まどか先生の「ママ達のおやつ」

ママの笑顔は、我が子が幸せであるためのママ・マジック。ママが笑顔であるために、この「おやつ」が役立つことを願っています!

卵が割れてしまいます!

2006年02月17日 | う゛う゛ー
 う゛―――、た、た、たまごわ割れてしまうじゃないですか・・・・
 ひゃー、やめてー!お豆腐は、底に入れるとダメだと思う・・・
 げげげ!食パンは上に置いて欲しいよー。ぺしゃんこになってしまいますー・・・

 スーパーのレジでは、バーコード精算を終えると、買ったものは一旦、別のカゴに移されますよね。そして、全部終わったら、そのカゴにレジ袋を入れてくれて、お客さんは支払いをする・・・たいていがそうですよね?
 そう、この私のハラハラ、ドキドキ、やがてはプンプン・・・は、そのレジ担当者がバーコード精算を終えた食品を、別カゴに移す時の不満?心配!でした

 夕方の忙しい時間には、レジは行列になります。しかし、どのスーパーでも最近は、2人制にしたり、レジの数を増やしたりして、混雑の緩和をはかっています 当然、増やしたレジ係は熟練のパートさんばかりではなく、「実習生」という名札を付けた大学生も多くなります

 昼間、レジの閑散とした時間にスーパーに行くと、よく実習生がパートさんにレジの打ち込み方、言葉遣い等を教えてもらい、練習をしているのを目にします
 興味を持ってちょっと陰から見ていると、レジをスムーズに、上手に済ませていくことにも、じつはたーくさんのノウハウや苦労があるのだなあ・・・と気づかされます
 そして・・・
そのたくさんの「ノーハウ」を実習生である大学生が覚え、実際にレジを「当たり前のように」上手にこなしていくには、かなりの経験がいるのでしょう

 でもね、私はつくづく思ったのです
そんな経験以上に、いえいえ、経験やノウハウの学習以前に必要なこと・・・それは、レジ係になった大学生が「智恵を働かせること」

 さすがに熟練のレジ係の女性も、実習生の訓練中、
「あのね、卵っていうものはね、割れやすいものなのよ。だから、いくらパックに入っているとは言っても、その上に何かを乗せてしまうと、パックの中でも卵が割れてしまう可能性があるから、是非、気をつけてね!」
「お豆腐も壊れやすい食品でね。それに、パックの中にはお水が入っているから、横を向けたりするとお水がこぼれてしまうかもしれないわ!」
「食パンのこの独特の形はね、やわらかさが保たれているからなのよ。ギューって押したら、つぶれてしまうわ!」etc. etc.・・・
そんなことは、わざわざ教えはしないはずです

 レジの実習生の男の子達は、きっと学力の点では非常に優れた青年達です 仕事ぶりも、決してダラダラとしているわけではなく、一生懸命は伝わってきます
 
 でもね、やっぱり、もっともっと小さな頃から、「教えられて、覚える」というサイクルではない、「見て、感じて、考える」というような部分を、十分に育ててもらっていなければならなかったのではないでしょうか

 卵を割ってください!という実験を、町中でした結果、まともに卵を扱えなかった大学生が7割もいた、という報告を聞いたことがあります 私はこれを聞いた時、「ふーん、お母さんのお手伝いをしっかりとしない子だったんだなあ・・・」程度に感じていたのですが、私はレジの大学生を見ていて、これはお手伝いやお料理云々の話しではないのだなあ・・・と痛感し、残念に思いました

 幼稚園児が、上手に卵を割れなくてもかまいません
でも、「見て、感じて、考える」つまり、智恵を働かせる習慣がなければ、やっぱり12,3年後、卵の割れない、食パンの上にじゃがいもを乗せてしまうような大学生になってしまうかもしれませんよ


コメント
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