マックンのメモ日記

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米IT業界乱戦状態、すみ分けが崩れ、スマホ、クラウド、SNSの覇者は誰に!

2011-07-23 20:24:33 | ネット、ビジネス、IT
マイクロソフトなど米IT大手が、交流サイト(SNS)やスマートフォン関連分野など成長分野に相次ぎ参入、総合化を争っています。21日までに出揃った4~6月期決算でも新規事業の成長振りが目立ったようです。豊富な手元資金を活用し、各社がすみ分けていた垣根を吹き飛ばしての総力戦が始まったのです。

大手9社の決算ではスマホ関連企業が収益を伸ばし、「iPhone」の販売台数が前年同期の約2,4倍となったアップルは、四半期ペースで売上高、最終利益ともに過去最高になったもようです。また携帯向け半導体に強いクアルコムが34%の増収で、ネット決済大手のイーベイも携帯決済の増加で25%の増益になり、これら3社がいまのところの勝者になっているようです。

一方、今のところの負け組みである、MSは昨秋発売した携帯用新OS「ウィンドウズフォン7」の普及の遅れでスマホ事業での存在感が薄く、ノキアとの業務提携で巻き返しを狙うのですが、負け組み同士で手を組んで成功した例はほとんどなく、実際に効果が表れるかは甚だ疑問です。またMSは5月に85億ドルでインターネット通話ソフトの大手のスカイプを買収したのも、スマホの機能強化が目的の一つと言われています。これによりインターネットに接続できる環境にあれさえすれば、多様な機器で、多様なサービスを利世することが可能になり、新分野への参入も容易担ったという事はプラス材料でしょう。スカイプとの買収効果がでれば、MSにもチャンスの目が出てくる可能性もあります。

もう一つはクラウドコンピューティングも成長市場と言われているだけにここへも参入も増えており、各社とも新たな新事業への布石を打ち始めています。ソフトや機能を無料で提供し、ネット広告で収益を稼ぐグーグルが4~6月期も32%の増益となり事業予想を覆すほどの好調さを見せています。これに対して出遅れたのがアップルです。アップルは今秋に「iCloud」で参入します。

ソーシャル分野では7億5000万人の利用者を持つSNS最大手のフェイスブックを他社が追いかけている格好になっています。アップルは音楽に特化したSNSを開始、グーグルも「SNS+(プラス)」を6月末から試験運用し、利用者がすでに1800万人に達したとも言われています。MSはフェイスブックと提携という形での参入ですが、フェイスブックと提携してMSにメリットがあるのでしょうか?メリットがあるのはフェイスブックのほうで、反対に顧客を奪われはしないかと心配します。

こうした各社の総力戦を支えるのは豊富な手持ち資金なのですが、アップルの持っている6月末の手持ち資金は761億ドル(約6兆円)に達し、2年前の2倍以上に膨らんでいるそうです。MSもグーグルも状況は同じで、両社の6月末の手持ち資金はMSが527億ドル、グーグルは391億ドルとなっています。こうして見るとアップルの手持ち資金の多さが目に付きますね。手持ち資金が潤沢にあると言われていたMSの金額よりも多いとは、さすがそこまでアップルに余剰資金があるとは思えませんでした。やはりiPhoneに始まり、iPad、iTuneなどで予想以上に稼いでいたことがはっきりしました。しかしアップルの好調も、ジョッブズ氏の健康問題如何ではどうなるか分からないところがあり、それが最大の問題であり、またマードッグ氏の翼下にあったMySpaceの行方も気にあるところです。

後発のフェイスブックに追い越されたといっても、MySpaceはアメリカの音楽業界に強い影響力を持っています。メジャーまたはインディーズレーベル各社のミュージシャン、社員、エンジニア、ラジオDJらがアカウントを運営し人脈を広げています。MySpaceを調査すれば、こうしたミュージシャンたちのファンや、登録者の音楽的嗜好を確実に把握できる。そのためこのサイトを使ったメールや広告は音楽マーケティングの重要な手段となりつつあるのです。同様にプロアマの映像作家やコメディアンたちも自分たちの作品をアップロードしています。とは言え、現在ではフェイスブックに大きく水をあけられ、急速にユーザーを減らしているのが現状です。