まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

銀行の熱帯魚水槽

2006年01月10日 | にこにこ
「ママ、この小さなお魚さんたちは、泳ぐのが上手ねえ・・・いっぱい練習したんだねえ、えらいねえ・・・すごいねえ・・・
幼稚園の制服を着た女の子が、水槽の中の熱帯魚の動きを真剣に眺めながら、そばにいたお母さんに話しました。身体の大きさから見ると、年少さんくらいでしょう。
 銀行のロビー、待合いのスペースに置かれた水槽の中では、水草をぬってスイスイと小さな熱帯魚が泳いでいました。人の生活の中に、「水」があるのは、情緒の安定のためには良いのだそうですよ そんなことをよく耳にしますが、確かに、面倒な窓口振り込みを待つような時間には、熱帯魚の姿は心を癒してくれますね

 その女の子は、飽きもせず、長い間、熱帯魚を見ていました。
ママが名前を呼ばれてカウンターに行っている間も、女の子は水槽のそばを離れることはありませんでした。よほど、お魚が好きなのかしら?と微笑ましく眺めていたのですが、さきほど言った「いっぱい練習したんだねえ」の女の子の言葉を思い出し、???とも思っていました。
 ママが帰り支度をして、さあ行きましょう!と女の子を促した時、その子は水槽のほうのに手を振ってこう言いました
「かなちゃんもがんばるからね一生懸命に練習して、今度はきっと「黄色帽子」になるからねバイバーイ!」

 私は、その言葉で納得がいきました。
女の子は、きっとスイミングスクールに行っているのです そして、定期的に進級テストを受け、次に彼女が目指すクラスは「黄色帽子」なんでしょう。気持ち良さそうにスイスイと泳ぐ熱帯魚は、彼女にとっては単なるきれいなお魚さんではなく、一生懸命に練習した末に、上手に泳げるようになった「偉い子達」として、目に映ったのでしょう

 子供には、子供なりの「思い」があります。何にも考えずに、ふわーんといるように見える子供でさえ、実際には決して「何も考えていない」わけではありません
 にも関わらず、案外親は、そんな子供に心ない言葉をかけてしまうこともあるのですね

 いかがですか?ときどき、子供が何かを一生懸命に眺めているような時はありませんか?そんな時、きっと子供は、何かを確かに感じながら、それを眺めているのですよ

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