昨年のブログで、フュージョンバンドの雄T-SQUARE(本稿ではスクエアと略)が40周年を迎えたことを書きましたが、今年は同じくフュージョンバンドのカシオペア(現名称 カシオペア3rd)がアルバムデビュー40周年を迎えました。今年は40周年を記念したツアーが行われておりましたが、先日ツアーファイナルがメルパルクホールで開催され、私も観に行きました。
カシオペアの名前を知ったのはかなり古く、デビューから日が浅い時期にNHKの「銀河テレビ小説」の音楽を担当していた時でした。知らない読者の方も多いと思いますので書きますと、銀河テレビ小説というのは主に21時台に20分間放送されるドラマのことで、一つのシリーズが20話程度で構成されていました。いろいろなジャンルの作品が放送されていて、好きな番組でした。
カシオペアの楽曲を意識したのは1984年に「THE SOUNDGRAPHY」という曲がマクセルのビデオカセット(懐かしいですね)のCM曲に使われていた時でした。このCMではメンバーが南の島の海につかりながら楽器を演奏しているというものでした。CMのインパクトもありましたが、メロディーもキャッチーで、同年夏に放送されていたスクエアの伊東たけしさんが出演されたサントリーのCMとともにフュージョンというジャンルが好きになるきっかけとなりました。
高校生になってから、当時発売されはじめたCDを買った友人もいましたし、私の高校にもコピーバンドをやっているお兄さんたちもいました。きっと1980年代には全国のあちこちの高校でカシオペアのコピーをやっていた人たちがいたんじゃないかと思います。
カシオペアは1980年代のスクエアと違って頻繁にメンバーが入れ替わるということは無かったのですが、デビューから1989年までを第一期、ベース、ドラムが交替した1990年以降を第二期としており、活動休止期間を経て2012年に現メンバーでカシオペア3rdとして復活という流れをたどっています。私がライブを見に行くようになったのは第二期の後半、ドラムに第一期を支えた神保彰さんがサポートとして復帰したあたりからでした。
カシオペアは管楽器がフロントとしてメロディーを奏でるスクエアと違って、ギター、ベース、ドラム、キーボードの編成ですが、デビュー当時に「スリル、スピード、スーパーテクニック」と言われたように鉄壁のアンサンブルと高い演奏技術が特徴です。スクエアと並んで日本の「歌のないポップス」の世界を牽引してきたわけですが、どちらがどうというわけではなく、それぞれに違った魅力があり、私は二つのバンド共に大好きです。スクエアのメンバーにもかつてバンドのリズム隊を担当した則竹裕之、須藤満の両氏と90年代にサックスを担当した本田雅人さんがアマチュア時代にカシオペアのファンだった、と言っていますので、お互い影響しあいながらここまで来た、ということでしょう。
私が観に行ったライブですが、40周年ということで今年のアルバムと過去の名曲を織り交ぜながらという展開になりました。今回はゲストにホーンセクションとしてBIG HORNS BEEも参加し、にぎやかな一夜となりました。リーダーの野呂一生さん、ドラムの神保さんは還暦を迎えておりますが昔と変わらず涼しい顔ですごーく難しいことをしていますし、ベースの鳴瀬喜博さん(「いか天」の審査員として記憶されている方もいらっしゃると思います)は古希(!)を迎えたばかりですがますます元気で、ワイヤレスのベースを手に客席乱入というお約束のパフォーマンスが炸裂です。バンドの紅一点、オルガンの大髙清美さんもニコニコしながらテクニックとアイデア満載の音を届けています。年齢を重ねても枯れることなく第一線を走り続けるというのは、並大抵のことではないわけですが、私もかくありたい、と思った一夜でした。
このところカシオペアのツアーは都合がつかずなかなか観に行けなかったのですが「やっぱりこのバンドのライブは凄いや」と再認識しました。忙中閑ありならぬ音楽あり、ということになりましたが、大量に浴びた16分音符とともに幸せな気持ちで家路につきました。
カシオペアの皆様、このたびはデビュー40周年おめでとうございます。これからも、素晴らしい演奏を聞かせてください。
カシオペアの名前を知ったのはかなり古く、デビューから日が浅い時期にNHKの「銀河テレビ小説」の音楽を担当していた時でした。知らない読者の方も多いと思いますので書きますと、銀河テレビ小説というのは主に21時台に20分間放送されるドラマのことで、一つのシリーズが20話程度で構成されていました。いろいろなジャンルの作品が放送されていて、好きな番組でした。
カシオペアの楽曲を意識したのは1984年に「THE SOUNDGRAPHY」という曲がマクセルのビデオカセット(懐かしいですね)のCM曲に使われていた時でした。このCMではメンバーが南の島の海につかりながら楽器を演奏しているというものでした。CMのインパクトもありましたが、メロディーもキャッチーで、同年夏に放送されていたスクエアの伊東たけしさんが出演されたサントリーのCMとともにフュージョンというジャンルが好きになるきっかけとなりました。
高校生になってから、当時発売されはじめたCDを買った友人もいましたし、私の高校にもコピーバンドをやっているお兄さんたちもいました。きっと1980年代には全国のあちこちの高校でカシオペアのコピーをやっていた人たちがいたんじゃないかと思います。
カシオペアは1980年代のスクエアと違って頻繁にメンバーが入れ替わるということは無かったのですが、デビューから1989年までを第一期、ベース、ドラムが交替した1990年以降を第二期としており、活動休止期間を経て2012年に現メンバーでカシオペア3rdとして復活という流れをたどっています。私がライブを見に行くようになったのは第二期の後半、ドラムに第一期を支えた神保彰さんがサポートとして復帰したあたりからでした。
カシオペアは管楽器がフロントとしてメロディーを奏でるスクエアと違って、ギター、ベース、ドラム、キーボードの編成ですが、デビュー当時に「スリル、スピード、スーパーテクニック」と言われたように鉄壁のアンサンブルと高い演奏技術が特徴です。スクエアと並んで日本の「歌のないポップス」の世界を牽引してきたわけですが、どちらがどうというわけではなく、それぞれに違った魅力があり、私は二つのバンド共に大好きです。スクエアのメンバーにもかつてバンドのリズム隊を担当した則竹裕之、須藤満の両氏と90年代にサックスを担当した本田雅人さんがアマチュア時代にカシオペアのファンだった、と言っていますので、お互い影響しあいながらここまで来た、ということでしょう。
私が観に行ったライブですが、40周年ということで今年のアルバムと過去の名曲を織り交ぜながらという展開になりました。今回はゲストにホーンセクションとしてBIG HORNS BEEも参加し、にぎやかな一夜となりました。リーダーの野呂一生さん、ドラムの神保さんは還暦を迎えておりますが昔と変わらず涼しい顔ですごーく難しいことをしていますし、ベースの鳴瀬喜博さん(「いか天」の審査員として記憶されている方もいらっしゃると思います)は古希(!)を迎えたばかりですがますます元気で、ワイヤレスのベースを手に客席乱入というお約束のパフォーマンスが炸裂です。バンドの紅一点、オルガンの大髙清美さんもニコニコしながらテクニックとアイデア満載の音を届けています。年齢を重ねても枯れることなく第一線を走り続けるというのは、並大抵のことではないわけですが、私もかくありたい、と思った一夜でした。
このところカシオペアのツアーは都合がつかずなかなか観に行けなかったのですが「やっぱりこのバンドのライブは凄いや」と再認識しました。忙中閑ありならぬ音楽あり、ということになりましたが、大量に浴びた16分音符とともに幸せな気持ちで家路につきました。
カシオペアの皆様、このたびはデビュー40周年おめでとうございます。これからも、素晴らしい演奏を聞かせてください。