鈍いなまくら刀で社会を斬る!

デザイン・サッカー・世の中など思ったことを(出来るだけ)冷静に、(極力)論理的に

HONDAの軽自動車はF1の夢を見るか

2018年03月30日 02時13分57秒 | F1
トロ・ロッソホンダのダメっぷりを見せつけられた開幕戦ですが
ホンダを信じて、マクラーレンとフェルナンドを嫌悪しているグループは、
「まだまだ様子を見よう」という派と
「だめだこりゃ。マクラーレンが正しかった」派に
分裂したようです。

# あと、ダメ人間コンテストの2位として「マクラーレンはレッドブルより遅い」
# もしくは「メルセデスに勝てない」という派と、
# ダメ人間1位の「マクラーレンリタイアしろ」「アロンソエンジンブローしろ」
# 派もいますが、これは無視して良いでしょう。

まぁ、正直、今後、10年後はどうなるかはわかりませんが、
今シーズンに期待を持っている皆さんは残念でした。
無理確定です。

何故かと言うとホンダは「このタイミング!」というタイミングに合わせられない
からです。

ホンダはマクラーレンと組んで3年間かかって何も成し遂げられなかったエンジン
メーカーです。
でも百歩譲って、組む相手が悪かった、もしくはドライバー(の悪態)が悪かった
のかも知れませんので、今年からチームを変え、組む相手を変えてみました。
結果、開幕戦ダメでした。
一方のマクラーレンも全く同じ条件でしたが、上手くいきました。

つまり、悪夢の昨シーズンが終わり、オフシーズンの開発時期を挟んで今シーズンの
開幕戦。当たり前ですが、この開幕戦の日程は急に決まったというわけではありませ
んし、変更になった訳でもありません。1年くらい前から、開幕戦の日程と場所は
決まっていました。

そのスケジュールがわかっていて、そこに合わせられない。
これはダメです。ずっと前から決まっている「ココ」っていうタイミングに
合わせられないというのは、話になりません。

しかし、ここから日本人特有の感覚が出てきて、諦められない派は、
「いや、この条件を変えれば」
「いや、地合いが悪かった」
とか言って本質的にダメなものをずっと引っ張り、手を変え品を変えゾンビのように
生きながらえさせるのです。

「損切」ということが出来ないわけです。
バブル崩壊後の「失われた20年」の元凶ですね。

日本のオリンピック選考を思い出して貰っても良いかと思います。
一発勝負のレースで「上から3人」と決める諸外国に対して、日本はレース/試合は
しますが、選考には「実績」「結果を出せそうな選手」などを条件を付けて選んで
いきます。

それが世代交代を阻害し、精神的な甘さ(記録がイマイチでも実績あるから選んで
くれるだろう)につながっていくわけです。
レースや試合にピークを合わせられないのはダメです。
ピークを合わせるのも才能です。

ホンダは、ずーっと前からスケジュールが決まっている開幕戦にピークを
合わせられませんでした。これは致命的です。
林先生なら「いつやるのか?今でしょ」と満面の笑みで言いそうです。
結局、言い訳を付けて「次は出来るハズ」「いやその次こそは出来るハズ」と
延命をしても無理なのです。
開幕戦に合わせられない人、イマ出来ない人は、その次、と言っても無理なのです。

ですので、ホンダに期待したいことは、これに懲りず、絶対に撤退しないと決めて
やり続けるか、早期撤退です。
ホンダは所詮ミニバンと軽自動車の会社です。
F1から撤退しても全く恥ずかしくありません(これは皮肉ではない)。
逆に「ミニバンと軽自動車の会社がフェラーリやメルセデス相手に良くやったよ」
と褒められるかと思います。

一番売れたフェラーリ488GTB1台(3,000万円)で、一番売れたホンダ
N-BOX(150万円)が20台買えるんですよ(勿論、利益率はフェラーリの方が良い)。

本気でやるのなら、ジェット機が作れるようなトップエンジニアと、経験のある
レース屋の外人を招聘し、人事異動でのスタッフではなくレースに人生を掛ける
スタッフを入れなければなりません。

古舘伊知郎が実況というか絶叫し、川井ちゃんと鈴木保奈美が夫婦だった頃の
Marlboroカラーのマクラーレンを知っている世代としては、McLaren HONDAで
優勝して欲しかったんですけどね。ホントのところは。


テレビでは仮想通貨のCMは続けるのでしょうかね

2018年03月28日 22時13分55秒 | 考え事
仮想通貨の広告は、Facebook、Google、Twitterなど
ネット各社は取扱をやめました。

テレビはどうするのでしょうか。
あれだけニュース番組で仮想通貨を叩いたのですから
早晩、広告の取扱は全面中止にするのでしょう。

それとも広告費は貰えるところから貰うのでしょうか。
「取り扱わない」と定例の記者会見で言えば良いだけですのですが

昨日の
テレビ朝日のトップの定例会見
では何も触れなかったですね。

abemaTVを一緒にやっているサイバーエージェントが仮想通貨事業を
やるので、あまり言うと、ハレーションが起きるので触れない
感じなのでしょうか。

フジも2月の定例会見では触れてないですね。

日本テレビも触れず。

TBSも。

ビットフライヤー(成海璃子:研音)とかDMM(ローラ:LIBERA和解?)とか、
Zaif(剛力彩芽:オスカー)とか、沢山お金だしてくれるからダメって
言えないんでしょうね。
それに記者の方も、やぶへびになるから質問出来ないですよね。

コインチェック(元、出川哲朗:マセキ)についての報道もやらないというか、
既に一件落着な感じですものねぇ。



また自分達のサッカー

2018年03月28日 00時06分44秒 | サッカー
日本サッカーの昔からの問題点(弱点、改善すべき点)は、
ポジションでいうと守備。
技術で言うと、トラップ。
あと、体力。というか運動量。
戦術面からだと、戦術自体がいい加減でチーム全体で不徹底。

ずーっとこれらは修正出来ずに来ています。

こうなってくると日本の「自分達のサッカー」というのは、
守備に頼らない超攻撃性を持ち、ショートダイレクトパスを多用しながら
選手の瞬間的な閃きがベースのコンビプレーで押し切る。
という感じでしょうか。

もうこれならこれで、これを日本の「自分達のサッカー」として
定着させれば良いと思います。

あと、もう1つ。
誰かキャプテンが出来る選手はいないのでしょうか。

ゲームを読む力があって、ここは守る時、いまはマズいから
全員戻れ、とりあえず大きく蹴ってゲームを切ろう、
これは全員で行け、決めきれとか、
それをシンプルな言葉で大声で選手に伝えられる
本当のキャプテンシーを持ったキャプテンはいないのでしょうか。

F1オーストラリアGPからの今年の展望

2018年03月25日 16時39分41秒 | F1
メルボルンでの開幕戦が終わりました。

結果は、予選から想像したのとは違い、セバスチャン優勝!
ただマシンの素性(基本性能)からすると、メルセデス(というかルイス)が
今年も頭1つ飛び抜けて強い。

それをフェラーリが追い、レッドブルが追い
その後をハース(!)が走るというのが全体的なところですかね。

あと、テレビのグラフィックがかなり良くなった!
リバティやるね。

マクラーレンは、PUをチェンジして1年目最初のレースで5位と9位と
2台ともに入賞ということで、さすが伝統あるチームという感じでした。

ホンダと組んでいた去年、3年目の最初のレースが本日みたいなレース
なら良かったのですが、3年目の初戦で最下位(バンドーン)と
リタイア(フェルナンド)という結果でしたからね。

マクラーレンとフェルナンドが文句を言い始めたのは、この3年目の初戦で
ワークスエンジンでありながら最下位とリタイアだったのがきっかけでした。
だって、カスタマーエンジンのルーノーと組んで1年目の初戦で2台共に
入賞出来るんですよマクラーレンは。

逆に1年目のトロ・ロッソホンダは、去年の3年目のマクラーレンホンダと
全く同じでしたね。最下位(ハートレー)とリタイア(ガスリー)。
ホンダについては、長い目でみてF1サーカスに居続けることで現レギュレーション下
での熟成を進め、レギュレーション変更による新規開発でチャンスを掴んで欲しい
と思います。

そしてマクラーレンは、空力とシャシー側をもっと開発しなければなりません。
明らかにレッドブルより遅い。ルノーワークスとは良い勝負ですが。
7位8位には予想外のハースが入ってきそうですので、フェラーリエンジンに
ルノーエンジンが負ける分、空力とシャシー側でなんとかしなければなりません。

また今年もメルセデスというかルイスが明らかにリードする展開になっていますが、
ボッタスの調子が上がらない分、他のチームにもチャンスがあるかもというのが
初戦を見た今シーズンの展望です。

ちなみに私は、フェラーリとマクラーレンが昔から好きですね。
ドライバーだと、セバスチャン・ベッテル、フェルナンド・アロンソ。
あと、フォース・インディアの気合と根性の「漢」感も好きですw

【2018年チーム勢力図】
01.メルセデス
02.フェラーリ
03.レッドブル
04.ハース
05.マクラーレン
06.ルノー
07.フォース・インディア
08.ウィリアムズ
09.ザウバー
10.トロ・ロッソ

01〜03は、この序列で決まり
04〜07は、ハースが頭一つ出てるケド、入れ替わりあり
08〜10は、どんぐりチームズ


サッカー日本代表と樋口若葉の日本伝統の開き直り

2018年03月24日 17時57分55秒 | スポーツ
日本代表の試合テレビでみましたが、「またこれか」という感じでした。

ほぼ全員が「おどおど」していました。
監督からの、自分の置かれた環境からの、プレッシャーを受けて
いつもと違う(?)消極的なプレーばかりでした。

ちょうどミラノでやっているフィギュアスケートの世界選手権の
樋口若葉もそうでした。選考ではありませんが、3枠確保にむけて
ショートではおどおどして、案の定失敗で8位。
でも、フリーでは「開き直って」大逆転の2位(優勝ではない)。

かつての浅田真央もそうでした。
プレッシャーに潰されて低得点、開き直って高得点(優勝ではない)の繰り返し。

このメンタルコントロールの出来なさ加減は、日本社会の持つ伝統的な
特徴なのかも知れません。

サッカー日本代表も今回のみならず、ずっとそうです。

監督が綿密な作戦をたてる。
マスコミは対戦相手が日本をどうみているかは無視して、
日本「勝てるぞ」「強いぞ」と煽る。
プレッシャーに負けて消極的な試合や、相手の勢いにビビって
作戦を全く実行出来ずに負ける。惨敗。
選手だけで「決起集会(明かされなかった秘話w)」をやる。
開き直る。
健闘(当初想定の成績は取れないけど、あそこからよく立て直した感)。

この繰り返しです。
そしてトドメに
日本代表、浅田真央、樋口若葉にマスコミがストーリーをつけて
感動ポルノに仕上げ、何となくの大団円というか、良かった良かったと
オチが見つかったところで本人達も観客達も安心し、問題点を忘れ去る。
そして伝説化して「ちょっと良い話」として語り継がれる。

というのが典型的なというか伝統的なパターンです。
これをまとめると、こんな流れになっています。

(1)ベストシナリオのみ考える(マスコミが煽る)
(2)実戦でプレッシャーに負ける
(3)開き直る
(4)健闘
(5)感動秘話を広報
(6)問題点を忘れる
(7)良い話化

マスコミは今頃(5)の樋口若葉の感動秘話を生成している頃でしょう。
日本代表も、今頃、(3)と(5)につながる選手だけの決起集会をやってる頃
でしょう。

この実戦でのプレッシャーや相手の強さを無視して、自分達のベストを
尽くせばなんとななるという読みの甘さと、行き当たりばったり感が凄すぎる
ことは名著「失敗の本質」に詳しく書かれています。
太平洋戦争からの(もっと以前からだけど)日本社会の伝統です。

これが政治や経済(産業)の分野にも、ドンピシャで当てはまっていることが
とても憂鬱になる春の夕暮れです。

マクラーレンホンダとトロ・ロッソホンダと日本の産業

2018年03月21日 17時44分31秒 | スポーツ
F1。
粘着質の人達がマクラーレンとフェルナンドを
この期に及んでネチネチ攻撃し、マクラーレンとフェルナンドが
事故ることを祈念している気持ち悪いコメントが
僕の大好きなヤフコメで止まりません。

ところで、何でマクラーレンとフェルナンドが
昨シーズンあれだけ文句を言っていたか、冷静に考えてみましょう。

ホンダの過去の凄さを知っているマクラーレンが「3年目でこれかよ」
と思ったり、ベテランのTwoTimes Championのアロンソが残り少ない
現役生活で3年間を完全に無駄にしたことで怒っている、
ということもありますが、その真因はホンダのリーダーシップ欠如でした。

ホンダは、マクラーレンというチームの中で力を持っていました。
シャシーはマクラーレン責ですがエンジンはホンダ責。
経験値の高い人材に任せたほうが良いレース戦略やレース戦術こそ
マクラーレン責でしたが、ホンダはエンジンにおける全責任とエンジンを
最大限に活かすようにシャシーに対して要求をする必要、と言うか責任が
あったのです。それは組織としても、エリック・ブーリエと長谷川祐介が
トップ2として並んでいたことからもわかります。

仕事の進め方として、もっともっとホンダ=長谷川はリーダーシップを取るべき
でした。レース部分はマクラーレンに任せるにせよ、エンジンのプロとして
シャシーも含めたチーム全体を引っ張るべきでした。
実績もあり、お金も出していて、マクラーレンと対等な関係性で
チームに参加しているのに、ホンダは全くリーダーシップを取らない。
それがマクラーレンやフェルナンドの苛立ちでした。

だからマクラーレンは何度も「ガイジンの経験ある人材を雇え」と
本当に何度も何度もホンダに言っていたのです。
しかし、ホンダは社内の人事異動だけで済ませてしまった。

マクラーレンは、ホンダと建設的な喧嘩(議論)をしながらチームを強く出来ると
思っていたのにホンダはリーダーシップを取れる人がいなく、マクラーレンに
対して全く要求をしてこない。建設的な意見や議論をしない。
でも言われたことは忠実にやる。この下請け根性が不幸の始まりだったのです。
その結果、ホンダが自分で「辞める」「違約金はナシで」と口に出すまで
プレッシャーをかけつづけられ、防衛線をズルズルと後退させられたのです。

しかし、今季は伝統あるマクラーレンからトロロッソという下位チーム
(元ミナルディ)に入りました。体制としては、エンジン提供の下請けとしてです。
フランツ・トストを1トップとして、その下に入ったのです。

トロロッソは下位なので自分達の話を聞いてくれるエンジン提供会社と仕事を
したことがなく、ホンダがどんどん情報を出してくれること、シャシー側の
要望に応えてくれることがたまらなく嬉しい「初体験」で「ちょー感激」で
あるのだと思います。

ホンダはリーダーシップは取らない状態でトロロッソの要求には確実に応える
という下請けポジションにつくことで、リーダーシップを取るという余計な
プレッシャーから解放され、シャシー側から言われたポイントについての
エンジン開発だけに集中出来るようになったのです。

これはホンダとして、とてもやりやすいと思います。
思い返せば、マクラーレンで黄金期を築くことが出来たのは、ロン・デニス
という強力な1トップがいて、その指揮の下エンジン開発に専念できたからです。
ホンダは良くも悪くも職人気質の会社です。F1マシンのような複雑な全体を
つくることは出来ませんが、1つのことを集中してやる力はあります(ホンダ
独自でチームをつくった時、うまく行かなかったのはこれが理由です)。
ですので、開発方針などは1トップに決めて貰ったほうが良いのです。
あまり意見など聞かれない方が良いのです。
「君はどうしたい?」と聞かれるのが、ホンダとしては恐怖なのです。

今シーズンからホンダは息を吹き返すでしょう。
勿論、チームが下位チームなので上位にはいけませんが、プレッシャーから
解放され、失敗したとしても、昨シーズンよりも前向きな失敗になると思います。

しかしながら、そのことはホンダとして、というか自動車産業、ひいては
日本の産業全体にとっては、いつか見た景色でしかありません。
既に存在する枠組み(これをドミナントデザインと言います)の中で高精度の
工業製品をつくり続ける日本の産業界として、古くて新しい問題が、
ホンダとマクラーレンとトロ・ロッソの関係性に浮かんでくるのです。




国土交通省のみなさん

2018年03月21日 01時06分05秒 | 考え事
国土交通省の皆さん。

いまこそ、自賠責の運用益を取り返すチャンスです。
財務省に申し入れをしましょう。

世間的に財務省の問題を取り上げている今、
問題にして6,000億円以上のお金を財務省から返してもらいましょう。

どうでしょう。
いまこそ、チャンスではないでしょうか。
逆に埋もれちゃいますかねぇ。

なんかTwitterみたいな短文でスイマセン…。

とかげのしっぽと天下国家

2018年03月18日 13時12分34秒 | 考え事
どこまでが財務省の計算なのかはわかりませんが、今回の件で
安倍政権が倒れようと、多分ないですが自民党が下野するとかに
なったら、政治は大騒ぎになるかも知れませんが、確実なことは
「財務省はあり続ける」ということです。

時の政権がどうなったとして、官僚は官僚であり続けるし
財務省は財務省として、名前だけでなく、組織として存続していくのです。

この官僚機構という組織の生き残り術は凄いですね。
佐川は、理財局長から(外局ですが)国税庁長官にまでなりました。
事務次官よりちょっと落ちますが、官僚としてほぼ最高到達点に達してます。
そこまでの人物が辞表を出して今回の件を幕引きをしようとしました。

これを称して「トカゲのしっぽ切り」と世間では言っていましたが、
そこまでトップの人が辞めたのは「トカゲのあたま切り」じゃないのか?
とも思いましたが実際は「トカゲのしっぽ切り」で正しい表現でした。

ただ、大きく勘違いしていたのは、
体や頭の方を「政治家」とか「安倍政権」かと思っていたことです。
それを守るために尻尾である佐川を切ったのだと。
しかし本当のところは財務省という機構、これからも連綿と続く
強力な組織とそのOB達が体であり頭でした。

そもそも選挙があり、短期的(3〜4年)な目標しか眼中にない政治家は
一過性のもので、官僚こそが退職するまでの人生をかけて中期的な(30〜40年)
目標をたてて天下国家をつくっていく(と、少なくとも本人達は考えている)。

ですので、近畿財務局が決裁文書にあれだけのことを書き残しておいたことも、
それを改ざんしたことも、現在の太田理財局長が佐川についてコメント(答弁)
している内容も、全て財務省を守る行動である、と考えると理解がいきます。

ついでに言うと、短期的なところは政治家が考えて、中期は官僚が考えていますが
長期の100年後の日本を誰も考えてなさそだねーってことが問題なんですが。
若い政治家の中には(というか、小泉進次郎ですが)、それをプラクティカルに
かつテクニカルに考えようとしている人もいるみたいですけどね。


安倍総理と夫人の疑惑は晴れた

2018年03月14日 00時04分14秒 | 考え事
森友学園への国有地払い下げ(本件)についての財務省理財局による
決裁文書の書き換え/改ざんの件で明確にわかったことが1つ。

官僚による最高権力者に対する忖度はあったが、最高権力者である
安倍総理や、その夫人が本件について色々と手を回したという事実は
無かった、ということだ。

本件は安倍昭恵や籠池夫妻と、それを取り巻く浅学の人間たちが、
有る事無い事を吹きまくった結果、詐欺事件でこそないが、籠池夫妻による
詐欺事件のような筋のものである。
安倍昭恵は善意の人であるが、籠池夫妻に担がれ、結果として「詐欺事件」に
加担してしまった、という事が決裁文書からわかる。

最も権力を持つ総理大臣の夫人である安倍昭恵、いまの保守に多大な影響を
与えていると推測される日本会議、そこに籠池夫妻という1のことを100に
増幅する装置がフルパワーで稼働し、真面目な官僚が絵に描いたような
「忖度」を行ったのが本件とそれに関連する気持ち悪い小学校の開設なのである。

近畿財務局の人間達が作成した決裁文書には、地方の官僚達が権力者を
忖度した汚れ仕事をしているということが見て取れる。
自分達が会うことも出来ない最高権力者の妻がこう言っていると
日本会議と関係のある籠池夫妻に言われ、笑顔で一緒に写っている写真を
見せられたら彼らに抗う術はない。本省の意向と自分の今後の生活を
想像しながら決裁したのであろう。
しかし、せめてもの、最後の一太刀として、決裁に至った詳細な経緯書を
実名入りで決裁文書に付けたのである。それ自体は、地方の局ではあるが
官僚の意地、矜持とも言える。

あの決裁文書の原本に書かれていることは事実であろう。
その事実から(安倍首相を好き/嫌いは関係なく)論理的にフェアに経緯を
理解していこうとすると、わかるのは1つ。
安倍総理も安倍総理夫人も本件について裏で手を回したりしていない、
という真実なのである。


そして最後に書いておきたい。
近畿財務局の彼を死に追いやったのは、安倍晋三でも麻生太郎でもない。
政治家の顔色だけを見て、国民を見ていない、天下国家の仕事をしていない
堕落した官僚の姿、そして鏡を見た時に映る自分の姿が唾棄すべき官僚の姿と
重なったことへの絶望なのである。

差別と愛国心

2018年03月12日 12時47分42秒 | サッカー
柏のサポーターが、C大阪のGKに対して人種差別行動をしたらしいです。
それも目が細いというやつ。まぁ、日本人でも韓国人でも似たようなもんで
caucasianから見れば、のっぺりしていて目が細いので仲間ですね。

で、これ、何が問題なのかというと、勿論、人種差別や国籍差別などは
いけません、というお題目はあるのですが、本質的な問題としては、
自分達のアイデンティティを確立する為、もしくは誇るために他を自分達より
下に置こうとする、ということが問題の本質なのです。

自分のチーム、自分の国籍、自分の人種を誇るのは当然です。構いません。

それは、自分達がどれだけ凄いかを誇れば良いのです。
「ニッポンスゴイデスネー」と言われたり、
スタジアムでゴミ拾いしたり、
行列にちゃんと並んだり。

それを素晴らしいと言われることからくる、嬉しい気持ち。
これを持つのは良いと思います。

そしてそれを誇ることは個人の自由です。
愛国という観点から見ても愛国という言葉を体現していると思います。

しかし、今回は、他の人を蔑むことで、自分達を高いポジションに置き、
自分の気持ちを満足させようとした、ということが明確です。
これは愛国心でも何でもありません。

自分を高くするのは良いですが、人を下げて自分を高いように見せるというのは
愚か者がやることです。
愛国心は自分の国を愛すことであり、他の国の人をバカにすることではありません。

ついでだから言っておきますが「愛国無罪」という言葉は、成熟した国家では
存在しません。国を愛する為にやったことであれば、それが例え犯罪だとしても
無罪になったり、恩赦/特赦を受けたりする。
そんなものは、成熟した文化と、高度な法律体系を持つ国家では有りえません。
そんなものは、未成熟の三流国家でしかありえないものです。

最後にこの言葉を皆さんに送ります。

「人の振り見て我が振り直せ」



韓国との付き合い方

2018年03月07日 01時31分43秒 | 考え事
李明博元大統領を容疑者として事情聴取というニュースが入ってきた。

先ず言っておくと、韓国の歴代大統領で
金大中は、ノーベル平和賞を貰っている。
金泳三は、えこひいきしていた企業の倒産きっかけで、
IMF危機を招いたので色々批判されているが、結果逃げ切ってセーフ。

では30年間をさかのぼってみると、こうなっている。

朴槿恵 前大統領 →逮捕
李明博 元大統領 →容疑者として出頭要請(今回の件)
盧武鉉 元大統領 →収賄容疑後、自死
金大中 元大統領 →ノーベル平和賞
金泳三 元大統領 →IMF危機を招いたけどギリセーフ
盧泰愚 元大統領 →不正蓄財で懲役

→盧泰愚から昔は軍政だったりクーデターがあったりで大騒ぎなので
 名前をあげるのはフェアじゃないので省略

現大統領を除く直近の大統領6人中4人に問題がある。
これは異常。

この異常な状態には問題が2つある。
1つ目は身内を優遇し経済的なベネフィットを与えるという不正を行うこと。
2つ目は次の政権が前の政権を徹底的に総括する反作用が強すぎること。
である。

1つ目については、日本や他の先進国でもそういうことは多かれ少なかれあるので
まぁ、そんなもんだと言っても良いし、外国にいる僕らに関係はない。

問題は2つ目。
これがあると国際的にかなり面倒。
完全に前政権を否定するから、周辺国はたまったものではない。
国と国との交渉を積み上げ行くことが出来ない。
マトモに相手をするのが馬鹿らしくなりすらする。

とは言え周辺にいる我々は、引っ越すわけにもいかない。
だとすると、一度韓国と条約締結や国レベルの約束をしたら、国連とか
マスメディアとかに、残るカタチでいっぱいいっぱい言いふらすしかないのだ。

韓国の場合、二国間のことを二国間だけにしておくので後から問題になるから
根本的には、二国間でやることを出来るだけ避け、多国間での動きに持ち込む。
しかし、そうはいかない案件も多数あるので、その場合は結果を公式に
世界中に言いふらす。勿論、英語・フランス語・スペイン語・中国語で。

韓国は北朝鮮や中国という独裁国家の防波堤になっている国であり、
少なくとも韓国国民には大体の自由がある。
なにより、経済面で資本主義を選択し、民主主義からくる自由を希求する
我々の友人となる国である。そして繰り返すが引っ越しなど出来ない隣国である。
これからも永遠に付き合っていくこと以外に選択肢はないのである。

だから、プラクティカルに考え、二国間のことは出来る限り公開する。
公開するだけでなく、全世界に多様が言語で積極的に広報する。
これが非常に重要なのである。

先だっての安倍総理が実現した従軍慰安婦についての合意。
平昌オリンピック開会式への出席。
これらも、すぐに全世界に多様な言語で、コストをかけてよいので積極的に広報する
必要があったのである。

ヤフコメにいるネトウヨは頭がお花畑なので「国交断交せよ」とかコメントを書くが、
あまりに幼稚で半笑いになってしまう。

真に日本の国益(定義:国民一人一人が経済的に豊かになること)を考えるのであれば、
前&元大統領に異常事態が起こることを前提にふるまいをしていく、
それを前提に議論をする、ということが我々に一番重要になってくるのである。

HONDAはF1でちゃんと下積みをしないと伸びない

2018年03月04日 23時09分43秒 | スポーツ
マクラーレンとトロロッソの塩梅が気になっているホンダファンの皆さん。
今シーズンは、メルセデス・フェラーリ・レッドブルの3強と、
マクラーレンの勝負と決まっています。
この4チームで8位までを専有します。

ホンダは、ゆっくり進歩すれば良い。
マクラーレンのような名門じゃなくて、トロロッソ(ミナルディ)の
ような中堅〜下位のチームで伸び伸びと研鑽を積んでから
トップチームに来たほうが良い。

F1に参戦撤退を繰り返しているような会社は、そうやって
ちゃんと下積みをしないと、今の時代は技術が高度すぎるので
伸びないし、追いつけない。

ホンダがF1ファミリーの一員としてやっていくには、
もう数年かかりそうだ。


宮原知子に国民栄養賞を!

2018年03月04日 18時20分14秒 | スポーツ
羽生結弦の国民栄誉賞受賞は、(ホントなら)めでたい。

国民栄誉賞は、天皇から頂戴する賞ではない。
時の総理大臣が勝手に決める賞である。

勿論、日本人でなくても受賞している。
国民栄誉賞は最近の言葉で簡単に言うと、
「日本に暮らし生活している人に勇気や元気を与えた人」に
あげる賞だから。

だから、そんなに凄い賞だと思わなくて良い。
総理大臣が人気取りにやるくらいのもの、って捉えれば。

柔道で三連覇した野村は、ストーリーが無かった。
強いから、そのまんま、強いまんま優勝。
もし、阪神淡路大震災で被災しているとかなら、貰えたかも。

羽生結弦は、ご存知の通りのストーリーがあるから受賞。
まぁ、そんなもんだ。

そんな賞なんだな。

それよりも、宮原知子に国民栄養賞あげて太らせないと。痩せすぎ。
(ダジャレかよ)


「採点競技の配点は審判からのメッセージ」

2018年03月04日 18時00分25秒 | スポーツ
後半にジャンプをまとめるのが美しくないと言う人がいるが
それはあなたの勝手な思い込み。

売れなくてもいいから自分の思った音楽をやる
アンダーグランドのミュージシャンのようなものだ。
それはそれで価値のあることだから、やり続けることを
誰も否定しないし、意味があることだ。
金メダルは取れないけど、人気があるとか、独自の世界観で
スケーティングをするとか、優勝は出来なくても自分がやりたいことを
やり続けるのは構わない。

一方、人に受け入れられる曲(売れ筋の曲)を書いて
メジャーレーベルから出して、大ヒット。
こちらにも意味がある。
大会では優勝し、オリンピックでは金メダルをとる。
世界中の人に知ってもらう。
競技なのだから、これが本望だろう。

どちらが良いかは、スケーターによるだろうが、前者はいないだろう…。
よっぽどの個人スポンサーがいれば別だけど、まぁ無理だろう。
そんな独りよがりのスケートにカネを出すのは中々いない。
仕事をしながら楽しみでスケートをやればいい。

そして、今のフィギュアの配点において、後半ジャンプや、タノがダメだと言う人も、
前者。
いつまでも自分の好きなスケートをアンダーグランドでやり続ければいい。

でも、フィギュアスケートで1番をとりたかったら、売れなきゃダメ。

フィギュアで「売れる」とはどういうことか、
採点ルールに従って、理論的に一番点数をとれる構成にして、
それを完璧にやり遂げるということである。
歌のヒットは、運もあるし、ヒットさせる法則や基準は見えにくいけど、
フィギュアはどうやれば勝てるか公開されている。

タノをやれば、GOEで高い点数が取れるのだから、やらなきゃだめ。
後半が基礎点10%増しなら、後半にジャンプを入れなきゃだめ。
優勝したくないのか?自分の考える「美しいスケート観」に反するのか?
くだらない妄想にこだわっているから、トップに立てないのである。

キムもザギトワも、ちゃんと点数を取りに行っている。

以前も書いたが
採点競技の配点は審判からのメッセージであるので、それをちゃんと聞いて
理解することが必要なのである。

逆に言うと、どうやったら高い得点が取れるかを公表しているのに、
それに反発して勝手にやる選手には審判も当然イラッとする。
「何で従わないの?」「点数の配分を全部公表しているのに」と。

だから、採点側からすれば、配点の意図を汲んでその通りにやってくれて、
且つ想定を超えてくれる羽生結弦やザギトワやオズモンドは可愛くてしょうがないのだ。
そういう選手に対してなら、どっちとも取れる微妙なものは、良い方に倒してくれる。

「採点競技の配点は、審判からのメッセージ」

このことをフィギュアの中の人だけでなく、
外にいる我々も理解しないとザギトワやオズモンドを批判するような、
競技というスポーツの本質から外れた愚かな行為をする観客になってしまうのだ。

蛇足であるが、本田真凜なら点数を取りに行く(=勝ちに行く)スケートが出来ると
思っていたが、全くの力不足で残念。


政治家が高度プロフェッショナル人材じゃなかった、っていう悲劇

2018年03月02日 22時03分58秒 | 考え事
最近、わかった。
総理大臣が多くの質問に答えているからダメなんだ。

答弁時間のデータとか全く見ずにニュースを見ている感覚だけで書くけど。
裁量労働制の話、ほぼ全部総理大臣が答弁しているように見える。
だから議論が深まらないんじゃないのかな?

それから、やり取りが完全にプロレスになっていて、

※野党が絶叫して、極端な言葉を総理大臣にぶつける。
総理大臣は言質をとられないように、無難な答弁をする。
無難な答弁に野党が怒り心頭で感情的になる。
(※に戻り、3回繰り返す)

これだから議論が深まらないんだよな。

別に野党が強い言葉や強い表現、そして感情的に総理大臣に質問しても、
テレビ見ている人は
「普通にしゃべれよ」
「表現強いけど、大したこと言ってねー」
「そんな小さいことにツッコミ入れてどうすんの」
「感情論じゃなくて論理的に話せよ」
「政治家って国家100年の計を案じるんじゃないの?」

くらいしか思わない。
「おおー、いいねー、次回の選挙では1票」とかならないから。

そのプロレスに総理大臣がずーーーっと付き合ってるんだよね。
それで時間がすぎるからお互いに良いんだよね、だからプロレスなんだけど。
まぁ、たまにそれに気色ばんだりしてムキになった答弁したりしているから、
どっちもどっちって言う話もあるけど。

個人的な鼎の軽重を問うような話は置いといて、兎に角、総理大臣に
何でもやらせすぎ。
各担当の大臣がもっと前に出ていい。
大臣が専門性を持って正々堂々と相手を説得するように話せば良いのに。

与党も野党も実は政治家自身が高度プロフェッショナル人材じゃなかった
ということが露見してしまったっていうね。なんかね。