船の科学館そばに近年完成した国際客船ターミナルで最新の護衛艦「もがみ」と「くまの」がこの週末公開されており、私も見てきました。なお、写真には12日に撮影したものと13日に撮影したものが含まれています。ご了承ください。

横浜港の公開でも写真をご紹介しましたが「もがみ」型はステルス性を考慮した構造をしており、在来の艦と異なり凹凸や突起物を極力減らした形をしています。
全体形を見てみましょう。客船ターミナル側から撮った写真です。

固定武装は127mm砲が一門と、これは標準的なものです。

甲板上の構造物はすべて箱状の構造で覆われています。

後部のヘリ用甲板。イージス艦等に見られた「オランダ坂」と呼ばれる傾斜もありません。
もはや「マスト」と呼べるものがありませんね。ホイップアンテナが散見されます。

では乗艦してみます。乗艦したのは13日の方で、公開開始の10:30には既に長蛇の列ができていました。乗艦まで2時間ほど待つことになり、午前のみ公開だった「くまの」には乗れませんでしたが「もがみ」には乗艦できました。
この開口部から乗艦します。ラッタルを上がって前甲板に出ました。前甲板のほとんどの面積が滑り止め塗装されていました。

主砲塔部

甲板から見た艦橋。

「くまの」が出航準備をしていました。

ラッタルを降りて後部甲板ら向かう通路を通ります。汎用護衛艦にカバーをかけたような構造となっていて、魚雷発射管も格納されています。
後部甲板、意外に広く感じられました。全幅も広い感じがします。ヘリコプターの運用もできます。

大きさを比較すると「はつゆき」型より少し大きく「むらさめ」型より一回り小さい感じです。久々に登場した「フリゲート艦」という艦種の「FF」という種別がつきますが、そのつぎの「M」というのは掃海任務の一部を行うというのと、多用途(Multi Purpose)のMという意味が込められているそうです。ただし、FRPなどで作られた掃海艇と異なり金属製の艦のため、掃海艇の任務を完全に取って代わることはできず、掃海任務は必要に応じて無人の掃海処分具などで対処するということでした。省人、省力化のために工夫された艦艇でもあり、乗組員の数も「はつゆき」の半分の90-100名程度と言われています。艦番号もこれまでの三桁ではなく、FFM-1としているのも、この艦の違いを際立たせています。
岸壁で待っている方も多いので早々に艦を下りました。岸壁にはこんなミニチュアがいました。隊員が中に入って動かしていました。

イージス艦のヘリ甲板も再現されています。かなり凝っています。

ヘリ甲板には本物と同じ滑り止め塗料が使われているとか。
こちらは一足先に公開が終わった「くまの」です。

さて、列を作って待っている間に中国語の話し声が聞こえてきました。言葉の様子から大陸の方のようです。見学については国籍等は問わないので誰でもウェルカムなわけですが、もし中国の軍港で「もがみ」型と似た「江凱」型のフリゲート艦が公開されているとして、我々日本人が気軽にアクセスできるのかと思いました。両国が緊張関係にある中で、自衛隊・日本政府が寛大なのか、これくらい見られても平気ですよ、という意思の表れなのか、ちょっと気にしつつ埠頭を後にゆりかもめに乗り込みました。

横浜港の公開でも写真をご紹介しましたが「もがみ」型はステルス性を考慮した構造をしており、在来の艦と異なり凹凸や突起物を極力減らした形をしています。
全体形を見てみましょう。客船ターミナル側から撮った写真です。

固定武装は127mm砲が一門と、これは標準的なものです。

甲板上の構造物はすべて箱状の構造で覆われています。

後部のヘリ用甲板。イージス艦等に見られた「オランダ坂」と呼ばれる傾斜もありません。
もはや「マスト」と呼べるものがありませんね。ホイップアンテナが散見されます。

では乗艦してみます。乗艦したのは13日の方で、公開開始の10:30には既に長蛇の列ができていました。乗艦まで2時間ほど待つことになり、午前のみ公開だった「くまの」には乗れませんでしたが「もがみ」には乗艦できました。
この開口部から乗艦します。ラッタルを上がって前甲板に出ました。前甲板のほとんどの面積が滑り止め塗装されていました。

主砲塔部

甲板から見た艦橋。

「くまの」が出航準備をしていました。

ラッタルを降りて後部甲板ら向かう通路を通ります。汎用護衛艦にカバーをかけたような構造となっていて、魚雷発射管も格納されています。
後部甲板、意外に広く感じられました。全幅も広い感じがします。ヘリコプターの運用もできます。

大きさを比較すると「はつゆき」型より少し大きく「むらさめ」型より一回り小さい感じです。久々に登場した「フリゲート艦」という艦種の「FF」という種別がつきますが、そのつぎの「M」というのは掃海任務の一部を行うというのと、多用途(Multi Purpose)のMという意味が込められているそうです。ただし、FRPなどで作られた掃海艇と異なり金属製の艦のため、掃海艇の任務を完全に取って代わることはできず、掃海任務は必要に応じて無人の掃海処分具などで対処するということでした。省人、省力化のために工夫された艦艇でもあり、乗組員の数も「はつゆき」の半分の90-100名程度と言われています。艦番号もこれまでの三桁ではなく、FFM-1としているのも、この艦の違いを際立たせています。
岸壁で待っている方も多いので早々に艦を下りました。岸壁にはこんなミニチュアがいました。隊員が中に入って動かしていました。

イージス艦のヘリ甲板も再現されています。かなり凝っています。

ヘリ甲板には本物と同じ滑り止め塗料が使われているとか。
こちらは一足先に公開が終わった「くまの」です。

さて、列を作って待っている間に中国語の話し声が聞こえてきました。言葉の様子から大陸の方のようです。見学については国籍等は問わないので誰でもウェルカムなわけですが、もし中国の軍港で「もがみ」型と似た「江凱」型のフリゲート艦が公開されているとして、我々日本人が気軽にアクセスできるのかと思いました。両国が緊張関係にある中で、自衛隊・日本政府が寛大なのか、これくらい見られても平気ですよ、という意思の表れなのか、ちょっと気にしつつ埠頭を後にゆりかもめに乗り込みました。