E-girlsが思ったより売れなかった

E-girlsが思ったより売れないまま、メンバーがバラバラになって、
様々なグループに小分けにされた他、裏方になる人、引退する人と、とても残念な
感じになっています。

先日、YouTubeでオススメで上がってきた彼女たちの最高傑作「Dance Dance Dance」
のMVを見ていて、思いがけずに売れなかった理由を見つけました。

結局、グループコンセプトがしっかりしていなかった、ということに尽きるのですが
売れなかった理由を具体的に言うと、ボーカル2名ですね。
Amiと鷲尾伶菜の2名がこのグループが売れなかった原因です。

E-girlsの路線は、「Dance Dance Dance」のようなカッコいい路線を徹底する
べきグループでした。「Pain Pain」とかね。

でも、初期に売れたのが「Follow Me」だったので、あの路線に行ってしまいました。
「Mr.SnowMan」など、最もやっては行けないタイプの曲です（曲としては最高です）。

結局、ボーカルのAmiと鷲尾伶菜の2名が、ファッションでいうと甘すぎの路線なので、
辛い路線のShizukaとニュートラルに位置する藤井夏恋のバランスがとれず
甘すぎのカワイイ路線と、カッコいい路線を行ったり来たりしてしまった。
このテイストの混乱がE-gilrsの敗因です。

E-girlsの中では「ShuuKaRen」という実験的な（実の姉妹からなる）グループが
存在していましたが、本来は、あのスタイリッシュでカッコいい路線を徹底すべきでした。
しかしそれは、Amiと鷲尾伶菜というフワフワ・クシュクシュなルックスの
ボーカリストがいる限り不可能です。彼女達2人はボーカリストとしての実力は申し分ないと
思いますが、ルックスと雰囲気は本来のE-girlsの目指すべき方向と全く合わないものだったのです。

これは推測ですが、グループの方向性としては、K-POPが大ヒットしてその影響で
揺らいだんでしょうね。また、グループのあり方としては、モー娘。AKBの新陳代謝系が
トレンドだったのでその流れも取り入れてしまったこともコンセプトの混乱に拍車をかけて
しまったのだと思います。

「止まっている時計でも1日2回は正しい時間を指す」

という格言がありますが、これに秋元康が新解釈を与えて、
徹底してブレずにやり続けることの大切さを説いていますが、
まさにE-girlsにはそれが必要でした。

今となっては惜しいグループを失くしたものです。
合掌