鈍いなまくら刀で社会を斬る!

デザイン・サッカー・世の中など思ったことを(出来るだけ)冷静に、(極力)論理的に

国立競技場の建替え(第3回か4回目)

2014年06月01日 12時28分00秒 | 考え事
国立競技場の建て替えは、別に良い。
改修で済ませろなんて、みみっちいことも言わない。
利権は確保して貰って構わない。

問題は、デザインだ。
他にもっともっと良いデザインがあるだろう。
プロボーザルの中で、下から1番か2番の最低のデザインを何で選ぶのか?

コンペでの、外国人ジュリーの欠席などあったそうだが、
そんなもんだろうから、そこはよしとする。

しかし、あのデザインは最低。
安藤さんは、建築史の勉強をしていないのだろう。
このデザインが歴史のどこにポジショニングしているという意識がない。

もしくは、学がなくて読み間違いをしている。

プロボクサーから建築家になった天才安藤忠雄。
彼のコンクリートを使った教会などの建築は素晴らしい。
光をコントロールし、空間に静寂を生み出す。

一方、商業空間は最低。
表参道ヒルズの大失敗や、Audi(販売の方ね)の尾山台にある本社、
渋谷駅など、失敗作が多い。

ザハのあの建築が建築史のどこに位置するのか。
あれは、「新興国の時代」の徒花建築だ。
新興国のコンテクストを無視した乱開発の中で出来上がった徒花にすぎない。
だから新興国が勃興するまで、彼女は「アンビルドの女王」だったのだ。

中国などで活躍(?)してる日本人建築家の建物を見ると、
デザインレベルは圧倒的に低い。幼稚なデザインばかりだ。
そこには社会性や地域性は存在しない。建築家の幼稚な迎合とエゴしかない。

それと同じことが、今の日本で起こっているのだ。

もう一度言う。
建て替えは良い。センチメンタルなことは言うまい。

でも、あのデザインはない。
コンペの中にもっと良いもの、時代のコンテクストにあったものがある。

女性の性器を形どった、オブセッションの建築が日本の顔であって良いハズがない。






コメントを投稿