カトーからNゲージで、イギリスの旅客用車輌Class800(本稿では800形と称します)が発売されております。実物は日立製作所製(欧州で製造されていますが)の旅客車輌ということで、電気、ディーゼルの両方の動力で走ることができます。イギリスではHSTと呼ばれる高速列車が活躍しておりましたが、近年老朽化も進んだところで「ここで日立!」とばかりに日立の車輌が入ってきました。鉄道発祥の地に日本製車輌が登場、ということで話題になりました。日本に縁があってカトーさんもリリースしたんだろう、くらいに思っており、特段食指も動かなかったのですが、彼の地のグレート・ウェスタン鉄道がパディントン号という編成を走らせており、それを製品化すると聞きまして、模型屋さんに予約した次第でした。このパディントン号、イギリスの児童文学者マイケル・ボンドの有名な作品「くまのパディントン」から採られています。ペルーからやってきてパディントン駅で拾われた熊のパディントンが引き起こす騒動が描かれており、子供の頃に好きな作品でした。小説だけでなく、アニメ、さらにはCGによる映画も作られており、エリザベス2世と「共演」したこともありました。パディントン駅をターミナルとするグレートウェスタン鉄道がくまのパディントンを編成の名前の一つとして用意したのは当然と言えば当然なのでしょう。
ちなみにいつもならNゲージの編成ものなどは年に2~3本も買えば十分過ぎるわけですが、今年は東急5200とこちらで早くも懐も寒くなっております。やれやれ。
では、模型の方も早速みてまいります。

CGのパディントンが入った外箱です。

箱は横に広いですね。

開けてみました。展示用のレールがセットされていて、それで横に広がったようです。編成は5輌です。
先頭車と二号車です。深い緑色の塗装が美しいです。

先頭車です。運転台の直下に原作者のM.ボンドの名前があります。客扉にはパディントンの絵が描かれています。

扉に描かれているのは原作の挿絵と思われるタッチのモノクロのものとCGのパディントンの両方があります。



個人的にはモノクロの方が好きです。原作でなじみがあるからでしょうか。
中間車2輌

4両目の一部と後尾の車輌が一等となっています。後尾の車輌は一部の窓がふさがっています。

さて、この形式に関してはカトーは1/148という縮尺を採用しています(ちなみに日本型は1/150、欧州大陸、米国などは1/160)。イギリス型Nゲージは実物と同様、欧州大陸とは違った展開をしていて、1/152.5というスケールもあります。もともとHOゲージも彼の地はOO(ダブルオー)と言って1/76だったりします。1/160ですと車体は細く、長くという印象を持つのですが、日本型と縮尺が近いので比べてみました。カトーの381系が近くにあったので連れてきました。


車体は800形が26mなので長いですね。

前頭部の比較です。車体幅はあまり変わりません。
イギリス型というと30年くらい前にグラハム・ファリッシュというメーカーの製品が日本に入ってきており、古典的な蒸気機関車などもいくつかあって学生の乏しいお小遣いから買った記憶があります。古典機に興味があったのですが、日本型はなかなか製品がありませんでしたので、せめて近い形のものをと、というのと「汽車のえほん(機関車トーマス)」でイギリス型にはなじみがあったというのが大きいと思います。また、貨車の一部は塗り替えれば日本の古典貨車にも使えるというのもありました。
パディントン駅は15年ほど前、ロンドンを訪れた際に駅の近くのホテルに泊まったのでよく利用しました。個人旅行でしたのでせっかくならパディントンの近くに泊ろう、というのとヒースロー空港とのアクセスの良さから選びました。
駅の様子です。

G.W.R(グレートウェスタン鉄道)パディントンの表記があります。

GWRの紋章もありますね。

プラットホームの駅名板です。

当時の旅客車輌と言えばこれでした。

グレートウェスタン鉄道というと「汽車のえほん」に登場するダックという機関車がグレートウェスタン出身という設定で、日本語訳では「大西部鉄道」となっていました。「大西部鉄道」出身というプライドがあって、せりふの端々によく出てきたことを覚えています。
だいぶ長く書いてまいりました。くまのパディントン関連については、模型以外の話もありますので、次回以降書きたいと思います。
さて、今年も池袋で鉄道模型芸術祭が始まっております。初日は豚児と一緒のため、写真も撮っておりませんが、だいぶ密度の濃い展示でした。こちらは日曜までです。
ちなみにいつもならNゲージの編成ものなどは年に2~3本も買えば十分過ぎるわけですが、今年は東急5200とこちらで早くも懐も寒くなっております。やれやれ。
では、模型の方も早速みてまいります。

CGのパディントンが入った外箱です。

箱は横に広いですね。

開けてみました。展示用のレールがセットされていて、それで横に広がったようです。編成は5輌です。
先頭車と二号車です。深い緑色の塗装が美しいです。

先頭車です。運転台の直下に原作者のM.ボンドの名前があります。客扉にはパディントンの絵が描かれています。

扉に描かれているのは原作の挿絵と思われるタッチのモノクロのものとCGのパディントンの両方があります。



個人的にはモノクロの方が好きです。原作でなじみがあるからでしょうか。
中間車2輌

4両目の一部と後尾の車輌が一等となっています。後尾の車輌は一部の窓がふさがっています。

さて、この形式に関してはカトーは1/148という縮尺を採用しています(ちなみに日本型は1/150、欧州大陸、米国などは1/160)。イギリス型Nゲージは実物と同様、欧州大陸とは違った展開をしていて、1/152.5というスケールもあります。もともとHOゲージも彼の地はOO(ダブルオー)と言って1/76だったりします。1/160ですと車体は細く、長くという印象を持つのですが、日本型と縮尺が近いので比べてみました。カトーの381系が近くにあったので連れてきました。


車体は800形が26mなので長いですね。

前頭部の比較です。車体幅はあまり変わりません。
イギリス型というと30年くらい前にグラハム・ファリッシュというメーカーの製品が日本に入ってきており、古典的な蒸気機関車などもいくつかあって学生の乏しいお小遣いから買った記憶があります。古典機に興味があったのですが、日本型はなかなか製品がありませんでしたので、せめて近い形のものをと、というのと「汽車のえほん(機関車トーマス)」でイギリス型にはなじみがあったというのが大きいと思います。また、貨車の一部は塗り替えれば日本の古典貨車にも使えるというのもありました。
パディントン駅は15年ほど前、ロンドンを訪れた際に駅の近くのホテルに泊まったのでよく利用しました。個人旅行でしたのでせっかくならパディントンの近くに泊ろう、というのとヒースロー空港とのアクセスの良さから選びました。
駅の様子です。

G.W.R(グレートウェスタン鉄道)パディントンの表記があります。

GWRの紋章もありますね。

プラットホームの駅名板です。

当時の旅客車輌と言えばこれでした。

グレートウェスタン鉄道というと「汽車のえほん」に登場するダックという機関車がグレートウェスタン出身という設定で、日本語訳では「大西部鉄道」となっていました。「大西部鉄道」出身というプライドがあって、せりふの端々によく出てきたことを覚えています。
だいぶ長く書いてまいりました。くまのパディントン関連については、模型以外の話もありますので、次回以降書きたいと思います。
さて、今年も池袋で鉄道模型芸術祭が始まっております。初日は豚児と一緒のため、写真も撮っておりませんが、だいぶ密度の濃い展示でした。こちらは日曜までです。