲しいでしょうね?

 子どもが広い自分の世界を持つまでの幼い頃は、わが子を成長に導く親の責任は大きく、親の姿勢やアプローチの仕方、子どもへの言葉かけ、そういうすべてのものは「子どもの考え方、感じ方」に大きな意味を持っています

 私はここ数年、親の「子どもへの思い」の変化を強く感じています。
以前、教育に対して意識が高い、と言われる層の家庭で、圧倒的に多かったのは「子どもに大きな期待をかける」というご両親でした。
 このタイプの親たちは、子どもの誕生以来、いろいろと情報を集め、育て方にこだわり、家庭教育を施されていました
 良きにつけ悪しきにつけ、当然、自分達が一生懸命になっているからこそ、その成果も期待します
 この子どもへの「期待」は、その程度が正しければ、という注釈つきではありますが、子どもの成長を促す大きなポイントになるものです
 子どもは、パパやママの思いを愛情として受け止め、一生懸命になります。こういう「真っ当な親の期待」は子どもの中に適度の緊張感を生み、それ自体が子どものひたむきな取り組みへの姿勢へとなっていくのです。

 もちろん、未熟で軽薄な親が、わが子の「今の状態」をしっかりと見ようとする目を持たず、ただただ、成果、結果ばかりを求める「無理な期待」をすると、良い結果は生まれないばかりか、愛する子どもをダメにしてしまう・・・わけですが

 ここ数年、増加しているのは、良くも悪くもわが子に「期待をしない親」です。
期待そのものを、最初から「わが子への無理強い」というふうに認識し、わが子の成長は自然に任せる・・・という姿勢、とでも言うのでしょうか。
 しかし、残念ながら、まだ自分の広い世界を持たず、たくさんの刺激を外界から感じるチャンスの少ない幼い子ども達が「自然に育つ」ということには無理があります
 たとえば、年月が経過したことによって、子ども達の中にある次の段階に進むための新しいカプセルが勝手に開き、新しい能力や知識が広がっていく・・・というような機械的なことは、ない、のです

 さっきも書いたように、「期待の程度」「期待のさじ加減」はむずかしいですね
 でも、誰かと比較し、その誰かよりも優位に立つための期待や、親の優越感や親の満足のための期待ではなく、純粋に「わが子の成長」を求める期待・・・というものを念頭に置けば、期待のさじ加減は自ずとわかってくるもの、だと思います

 「あなたは、今のあなたでいいのよ 今のあなたで十分にステキ」と言ってあげるのは、もっともっとわが子が大きくなってから・・・そう思います。
 親の知らない「子どもの世界」の中で日々戦い、多くを感じ、学び、そして疲れ、傷ついていく年齢になったとき・・・そういう親の言葉、親の姿勢は、何よりのわが子への「親の愛情」「親からの癒し」となるはずです

 確かに、ナンバーワンにならなくて良い、それぞれが特別のオンリーワン、ですね
 でも、オンリーワンは足踏みをすることではないはず。少し前、少し上に進むことは、やっぱり子ども達の世界を広げるすばらしく価値のあることですよ
 子どもは、生まれたその瞬間から、オンリーワンであり、親にとってのナンバーワンなのですものね

  

 

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