鉄ある記

鉄道写真を中心に、京都の街角の情景なども写真で紹介していきたいと思います

琵琶湖一周 ブライダルトレイン乗車

2009-11-08 | いろいろなこと

 きょう11月8日は、JR西日本京都総合車両所のキハ65改リゾート車2両を使ったブライダルトレイン「寿 WE LOVE びわこ一周号」が運転されました。京都を9時に出発し、米原-敦賀-永原-京都14時54分着のスジでした。
 この列車は、滋賀県の野洲~近江八幡を中心に活動されている鉄道写真の愛好家グループ「TEAM3170」のメンバーであるMさんの結婚を祝福するためのものです。TEAM3170の皆さんが、約半年がかりで企画されました。

 私もご存知のように、滋賀県に貨物列車の写真をよく撮影に出かけます。
 そうした中でTEAMの皆さんと知り合うようになり、このブログにもコメントを書いてくださるトヤキです。さんから「まむしさんも乗りませんか」と誘っていただき、乗車させていただきました。

 よく晴れた秋の好日、沿線では大勢の方が撮影されていました。また、私がお世話になっている【西日本】鉄道情報発信の掲示板に見たまま・撮影報告とともに、新郎新婦への祝福メッセージを書いてくださった方もいらっしゃいました。メッセージは新郎に見せています。ブライダルトレインに乗車した者として、皆さんのお心遣いにお礼申し上げます。

 それではブライダルトレインのリポートを。まずは、京都駅0番線に入線してきたリゾート。新婚の2人は特製のサボと花束を手に記念撮影に収まります。
 ※新郎新婦の了解を得て写真を掲載しています。




 定刻に発車した列車は、一路、東海道線を米原へと向かいます。
 国鉄時代の車掌の制服に着替えた新郎のMさんは、車内放送できょうの日を迎えられた喜びを、あいさつとして語りました。配られた記念の冊子に、新郎は「幼少の頃に読んだ鉄道雑誌で、そのころ関東で走っていたお座敷列車『江戸』を使用したある人のブライダルトレインを走らせた記事を見てから、いつか結婚できる日には寿列車を走らせてみたいとずっと夢にしていましたが、本日その夢がかなう時が来ました!」と書いています。
 あいさつも、まさにその思いを語るものでした。

 その後、ご夫婦はこの列車のヘッドマークのレプリカを手に車内を回ってあいさつされるなど、鉄道ファンならではの演出が運転中、随所に見られました。
 ちなみに1号車が新郎新婦の親族や友人が乗車し、2号車は「鉄号車」としてTEAMのメンバーや私のように呼んでもらった者が乗りました。





 途中、いくつかの駅で停車しましたが、もっとも長く10時5分から58分まで止まった河瀬では、1号車に全員が集まり新婦のご友人による琉球三味線の演奏を聞いたりビンゴゲームを楽しんだりしました。
 この間に、8865レのEF65-87号機が下っていきました。

 米原から積み込まれたお弁当は、安政元年創業で明治22年7月の東海道線開業と同時に駅弁を始めたという老舗の弁当店「井筒屋」の特製弁当です。トヤキです。さんのこだわりの注文によるもので、近江牛などがふんだんに使われ、とても美味しくいただきました。

 米原から入った北陸線では、この日のイベントのひとつ、「SL北びわこ号」とのすれ違いがありました。木ノ本直前のすれ違いの瞬間です。





 木ノ本では11時43分から59分まで停車し、みんなホームに降りて記念撮影タイムです。列車は前後に異なるデザインのヘッドマークがついています。
 新郎新婦と列車の撮影だけでなく、私たちもそれぞれ記念撮影してもらいました。この間に、EF510-19が引く3092レがリゾートの横から飛び出すように下って行ったのには、びっくりでした。

 このあと列車はいったん福井県の敦賀駅に進入。
 すぐに折り返して、今度は近江塩津から湖西線へと進みます。敦賀ではJR西日本のEF81たちが休んでおり、当然、鉄号車内では歓声が上がります。7日、私がトワイライトで撮影した113号機もいました。ローズピンクの48号機には寝台特急「日本海」のヘッドマークが付いていました。





 湖西線に入って、永原で12時50分から13時20分まで停車します。
 この長時間停車をどうこなすか。鉄たちが考えたのは、自分たちの撮影した鉄道写真を一般人の目で選んでもらうフォトコンテストをしようというもの。それぞれが1点ずつ出品して、それを1号車の皆さんに自分のもっとも好きな作品という観点で投票してもらっていました。結果は、昨年の11月、三上山のかたわらから昇る朝日のもと川霧立ち上る野洲川橋梁を通過する3170レをシルエットで切り取った、びわこライナーさんの作品が最優秀に輝きました。

 私は不参加でしたが、それでよかったと思いました。
 だって、皆さん素晴らしい撮影の腕の持ち主で、私なんぞの写真では太刀打ちできない作品ばかりでしたから。





 こうして楽しい琵琶湖一周の旅は、無事に京都駅に帰着して終了しました。京都駅は7番線に到着しましたが、新婦のご友人が派手なお出迎えをしてくれていました。
 ホームでは、回送として向日町操に帰っていくキハ65をみんなで見送りましたが、国鉄の制服を着た新郎と記念撮影する本列車の車掌さんの満面の笑みが印象的でした。

 私は近江八幡で開かれたTEAM3170の皆さんの打ち上げ会にも声をかけてもらい、参加させていただきました。
 きょう、このイベントに参加でき、また新しい鉄道趣味の人たちと知り合うことができました。とても、素晴らしい一日、皆さんに感謝します。

 そして最後になりましたがMさんご夫妻の末長い幸せ、そしてきょう企画、参加された方々のご多幸をお祈りいたします。このブログの告知で撮影に出かけてくださった方、ありがとうございました。

 近く、トヤキです。さんが、この列車の撮影画像を投稿するサイトを開設するそうです。新郎新婦は走行風景の写真を大変見たがっておられます。サイトのアドレスを聞いてお知らせしますので、ぜひ投稿してください。


 
コメント (27)
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