マックンのメモ日記

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フェイスブックが手を焼いている日本のミクシー!

2011-07-31 20:51:15 | ネット、ビジネス、IT
利用者は世界で7億5000万人と言えば、SNSなどをしている方ならすぐどこかお気付きになると思いますが、世界最大の交流サイトとなったフェイスブックのことです。来年予想される株式上場時の時価総額は推定10兆円になると予想されています。いまやアップルや米グーグルを脅かすほどの存在になって来ており、日本にも開国を迫って来ています。この6月にある噂がネットを駆け巡ったそうです。米アップルのiPhoneやソニーのゲーム機のセキュリティを破った天才ハッカーのジョージホッツをフェイスブックが引き抜いたというものです。

もちろんその狙いはホッツらが新たな基本ソフトからスマホを開発して、世界のスマホ市場を二分するアップルやグーグルの2強に食い込むのが目的です。それだけの実力が今のフェイスブックにはあるからこそこういった噂が流れるのであって、実際に引き抜かれたどうかは確認できませんが、もしそうなればアップルにとってもグーグルにとっても脅威になるのは間違いないでしょう。こうしたことは日本ではあまり聞いた事はありませんが米国ではよくあることのようで、優秀なハッカーによってセキュリティの穴を見つけてもらうと言う話は良く聞きます。こう言う点は日本も見習ってITに強い若者をもっと上手く活用すべきではないかと思います。

フェイスブックは最近の勢いに乗って、その手を海外にも伸ばされています。そんな例で最近起きたことと言えば、中東でフェイスブックを使っているもの同士で連帯することで、市民が民主化運動を起こしたことは記憶に新しいところです。世界の7億5000万人が実名で情報を交換することで「世界世論」が掲載されたのです。7億5000万人と言えば、日本の人口よりも多く、 2009年1月1日1時点の欧州連合 (EU)加盟27カ国の総人口、約4億9979万人よりも多いのです。米国でも2008年ですが3億人の大台に乗ったというくらいですから、フェイスブックを国に例えれば、いかに多くの人口をフェイスブックに囲い込んでいるかということがお分かりになると思います。

こうした世界の7億5000万人が実名で情報を交換することで世界世論が形成されるという意味ではフェイスブックはネット上の仮想国家とでも言える存在になったのではないでしょうか?こうした爆発的な拡大を支える機能の一つが「共有」という機能です。「このニュースは知っておいたほうが良い」とか、「買って失敗した」とか言う情報を顔見知りの人からの情報は信用できると言うわけです。つまりフェイスブックは情報の洪水の中から「知っておくべき情報」をすくい上げるメディアの役割を果たしているとも言えます。実際、情報が多すぎて何が重要な情報で、何が不要な情報なのか仕分けるだけでも大変な時代になってしまいました。そういう意味では、ある意味ブログもそうした仕分けした記事を書いているものもたくさんあると思います。

グーグルで検索すると情報はたくさん出てきますが、そのうち見る情報はせいぜい1~2ページ程度で、それ以外は情報として乗っていてもないのと同じような状態になっています。つまり情報が多すぎて見きれないのです。またヒット数が多くてもその情報が正しいかどうかということもあります。そういう点ではフェイスブックのほうが顔見知りだけに情報の正確度が高いと考えられているということなのでしょう。仲間内ですからグーグルのように情報が奥のほうに仕舞込まれてしまい見てもらえないと言うこともより少ないと考えられます。こうした点がフェイスブックの強みなのでしょう。

世界で最も利用されているグーグルは10年、282億ドルの広告収入がありました。フェイスブックは推定で18億6000万ドルと大きな開きがありますが、前年からの伸び率から言うと2,5倍でグーグルの23%を猛進しているのです。アップルはと言うと2億2500万円人の会員を抱えハードとソフトで稼ぎ、グーグルにおいては利用は無料だが世界のネット人口約20億人をほぼ取り込んでいるのです。それでもフェイスブックはこの2強を追い上げているのです。最終的にどこが覇権を握るかはまだわかりませんが、ネット市場の勢力図が代わるかも知れません。

そんな破竹の勢いのフェイスブックが手を焼いているのが日本なのです。7月末現在で利用者は400万人とネット人口当たりの利用率は約4%と振るわないのです。最大の要因は2300万人の登録人数を抱えるmixiの存在です。日本の利用者は実名でネットに公開することに対して抵抗が強いようなのです。それと海外の利用者と交流するには英語という壁が立ちはだかっているのもフェイスブックに流れない原因なのです。しかし最近の日本では就活のためにもフェイスブックをやっていたほうが良いと、大学生の間で噂が広まっているそうです。そんなわけで今年1月以降にフェイスブックを使い始めた人は約200万人もいたそうです。ひょっとすると米国のような有名大学を中心に広がっていくということも考えられます。

対抗上ミクシーは、昨年中国、韓国のSNS大手と提携して、共同戦略を張っているそうです。黒船のフェイスブックが勝つか、地場SNSが生き残るか、天下分け目の合戦が始まるということです。