まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

見極めが肝心

2008年05月10日 | にこにこ
 そう、私の「ランニング」です
例のパラカップ以来、すっかり私は「一人前のランナーのつもり」になり、ネットでも、頻繁に「10キロラン」でエントリーできるマラソン大会を探していました
 基本的に、暑くなるこれからは、ランニングの大会には相応しい季節ではないため、よほどの寒冷地、避暑地でなければ夏場には大会はありません。次のシーズンは、季候の良い秋でしょうね
 そんなことがわかっていながら・・・やっぱり、私はあの「大会の興奮」が病みつきになり、あともう1回だけでも、大会で「10キロ」を走ってみたい、と考えていました

 5月3日、私は夕方から大阪に向かいました。大阪で一人暮らしをしている主人の母の81歳のお誕生日をお祝いするためです その夜は、母のリクエストに応えて、京料理のお料理屋さんでお祝いの夕食。その後は、そのお店から近いところに暮らしている私の両親のマンションに立ち寄り、みんなでお祝いのケーキを食べました

 そして翌日。私は、朝から前回に帰省をした時に買いそろえた「実家用」のランニングウエアに着替え、いそいそと一人でランニングに出かけました 自分のペースで走り、約15分で実家のお墓のあるお寺に到着。
知恵袋の夫の母から、常々「どんなお参りでも、~のついでに、というお参りは良くないのよ お参りをする時には、それを目的とし、他のことを一緒にするのは控えなさい お参りをする対象のものに、それは失礼というものですからね」と教えてもらっていながら、今回はまさに究極のついで参り 汗をダラダラとながしたまま、ランニングの出で立ちで、私はご先祖様の前で手を合わせ、非礼を詫びながらも墓参を済ませました
その後も大阪の街中を走り、1時間弱で帰宅しました。

 その翌日。
今度は、夫と一緒に走りました あいにく、小雨がパラパラと降りだしましたが、この日は墓参ではなく「天満の天神さん(てんまのてんじんさん)」と大阪人が呼んでいる大阪天満宮まで走り、夫と二人、また汗ダラダラで二礼二拍手一礼・・・でお参り この日も、約1時間を走りました。
 その日の夜に、夫も私も、横浜に戻りました

 さて、またその翌日、5月6日です。
この日は、すでに主人のトライアスロンのお仲間とのお約束で、多摩川でランニング練習をすることになっていて、もちろん私も同行。「ああ、パラカップのあの日、多摩川では快調に走ったよなあ・・・」そんなことを思いながら、夫の友人達と一緒に走り出しました
 しかし
明らかに「自分のスピード」ではありません。
私が楽に、気持ち良く走られるスピードは、1キロ7分~7分10秒。しかし、この日の最初の1キロは6分。たった1分間、と思われるかもしれませんが、1分間は、結構長いものですよ
 次の1キロも、6分10秒・・・一緒に話ながら走っていても、相手の女性は息があがっていないのに対し、私は明らかに、「ハーハー」の状態で話ながら走っています
 さすがに足のどこかの筋肉が痛いとか、膝が痛いとかではありませんが、明らかに、このペースで残りの7キロを走ることは無理だと判断しました
 3キロを過ぎたあたりで、ご一緒していた方に「どうぞどうぞお先にいらしてください。私にとってこのペースは、かなり速いペースなので、後からゆっくり行きます!」とお声をかけました。
 みるみるうちに、その方の背中は遠く・・・小さくなっていきました

 私は4キロまで走り、くるりとUターンし、走り出しました
 来た時、往路での強い向かい風は弱まっていました。遠くで、こいのぼりが悠々と泳いでいました 河岸の花々が風に揺れ、さわさわと鳴っていました
 次の1キロ標識のところで時計を見ると、ラップは7分10秒でした。自然に、気持ち良いと感じる速さで走っていたら、まさに、それが私の「スピード」でした

 何だか、私はとっても恥ずかしくなりました 私はまさに、調子に乗っていたのです

 ランニングを始めて6ヶ月あまり・・・最初は、1キロ走るだけで気分は滅入り、実際に足のあちこちが痛くなりました。
 夫のアドバイス通り、ランニングを終えた後は、氷水で膝のアイシングを十分にしました。それでも、その日の夕方に買い物に行くと、階段を降りる時には、膝が痛くて上手く降りられませんでした。ふくらはぎなどもパンパンに張っていました
 そんな情けない状態だった私が、次第に走ることに慣れ、「楽しい」とまで感じられるようになり、心肺機能も高まり、脚力もついてきました そんな頃に、パラカップがあったのでした。

 実際、パラカップの記録を計算してみると、1キロ平均6分30秒で走っていることになります。以前にも書いたように、それは「火事場のバカ力」的要素が高く、決して自分の実力にはなっていないのです
 そのことを、自分では十分に認識している、と思っていながら・・・本当は、こっそり、心の中で・・・
 「まあ、1キロ7分弱・・・ってところ、なんだろうな、実力は。ははは、さてさて、次の10キロのレースでは、1時間を切ることも夢じゃない、かもね
 などと考えていた・・・のですよ

 私は、自分の身のまわりに起こることすべてを敏感に感じ、しっかりと受け止め、それらから、いろいろなことを考えるようにしています
 今回の「3日目は、10キロを走りきれませんでした事件」も、決して私の「ランニング」の話としてだけではなく、そのことから、もっともっと多くを学ぼうと思っています

 この日、私は他のメンバーから離れ、一人で来た道を自分のペースで戻りながら、「どんなことでも、きっと『自らのベストのペースを知り、そのペースを守ることこそ、成功の秘訣』ではないかな?」と感じていました

 きっと、対子ども、でも同じことだと思います。
歩くときも・・・走る時も・・・ピアノのお稽古も・・・お勉強も・・・
 必ずその子にとっての「ベストのペース」があるはずです
 親は、まずはその「我が子のベストのペース」を知ることでしょう お隣の○○ちゃんのペースが「2」だから、うちでは「3」を求めてやろう、というような軽薄な判断は、必ずあとで、親子に歪みと不協和音を生じるでしょう 反対に、うちの子はゆっくりペースで成長しているのだから、「4」や「5」を求めず、「2」にしておこう、という決定も、反対の意味でも親の身勝手な言い分ですね

 親が我が子のベストペースを知り、そして、決して急かさず、着実な次の1歩へとリードする・・・ なかなか、これはむずかしいようですね。
 でも、どうぞ実践してみてください。親は子どものリーダーです

 私が、ランニングを楽しめるようになったのは、身近なところで、正しいリードをしてくれた私のプライベートコーチである「夫」がいたからです
 夫は、決して私に無理を強いず、ちょっと足に違和感がある、と申告すると、決めた距離を走りきっていなくても、あっさりと途中で走るのを止めさせました。
 そして、「今日のランだけでも、間違いなく足も膝も強くなっているよ。次の機会には、もっと走られるようになっているよ」と励まし、ラン後のストレッチやアイシングを教えてくれました。
 そしてひたすら、走れるようになった時の喜び、嬉しさ、楽しさについて語り、新しく拓ける世界の素晴らしさを話してくれました
 確かに、ランニングとは「走る」ことですが、筋肉を動かして「走る」という行為を黙々とやっていくのではなく、単なる運動としてのランニングには終わらない、「走ること、から生まれるさまざまなステキなこと」を教えてくれました
 
 きっとこれは、受験勉強等に置き換えれば、「合格のためだけの受験勉強」というのではない、もっと価値のある、広がっていく有意義なものを教えてくれた、ということだったでしょうね

 私達大人は、子どもの達の成長のため、たくさんの「見極め」が必要ですね・・・
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2 コメント

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ぼちぼちね (ぶんぶん)
2008-05-17 21:14:59
ご無沙汰しております。
やはり、ボチボチですなあといいつつ、実のところは思いっきりがんばる関西人の悪いところなのかも知れませんね。
決して年齢がどうのこうのという気はありません、ほんまのボチボチでお願いします。
スポーツとは、無縁の私ですが、明日は夫婦で釣りに行ってきます。
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ぶんぶんさん、大漁を期待! (まどか先生)
2008-05-17 21:38:50
ぶんぶんさん、お久しぶりです
「ぼちぼち」ですか・・・確かに、私は「ぼちぼち」が苦手かもしれません

ぶんぶんさんがおっしゃるように、ポーカーフェイスの関西人は、「ぼちぼちでんなあ」と言いつつ、「こそ勉」したり「こそ練」したりするタイプなのかもしれません

明日は、大漁だといいですね
夫の父が、生前、趣味の釣りにでかけ、大量の「さわら」を釣り、よく「西京漬け」にしてくださったものです

私は、明日は夫と一緒に、走りたいな、と考えています
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