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工作台の休日

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鈴鹿サーキット サーキットクルーズ、バックヤードツアーへ

2025年02月24日 | 自動車、モータースポーツ

ホテルを出た私たちはそのまま隣接する鈴鹿サーキットパークへ。こちらは小さな子供から大人まで楽しめるテーマパークとなっています。豚児はこういった大きな遊園地がほぼ初めてですので、どんな反応を示すかなと思いましたが「あれ乗りたい、これ乗りたい」という感じで乗り物にチャレンジしていました。中には2人乗りの乗り物もありましたので、お父さんはカメラ係です(ってここまでは完全に子育てブログですね)。

この日はホテル宿泊者限定の「サーキットクルーズ」というツアーが予定されていて、そちらの集合時間に合わせてサーキットの方へ向かいます。既にコースからレーシングカーの轟音が響いています。

ガイドの方と合流、案内のバスが来るまで時間があるので、スタンドから走る車を見ますか、と言われ子供の手を引いてグランドスタンドへ・・・。この日はいわゆる「スポーツ走行」と呼ばれるもので、ライセンスを持ったドライバー達がさまざまなマシンを走らせていたのですが、フォーミュラカーのエンジンの爆音に豚児が大パニック。ものすごいスピードで元の方向へダッシュです(汗)。ごめんね、イヤーマフは必須だったね、というのと、そんなに早く走れたのね、君は、という思いです。

まだコースがこんな感じですから、先にバックヤードツアーに向かいます。バスに乗り込みましたが、当日のツアー参加者は私たちだけでしたので、完全にプライベートツアーになりました。運転手さん兼ガイドの方は鈴鹿サーキットで長年コースやレース運営などを支えてきた方ということで、いろいろな話が聞けそうです。まずはピット裏にバスが向かっていきます。ここで下車してコントロールルームへ。

ポストと呼ばれるコース係員が詰めている場所にカメラが設置され、異常があればすぐに分かる仕組みとなっています。スマホ程度の大きさのものが落ちていても分かるということでした。ちょうど私たちが見ていた時も、スポーツ走行のマシンのトラブル状況が入ってきました。デグナーカーブで砂が撒き散らかされたようでした。

映像を観ながらつい「デグナーで何かあったようですね」と案内役の方に言いましたが、それほど大きなトラブルでは無かったようです。時折案内役の方にも入ってくる無線のやりとりも生々しく、トラブル起こしてコース塞いじゃいました、みたいなものもありました。中にはリアバンパーを引きずって走る車もいました。トラブルへの対処も含めて、やはりプロのドライバーは凄いな、と改めて思いました。

計時室にはこんなものが。

車載用の計測器が保管され、出番を待っていました。路面に設置されたセンサーと車載の計測器で正確なタイムを計っているそうです。

さらに進みます。

この大きな部屋はメディアセンター。F1階催時は各国のプレス関係者で埋め尽くされます。

電源タップも各国のプレスの事情に合わせ、110V、220V対応となっています。

こちらは表彰台です。ちょうどスポーツ走行中の車のトラブルで赤旗中断、静かになったところで豚児を連れて表彰台の上で記念写真も撮りました。

 

この殺風景な小部屋。実はここが表彰式の前にレース後のドライバー達が一休みする控室です。実際にレースとなりすといろいろな飾りつけが施され、まったく違った顔になります。

 

こちらはブリーフィングルーム。レース前に注意事項が伝えられたりします。前半分しか撮っていませんが、実際はかなり広いお部屋です。

建物の外に出てみましょう。

横浜ゴムのトランスポーター。手前の一台は車体長が殊のほか長く、狭いピット裏の道をどうやって駐車させたのでしょうか。

ガソリンのにおいのするピット裏を歩いて行きます。

ガイド兼運転手の方から「有名なドライバーが来てますよ。一緒に写真が撮れそうなので行きましょう」と言われましてピットの中に入っていきますと、スーパーフォーミュラに出場している唯一の女性ドライバー、野田樹潤選手がいました。私たちと一緒に写真を撮ることができました(写真の方は諸々の事情で出せませんのでご容赦)。思っていたより長身で、家人は小顔(!)と驚いていました。スーパーフォーミュラの合同テストを控えており、マシンを持ち込んだばかりだったようです。お父様(英樹さん。90年代に欧州などで活躍しており1994年にはF1にもスポット参戦)もピットで見かけました。テスト前のお忙しいところに時間を作っていただき、ありがとうございました。

ここからコースを1周していきます。

シグナルがオールレッド、そしてブラックアウト、というのも再現していただきました。ストレートは下り坂です。

 

1コーナーのあたりです。F1階催時は多くの観客で一杯になります。2コーナー、S字と上り坂になっています。

逆パンクあたりは見通しが悪く、ガイドさんの言葉ではありませんが、あそこに高速で飛び込む感じですので、ドライバーの度胸が試されます、スタンドで観ていてもあのあたりは狭い感じはするのですが・・・。

デグナーカーブを抜けてヘアピンへ。デグナーカーブというのはドイツの名手、エルンスト・デグナーが二輪のレースで転倒したからついた名前だそうですが、ガイド氏曰く、あれは風にあおられたから、という説もあるそうです。

ヘアピンも以前スタンドから見たことがありましたが、思いのほか高低差があるカーブです。

そしてスプーンカーブに着き、ここで一旦下車しました。ホームストレートは歩いたことが幾度もありますし、東コースは一般客でもEVカートで走ることが可能ですが、このあたりはホームストレートから最も遠くに位置し、なかなか来ることもありませんし、ましてやコースを歩くということもできません。F1決勝後に西コースを歩くことができるようですが、遅い時間となりますので、なかなかできません。今回サーキットクルーズに応募したのは、そういった理由からなのです。

車載映像などでも難しそうなコーナリングが要求されるのは知っていましたが、カーブの立ち上がりが下りになっているうえにブラインドとなっており、ここも難所です。セナはここで「神を見た」と言っていましたが、一筆書きのようにカーブをトレースし、その上「神を見た」とは、まったくもって凄いドライバーです。

再びバスに乗り込み、バックストレート、130Rをあっと言う間に抜けます。バスでもあっという間でした。そしてシケインで下車です。最終コーナーの手前で速度をあえて落とすためにシケインが作られましたが、現在のマシンのスピード、タイムはシケイン設置前よりも速くなっているという説明がありました。

観覧車が見えて、鈴鹿らしい風景です。

 

自分が立っている方が4輪のシケイン。セナとプロストが1989年に絡んだところは今とコースレイアウトが異なり、奥の2輪の方なのね、と豚児ではなくお父さんがつぶやいています。セナは1989年の日本GPでプロストと絡んだ後にコースに復帰し、トップでチェッカーを受けるも、失格の裁定が下ります。ガイド氏曰く「失格の裁定がショックだったのか、いつまでもコントロールタワーから出てこなかった」ということでした。

2輪のシケインです。

こうしてコースを1周してきました。東コースではスポーツ走行の後で一般客向けのEVカートの走行が行われており、私たちはしばらく西コースをぐるっと走っていました。なかなか見ることの少ない南コースの近くを通り、一旦公道に出てから、出発点に戻ってきて、そこで解散となりました。おおよそ2時間のツアー、一番喜んでいたのはお父さんでした。

このサーキットクルーズ、開催日も限られますし、サーキットホテル宿泊者限定ではありますが、レースが好き、サーキットの表も裏も見てみたいという方には、是非お勧めしたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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