石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月17日)

2011-12-17 | 今日のニュース

・リビア、来年度の優先販売相手に欧米石油企業10社を指名

・シンガポールがLNG貿易のハブに。運搬船の確保が問題。 *

 

*「BPエネルギー統計解説:天然ガス篇、世界のLNG貿易」参照

http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0189BpGas2011.pdf

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月15日)

2011-12-15 | 今日のニュース

・OPEC総会、現行生産レベル3千万B/Dの維持で合意(OPECプレスリリース)

 

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月13日)

2011-12-13 | 今日のニュース

・OPEC、明日の総会を前に内部調整。穏健派サウジは3,000万B/D、強硬派イランは2,900万B/Dを主張

・中国、イラクでの油田開発合弁事業から撤退

 

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今週の各社プレスリリースから(12/4-12/10)

2011-12-10 | 今週のエネルギー関連新聞発表

12/4 Shell    Qatar Petroleum and Shell sign Heads of Agreement for the development of a world-scale petrochemicals complex in Qatar http://www.shell.com/home/content/media/news_and_media_releases/2011/heads_agreement_petrochemicals_qatar_04122011.html
12/6 国際石油開発帝石    オーストラリア イクシスプロジェクト、大阪ガス株式会社への権益の一部譲渡について http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2011/20111206-a.pdf
12/6 国際石油開発帝石    オーストラリア イクシスプロジェクト、本邦買主5社との液化天然ガス(LNG)売買契約の締結について http://www.inpex.co.jp/news/pdf/2011/20111206-b.pdf
12/6 三井物産    米国テキサス州のシェールオイル/ガス開発生産プロジェクトの契約発効について http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2011/1197042_1822.html

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月10日)

2011-12-10 | 今日のニュース

・14日OPEC総会。専門家26人中21人は6月総会の二の舞を予想。  *

・日本の輸入急増でLNG運賃レートが急上昇

 

*6/9付け「ニュース速報:決裂したOPEC総会、生産枠は据置」参照。

http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0185OpecMeetingInJune2.pdf

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月9日)

2011-12-09 | 今日のニュース

・原油価格下落、Brent$107.95, WTI$98.71。EU首脳会議の結果様子見

・14日のOPEC総会で生産枠3千万B/D程度に見直しか?イランに態度軟化の兆し

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月8日)

2011-12-08 | 今日のニュース

・カタールと中部電力・静岡ガス、LNG年間20万トンの供給契約締結

(ドーハ世界石油会議)

・Total社CEO:開発技術の向上により「ピーク・オイル理論」は誤り。 *

 

*「ピーク・オイル理論」

石油は釣鐘状の生産推移を示し、一旦ピーク状態に達すると時間の経過とともに衰退するという理論。米国の地質学者Hubbertが提唱したもので、1990年代に脚光を浴び、石油価格高騰の一因となった。最近では既存油田の回収率向上、深海油田の開発等により可採埋蔵量の減少に歯止めがかかり、また天然ガスでは米国シェールガス開発等により埋蔵量が増加している。

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月7日)

2011-12-07 | 今日のニュース

・S&PのEU格下げ警告で原油価格不安定な値動き。WTI$101.29, Brent$109.91

 

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ニュースピックアップ:世界のメディアから(12月6日)

2011-12-06 | 今日のニュース

カタール・ドーハ第20回世界石油会議:'Energy solutions for all'

・貧しい国にもエネルギーの恩恵を:ハマド首長開会演説

・エネルギー確保には38兆ドルの投資が必要:エネルギー相歓迎スピーチ

・サウジは石油市場安定に寄与する:サウジアラビア演説

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GECF(ガス輸出国フォーラム)の実力を探る(2)

2011-12-05 | その他

3.天然ガスの貿易量に占めるGECFの地位
 天然ガスの貿易には気体のガス状態で搬送するパイプラインによるものと液体化して搬送するLNG(液化天然ガス)の二種類がある。LNG貿易は比較的歴史が新しいが最近急速に普及している方式である。

(1)パイプライン貿易
 2010年のパイプラインによる天然ガス貿易量は6,776億㎥であった。これを輸出国別にみると最も輸出量が多いのはロシアの1,538億㎥であり、全世界の輸出量の23%を占めている。
(注)ロシアの総輸出量は1,865億㎥であるが、ウズベキスタン等から327億㎥輸入しておりNET輸出量は1,538億㎥となる。以下LNGを含め数値は輸出入を相殺したNET輸出量。
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maeda1/1-D-3-96aGasNetExportByPipeline2010.pdf参照)

 ロシアに次ぐ輸出国はノルウェー(959億㎥、シェア14%、以下同じ)、第3位はカナダ(715億㎥、11%)であり、これら3カ国だけで世界の輸出量の48%を占めている。以下上位10カ国をあげると、アルジェリア(365億㎥)、オランダ(364億㎥)、トルクメニスタン(197億㎥)、カタール(192億㎥)、ウズベキスタン(136億㎥)、ボリビア(117億㎥)及びインドネシア(99億㎥)となる。

 これら10カ国のうちGECF加盟国はロシア、アルジェリア、カタール、ボリビアの4カ国で、オブザーバーのノルウェーとオランダを加えると10カ国のうち6カ国がGECF関係国である。輸出量11位から20位までにリビア、カザフスタン(オブザーバー)、エジプト、イランが入っており、全世界のパイプラインによる天然ガス輸出量のうちGECF加盟国が占める割合は35%、オブザーバー国を加えると55%を占めている。

 但しイランの場合はトルコなどに84億㎥を輸出したのに対しトルクメニスタン他から69億㎥を輸入しており純輸出量は16億㎥に過ぎない。これは同国の生産量1,385億㎥(前項参照)の2%に満たない。さらにベネズエラの場合は輸出の実績は無く、むしろ隣国コロンビアから輸入しているありさまである。これら2カ国は「GECF」(天然ガス「輸出国」フォーラム)メンバーとしては名ばかりの存在であると言える。

(2)LNG貿易
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maeda1/1-D-3-96bLngExport2010.pdf参照)
 2010年の世界のLNG貿易量は2,976億㎥であった。これを輸出国別に見るとトップはカタールの758億㎥で全世界の輸出量の4分の1強(26%)を占め、圧倒的な存在感を示している。カタールに次ぐLNG輸出国はインドネシア及びマレーシアであり、それぞれ314億㎥、305億㎥を輸出している。その他の輸出上位10カ国はオーストラリア、ナイジェリア、トリニダード・トバゴ、アルジェリア、ロシア、オマーン及びエジプトの各国であり、このうちGECF加盟国はカタール、ナイジェリア、トリニダード・トバゴ、ロシア、エジプトの5カ国である。

 10位以下を含めGECF加盟国のLNG輸出総量は1,795億㎥であり世界全体の60%(オブザーバー国を含めた場合は62%)を占め、GECFのシェアはパイプラインの35%(上記)に比べて非常に大きい。

(3)パイプライン・LNGの合計貿易量
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maeda1/1-D-3-96cGasExport2010(Pipeline+Lng).pdf参照)
 上記のパイプライン貿易量(6,776億㎥)とLNG貿易量(2,976億㎥)を合算した2010年の全世界の天然ガス貿易量は9,752億㎥となる。パイプラインとLNGの比率は7対3(パイプライン69%、LNG31%)であり、現在の天然ガス貿易の主流はパイプラインであると言える。

 これを輸出国ベースで見ると、パイプラインとLNGを合わせた輸出量が世界で最も多いのはロシアであり、同国の輸出量は1,672億㎥(パイプライン1,538億㎥、LNG134億㎥)、世界シェアは17%である。これに次ぐのがノルウェー(1,006億㎥、内パイプライン959億㎥、LNG47億㎥、シェア10%、以下同じ)、カタール(949億㎥、192億㎥、758億㎥、9.7%)、カナダ(695億㎥、715億㎥、-20億㎥=輸入、7.1%)、アルジェリア(558億㎥、365億㎥、193億㎥、5.7%)、インドネシア(413億㎥、99億㎥、314億㎥、4.2%)である。

 さらに7位から10位まではオランダ、マレーシア、ナイジェリア及びトリニダード・トバゴの各国であり、これら上位10カ国のうちGECFのメンバーは半数の5カ国(ロシア、カタール、アルジェリア、ナイジェリア、トリニダード・トバゴ)にのぼり、オブザーバー国(ノルウェー及びオランダ)を加えると10カ国中の7か国がGECF構成国である。

 これら以外のGECF構成国(正式メンバー:エジプト、ボリビア、リビア、オマーン、エクアトール・ギニア、イラン、ベネズエラおよびオブザーバー:カザフスタン)の輸出量も合算すると、世界の天然ガス輸出に占めるGECFメンバー国のシェアは42%であり、オブザーバー3カ国を含めた場合のシェアは57%に達する。

(続く)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
   Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

 

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