久しぶりに鉄道模型の話題です。TOMIXの16番(1/80 16.5mm)で昨年春に上田交通モハ5250形がリリースされました。実車については以前拙ブログでもご紹介しましたが「丸窓電車」の愛称で親しまれていました。その昔(1997年)エンドウの真鍮完成品が発売されており、私も持っているのですが、プラ製の丸窓電車ってどうなのかなというわけで、発売と同時に入手しました。後述しますがそこからいろいろあってほったらかしにしていたのですが、いろいろ手を入れまして、2月上旬に正式に「入線」となったわけです。
まずは製品から手を入れた姿でご覧に入れましょう。

で、こちらは加工前の状態です(トミーテックさんのサイトから拝借しました)。車番インレタなどは出荷時点では貼ってありません。

もともと好ましい製品ではあるのですが、実物写真と見比べますといろいろ手を入れたくなりました。まずは屋根上からです。

主に塗装で、ということになりますが、屋根上で加工したのは次のとおりです。
①パンタグラフは製品では無塗装で銀色ですが、プライマーを塗った上で艶消し黒に塗りました。
②ベンチレーターをGMカラー緑色2号に塗装(湘南電車の緑色です)。
③パンタグラフのランボードなどをGMカラー黄色5号で塗装
④ヘッドライトもグレーっぽいグリーンに塗装
⑤ランボードの茶色い部分はそのままでは「赤茶色」という感じなので、ファレホの茶系の色を混ぜて落ち着かせました。
車輌の室内も手の入れ甲斐がありそうだったので加工してみました。

①座席のモケットが無塗装(茶色)のままだったので、青で塗りました。
②床にはハセガワの「曲面追従シート」の木目調・チークを切り出して貼りました。
③乗客の人形を入れてみました。手持ちのプライザー、カトー、PLUMの人形を乗せています。ただし、製品の床が少々「上げ底」だったようで、うまく座ってくれないものや、立たせると不自然な位置に頭がきてしまうものがありました。適宜膝の位置で切断したり、ひざ下のところで一旦切り離し、数ミリ切ってから再度接合する、といったことをしています。

④乗務員の人形も入れています。乗務員室のあたりはライトユニットが入る関係で窓下の高さまで床が張り出している構造です。このため乗務員は上半身で切り、胸像のような感じで接着しましたが、窓越しに見るとなかなか悪くはなさそうです。

車体まわりですが、この形式は客窓の外側に保護棒が取り付けられているのですが、製品にはありません。0.3mmの真鍮線をアイボリーに塗り、ゴム系接着剤でとりつけました。ちなみにこの形式は3輌いましたが、モハ5251、5253は低い位置に、5252のみ少し高い位置に保護棒があります。もともとは二本の棒が渡されていた名残で、違う高さに棒がついています。
前面の行先表示、側面の行先表示はシールですが、やや厚みがありますので実感的です。そのまま使うことができます。インレタで車番を貼っています。先に買ったエンドウ製品が5251でしたので、こちらは5253としました。
車体の上半分を中心にファレホの薄いグレー系の色をごくごく薄く溶いて汚しをかけました。また、扉の周辺、床下機器を薄い茶系の色で汚しています。よく手入れされているという感じでしたので、ウェザリングはごくごく軽くにとどめました。


この機会にエンドウ製品も並べてみました。

左がエンドウ、右がTOMIXです。
エンドウ製品のサイドビューです。

エンドウ製品は内装が入っていなかったのでホワイトメタルの椅子を取り付け、人形を乗せています。
さて、TOMIXの製品ですが、もともと昨年の国際鉄道模型コンベンションの会期中に某ショップ様のブースをお借りして、加工、人形の取り付け等を実演しながら仕上げていくつもりでした。この「リアル版工作台の休日」は私がコロナにかかったせいで実現できなかったのですが、結局冬の間にああでもない、こうでもないとしながら仕上げました。1輌で楽しめる形式ですし、最初にも書きましたが素性の良い製品ですので、技量に応じて手の入れ甲斐があると思います。私の工作台に、あの日の上田がよみがえってきました。
まずは製品から手を入れた姿でご覧に入れましょう。

で、こちらは加工前の状態です(トミーテックさんのサイトから拝借しました)。車番インレタなどは出荷時点では貼ってありません。

もともと好ましい製品ではあるのですが、実物写真と見比べますといろいろ手を入れたくなりました。まずは屋根上からです。

主に塗装で、ということになりますが、屋根上で加工したのは次のとおりです。
①パンタグラフは製品では無塗装で銀色ですが、プライマーを塗った上で艶消し黒に塗りました。
②ベンチレーターをGMカラー緑色2号に塗装(湘南電車の緑色です)。
③パンタグラフのランボードなどをGMカラー黄色5号で塗装
④ヘッドライトもグレーっぽいグリーンに塗装
⑤ランボードの茶色い部分はそのままでは「赤茶色」という感じなので、ファレホの茶系の色を混ぜて落ち着かせました。
車輌の室内も手の入れ甲斐がありそうだったので加工してみました。

①座席のモケットが無塗装(茶色)のままだったので、青で塗りました。
②床にはハセガワの「曲面追従シート」の木目調・チークを切り出して貼りました。
③乗客の人形を入れてみました。手持ちのプライザー、カトー、PLUMの人形を乗せています。ただし、製品の床が少々「上げ底」だったようで、うまく座ってくれないものや、立たせると不自然な位置に頭がきてしまうものがありました。適宜膝の位置で切断したり、ひざ下のところで一旦切り離し、数ミリ切ってから再度接合する、といったことをしています。

④乗務員の人形も入れています。乗務員室のあたりはライトユニットが入る関係で窓下の高さまで床が張り出している構造です。このため乗務員は上半身で切り、胸像のような感じで接着しましたが、窓越しに見るとなかなか悪くはなさそうです。

車体まわりですが、この形式は客窓の外側に保護棒が取り付けられているのですが、製品にはありません。0.3mmの真鍮線をアイボリーに塗り、ゴム系接着剤でとりつけました。ちなみにこの形式は3輌いましたが、モハ5251、5253は低い位置に、5252のみ少し高い位置に保護棒があります。もともとは二本の棒が渡されていた名残で、違う高さに棒がついています。
前面の行先表示、側面の行先表示はシールですが、やや厚みがありますので実感的です。そのまま使うことができます。インレタで車番を貼っています。先に買ったエンドウ製品が5251でしたので、こちらは5253としました。
車体の上半分を中心にファレホの薄いグレー系の色をごくごく薄く溶いて汚しをかけました。また、扉の周辺、床下機器を薄い茶系の色で汚しています。よく手入れされているという感じでしたので、ウェザリングはごくごく軽くにとどめました。


この機会にエンドウ製品も並べてみました。

左がエンドウ、右がTOMIXです。
エンドウ製品のサイドビューです。

エンドウ製品は内装が入っていなかったのでホワイトメタルの椅子を取り付け、人形を乗せています。
さて、TOMIXの製品ですが、もともと昨年の国際鉄道模型コンベンションの会期中に某ショップ様のブースをお借りして、加工、人形の取り付け等を実演しながら仕上げていくつもりでした。この「リアル版工作台の休日」は私がコロナにかかったせいで実現できなかったのですが、結局冬の間にああでもない、こうでもないとしながら仕上げました。1輌で楽しめる形式ですし、最初にも書きましたが素性の良い製品ですので、技量に応じて手の入れ甲斐があると思います。私の工作台に、あの日の上田がよみがえってきました。