まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

お母さんは母港・・・

2006年01月11日 | にこにこ
 年が明けて以来、銀行に行くと必ず「受験料の振り込み」をするお母様達を見かけます。私立の中学受験の受験料を払い込むお母様もいれば、大学受験の振り込みをするお母様もおられます。
 17歳や18歳になって(浪人している場合は、もっと年齢は高い!)、母親が我が子の振り込みをするのはいかがなものか、という意見も多いでしょうが、国立大学1校を受験するのであれば、受験料も「高校生のお年玉」程度の額で済みますが、私立校を数校、複数の学部を受験するとなると、振り込み額はかなりの高額 ハイティーンの子供とは言え、さすがにこの高額を持たせ、勝手に振り込みをさせることを躊躇する親の気持ちも十分に理解できます そんなお母様達の顔は一様に神妙で、お札を数える手にも力が入っている様子・・・そして、振り込みを終えて、書類を大きな封筒にもどし、カウンターを離れていく時のお顔は、みなさん、不思議となぜか全員が、安堵の表情 さあ、出願を終えた!いよいよ次は子供ががんばる番・・・という意気込みよりも、これで母親の私が手伝ってあげられることは終わり・・・さあ、とうとう踏み出したよ、あとは祈るのみという気持ちなのでしょう。そう、少なくともこの時ばかりは、「あなた、本当に勉強してるの?」とか、「もう、塾代も馬鹿にならないんだからねえ、がんばりなさいよー」みたいな、超現実的な母の顔、ではありません

 昔、長年小学校で教鞭をとっていたカトリック校のシスターが、こんなことを話しておられたことがあります
「お母様と言うのはね、母港のようなものなんですよ。荒波にもまれて、疲れ、あちこちを痛めて帰ってくる船が、いつ帰ってきても大きく手を広げて、静かに、優しく迎えてくれる、そういうものであるべきなんです」と。
 このお話を聞いた当時は、私はまだ若く、我が子も小さかったので、なかなかシスターのお話が実感として伝わってはきませんでしたが、こうして子供がすっかり大きくなってしまうと、本当にこのシスターのお言葉は、ひしひしと五感を通じて響いてきます

 銀行で見る、振り込みを終えたお母様達の横顔・・・それは、まさに邪念を持たない、「母港である母親の顔」かな、と今日あらためて感じました。
 
 私も、我が子のひと言ひと言に一喜一憂せず、ゆったりとした思いで、我が子を眺めてやれれば・・・と、あらためて自分に言い聞かせる今日、この頃です 

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