Music from Gen-dai

お気楽色の僕らのBlue

教科書

2010-01-24 00:07:05 | 70s
宅録をしていた頃、自分の頭の中にあるイメージを曲に落とし込むには相当な時間がかかった。


もともとギターのみ本職の僕が、ドラムやベース、鍵盤、ホーンと言った

パートまで自分一人で考える訳なので当然と言えば当然である。

ただそうやって苦心の結果作り上げた「バックトラック」も、最後に待っている「歌入れ」の段階で

振り出しに戻る事も多々あった。


そもそも「ボーカル」も大事な楽曲の構成要素である。

その立ち位置を確保せずに「バックトラック」を作っても両者がうまく調和するはずないのである。


僕のような「存在感の薄いボーカル」でもそのバランスが難しいのだから

「存在感のあるボーカル」と「バックトラック」のバランス感が

いかに必要なものであるのかが非常によくわかった。



Aretha Franklinの「Young, Gifted And Black」(1971)

01.Oh Me Oh My
02.Day Dreaming
03.Rock Steady
04.Young Gifted And Black
05.All The King's Horses
06.A Brand New Me
07.April Fools
08.I've Been Loving You Too Long
09.First Snow In Kokomo
10.The Long And Winding Road
11.Didn't I
12.Border Song



唯一無二の「存在感のあるボーカル」ソウルクイーンのAretha Franklinの71年作品

「彼女の声」を際立たせる豪華な布陣

piano & keybords : Donny Hathaway, Billy Preston
guitar : Cornell Dupree
bass : Chuck Rainey
drums : Pretty Purdie


そのサウンドを見事にまとめあげたのがTom Dowd


「Day Dreaming」の心地よさ

「Rock Steady」の格好よさ

「Young Gifted And Black」の荘厳さ



アトランティックレコードの作品をいくつも耳にしたが

本作が「黄金期」の作品の一つであることは間違いないだろう。



サウンドメイキングに煮詰まるとここに立ち返る。

まさに僕の「教科書」なのだ。
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