前回、前々回に引き続きJR西日本のディーゼル特急「はまかぜ」を紹介したいと思います。10月10日、この日2本目のキハ181系の撮影は1D、「はまかぜ1号」です。
2D撮影後、いったん寺前駅に戻って次の列車をどこで撮影するかの作戦会議を開きます。当初は北上して山陰本線の香住付近で撮るつもりでした。しかし、天気を調べると雨雲が日本海沿岸を覆っています。一方、寺前付近の空は明るく天候回復の兆しが見えます。そこで、あえて天気の悪いところに行かなくても、ということで、この近辺で活動することになりました。では、どこで撮影しようかということになり、事前に調べたアウトカーブの俯瞰地点に行くことにします。迷いながらようやく見つけた場所は、林の間から線路が延びてきてカーブしていきます。ただ、木々が車体を隠したり草が足回りを覆ったりする部分が結構あります。
パーイチファンさん、eexpressさんとなかなか難しいね、と言いながらアングルを考え、シャッターを切るポイントを探ります。天候は予想通り、回復してきました。すると、どうでしょう。線路は山陰で暗いのに、すぐ手前は陽光で明るく、輝度差が激しい状態になってしまいました。3人とも「露出がわからん」と、頭を抱える状態に。そして誰がいうともなく「ここにこだわらなくても」と、即座に撤収。俯瞰地点から見えた別の直線コースのそばに行ってみることにします。
ところが、ようやく見つけたと思ったら動物除けと見られるフェンスが線路際に立っているではありませんか。1D通過までもう1時間を切っています。まだまだ時間があると思っていたのですが、こうして撮影場所を探していると、あっという間に過ぎて行きます。大糸線でキハ52を追いかけていたときもそうですが、運転本数が少ないと「時間をもてあまして暇なのでは」とよく聞かれます。けれど、どこかよい撮影場所はないかと走りまわっているうちに時間は刻々と過ぎて行き、待つ苦はあまり感じません。
3人であっちへ行き、こっちへ行きして、たどり着いたのがこの写真のポイントです。
とにかく6連がきれいに収まるかどうかが問題です。インカーブのポイントですが、内側に標識が立っており、これを目立たないようにすることも必要で、ワイドで引きつけて撮ることにしました。
タイフォンが鳴り、パワーあふれるエンジン音が聞こえてきます。
できるだけ引きつけて連写、カーブにきれいに6連が乗ってくれました。
先頭のキハ181-45は、当ブログにコメントを寄せてくださるtaccoさんによると、米子時代に唯一JR西日本色になった車です。今は連結器の下部に「京総」の文字を入れて走っています。この日撮影した他のキハ181先頭車の連結器に文字の入ったものはなかったと思います。今も唯一の特徴を持った車両なのでしょうか。
2010-10-10 JR西日本播但線 寺前-長谷 キハ181 1D「はまかぜ1号」
Nikon D300,AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED,29mm,ISO 400
1/800秒,f5.6,WB:晴天
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