まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

お片づけの意味

2007年02月01日 | にこにこ
 もう10年ほど前でしょうか。今、まさに「ねつ造問題」で話題になっている番組の制作会社からご連絡があり、それこそ例の番組の中の質問コーナーで回答者になってくれないか?というお話でした
 当時は、まだまだ番組も始まったばかりで、ねつ造をしなくとも、いろいろと題材が豊富だった、のでしょうね

 さて、その時のテーマは「整理整頓」。私は、最後の3分ほどで、視聴者からの質問に答えました その質問は、こういうものでした

 「今度、幼稚園受験を考えているものですが、聞くところによると、幼稚園受験の考査の中では、『後かたづけ』というのがある、ということでしたが、実際のところはどうなのでしょう?」

 それに対して、私は、こんなふうにお答えをしたのでした

 「実際の考査で『後かたづけ』が考査項目になり、その出来不出来に対して数値的な点数がつく、ということもあるとは思います しかし、本来、自分が遊んだ後は後かたづけをする、散らかしたおもちゃをきちんと元の場所にもどす、ということは、大切な躾の面で、習慣になっているべきことですよね 子どもに後かたづけをさせる、ということの意味は・・・私だったら、このように教えますよ お母様もよく考えてみてください
 
 「さあさあ 今まで楽しく遊ぶために使ったおもちゃ達、クレヨンや紙、というような道具達は、あなたの遊び相手をしてくれた大切なお友達よね だから、あなたが遊びを止める時には、その相手をしてくれた仲間達に感謝の気持ちを込めて・・・「ありがとう、今日は楽しかったよ。僕と、私と、遊んでくれてありがとう お疲れ様!また明日も、一緒に遊んでね」そういう気持ちで、もとの場所に戻してあげなければいけないわね お外で遊んだあなたが、遊び終わった後はちゃーんと自分のお家に帰るでしょう?おもちゃ達も同じよ、おもちゃ達のおうちに、そう、元あった場所に返してあげなければいけません あたりまえよね

 いかがでしょう?
 「もうー 何度言ったらわかるのー かーたーづーけーなーさーいーーーー」と怒鳴ったところで、きっと、後かたづけを嫌う子どもは、素直に言うことを聞きはしないでしょう
 そして最後は渋々、ブツブツと文句をいいながら、お母様が片づける・・・お母様がそれを使って、ルンルン遊んだわけでもないおもちゃなのに
 そんなことは筋違い、です そんなことはおかしいですよね。たとえ子どもでも、自分が行うべき行為の本質を理解し、そのように行動しなければならないことはたくさんあります
 言い換えれば、文句を言い続ける、怒鳴る、というだけではなく、我が子がきちんと理解できるように伝え、教えなければいけないでしょう

 とにかく
子どもが自分の遊びの時間、お友達との時間、日常生活の時間を大切にするように、自分の遊び相手をしてくれるおもちゃや文房具も、当然、それらと同じ価値で大切にすべきなんですよね

 以前、私は、八百万の神(やおよろずのかみ)というお話をしたことがありましたが、覚えていらっしゃいますか?すべてのものには、魂が宿っているのだ、という考え方
 後かたづけの話しに、それに通じるものがあるでしょう?

 子どもが遊ぶおもちゃにも、ぬいぐるみにも、お人形にも、やっぱり魂はこもっているのです。人間のように話したり、動いたりはできないけれども、それでもそれぞれに「魂」は宿っているのです
 そう考えれば、どんなおもちゃも、決して粗末にはできないでしょうね

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