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小山田圭吾バッシングその前に

2021年07月24日 12時27分38秒 | 社会
小山田圭吾の件

問題をいくつかに切り分けて事実と感想とを腑分けし、追っていかないと、
陰謀論や印象操作に右往左往するリテラシーの低さ問題が永遠になくなりません
ので一旦、簡単に整理しておきたいと思います。

先ずは、イジメが本当に行われたのかどうかです。

いま普通の大人になった人が「オレ昔は悪くてさ」「昔ヤンチャしてた」って言うやつ。
これは良くある事で、だいたいが事実1割で9割盛っているか、そういう友達がいた
オレ自身の話じゃないっていうことが相場です。
これを確かめるには被害者が名乗り出るか、第三者の目撃者が名乗り出るしか
ないですが、今更この状況で名乗り出るのは非常にハードルが高いかと思います。
実際、和光学園に問い合わせても「当時の人間は誰もいないのでわからない」との回答。
なので本当に小山田圭吾がイジメをしたのかどうか、
という事実を確認することは出来ません。

ただ、今回の騒動で「武勇伝で嘘でした」とか「盛ってました」というコメントを
本人が出していないこと。また、小山田圭吾と在学していた時期は違いますが
和光学園で、そうとうひどいイジメが伝統のように行われていた事は複数の証言
コメントが出ていますので、小山田圭吾の語った事が全部が全部事実かはわかりませんが、
相当な事実が含まれていると考えるのが妥当です。
結論としては、小山田圭吾は相当ひどいイジメをしていた(もしくは加担していた)事は、
間違いなさそうです。

さて次に、昔イジメをしていたということを大人になってから語るという事について
ですが、これは先述の通り、良くあることで「武勇伝」を語るというやつです。
実際に発売された雑誌にも残っていますので、昔イジメをしていたという「武勇伝」を語った、
ということは事実として間違いありません。

ただ、今回バッシングしている人の中で、その雑誌記事の原文を読んだ人はいますでしょうか?
ここが事実認定と感想の腑分けで大きな問題になるところです。
はっきり言って、雑誌記事そのものを読んだ人は、ほとんどいないと思います。
今回の一連の騒動の火付け役は雑誌記事を悪意を持って再編集したブログ記事ですが、
その印象操作されたブログすら読んでいない人がほとんどでしょう。

雑誌の原文を読んだ後に、ブログ記事や、世間で流布されているエピソードを見ると、
一連の印象は大きく変わります。
先述の通りイジメをしたという事実は間違いないと推測されますが、その印象や
語り口、コンテクストは大きく異なります。
原文についてここで私が語ると、私の語り口になってしまいますので触れませんが
先ずは皆さん、雑誌記事そのものを読んでから、このバッシングに参加してください。
それが今、この時代を生きる我々に必要な最低限のリテラシーです。

一次資料も読まず、何の事実を確認せずに一連のメディアスクラムに加担し、
バッシングをしている非正規雇用の昔いじめられっ子だった情弱たちは
少し反省してください。

念の為に、私はイジメを許容しません。むしろ公権力を介入させ立件し
刑事罰を与えるべきだと考えていることを、申し添えておきます。

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