鈍いなまくら刀で社会を斬る!

デザイン・サッカー・世の中など思ったことを(出来るだけ)冷静に、(極力)論理的に

ホンダとレッドブルの協業

2022年10月07日 01時22分45秒 | F1
HONDAとレッドブルの協業が表に出てきましたね。
ホンダ信者wにとっては信じられない結果かもしれませんが、
レッドブルがICE(内燃機関)、HONDAがERS(回生モーター)
という分業に落ち着きそうです。

それがあってHONDAのPUを表に出すような契約に変更するそうです。
今までは2026年に「新規参入」をすることで、PUについての予算を
多く使えるようにするという事を重要視していました。

しかし、ERSについては全く知見というかノウハウがない中で
RBPTがICEでERSの両方で新規参入となってもリスク高いよね
という話になった結果です。

これはカーボンニュートラルに舵を切ったHONDAにとっても渡りに船で
今まではICEで商売してきたのから、ERSにコアを切り替える象徴になるわけです。
昔、アメリカの排ガス規制がかかったときに、CVCCで一気にマーケットを
獲得したのと同じ構図です。

ERSがHONDAになるわけですから、「新規参入」の枠は使えません。
それがあってHONDAのロゴを全面に出して、2025年まではHONDAのPU。
2026年からは、ICEがRBPT、ERSがHONDAという組み合わせになるのです。

ホンダ信者wにはショックかも知れませんが、あなた方のくだらない郷愁を
とっくに捨ててHONDAは、新たな一歩を踏み出そうとしているのです。

ピアストリをめぐるアルピーヌとマクラーレンのイザコザ

2022年09月25日 00時07分25秒 | F1
アルピーヌとマクラーレンがピアストリをめぐってひと悶着ありました。

結局、裁判というかFIAの裁定で明らかになったことは、
アルピーヌとの契約は存在しない。
マクラーレンとの契約が有効。
アルピーヌにはピアストリを拘束する権利はない。
そして今回の騒動で色々かかった弁護士や事務手続きの費用、9,000万円弱を
アルピーヌはFIA、マクラーレン、ピアストリに支払う、って事でした。

完全にマクラーレンが契約的にも正しいということが証明されました。
ちなみに2022年7月の時点でマクラーレンはピアストリと契約していたそうです。

アルピーヌは法務担当が忙しくてピアストリとの契約作業が後手に回ったようです。
まぁでもそれは内部の事情であって、ピアストリはアルピーヌに不信感を持っていた
ことは仕方ありません。

ピアストリと同じオーストラリア人の代理人であるマーク・ウェバーがアルピーヌに
契約を要求しても、経過をきいても全く進展なし。梨のつぶて。
これでは不信感も湧くというものです。

放出の決まった、ダニエル・リカルドは、2023年はサバティカルだと
認めています。アルピーヌ(旧ルノー)への出戻りはなさそうです。

レッドブルとホンダの分業

2022年09月24日 23時50分05秒 | F1
レッドブルは2026年以降の体制を決めたみたいですね。
ICE(内燃機関)をRBPT(レッドブルパワートレイン)がつくり、モーターをホンダがつくることになりそうです。
この分業であればホンダもエレキに全振りしている会社として理屈が立ちます。
また、これであれば内燃機関を「社内」でつくっているというレッドブルのブランディングも成立します。
この方向性を鈴鹿で発表することになると思いますよ。

マックスとルイスのインシデント

2021年07月30日 00時55分21秒 | F1
イギリスGPでのマックスとルイスのインシデントは、ルイスにより多く非がある
レーシングインシデントでした。

自動車保険で言うと責任が、ルイス6:マックス4か、ルイス7:マックス3って感じ。

ただ、結局レースはルイス25ポイント、マックスは0ポイントで終了しました。
この結果から言えることは、マックスはチャンピオンになりたかったら、
大人にならないといけない、ということです。

昨年までは、ワールドチャンピオン獲得はノーチャンスでしたので、
攻撃的にルイスに向かっていきました。
それに対してルイスはチャンピオンになるために一歩引いていました。
マックスのアグレッシブ(乱暴)なドライビングに対して、ルイスはギリギリのところで
下がって、絶対に当たらないようにしていました。
なぜならルイスはチャンピオンであり、レッドブルよりも明らかに速いマシンに
乗っていたからです。

しかし、今年は違います。マシンは明らかにレッドブルの方が速い。
マックスは「チャンピオンマシン」に乗っている訳です。
普通によーいドンで走ったら、最速マシンです。
その前提で自分が「チャンピオン」であると考え、レースに望まないといけません。

次戦以降、マックスがやるべきことは、絶対にノーポイントは避けるということです。
個々のレースの微妙な順位は気にしなくていい。
今季、残りのレースでマックスが全部2位でも、ルイスが常にマックスより下位で
フィニッシュしているのであればマックスがチャンピオンになれるわけです。
今年の12月にトップにいれば、細かいことはどうでもいいのです。

マックスは引くべきところでは引き、純粋な速さで勝負していけばいいのです。
今季最高のマシンを手にしているのですから。


メルセデスF1さすがのDAS

2020年02月23日 00時37分08秒 | F1
メルセデスF1が、新しいシステムを開発して2020年のマシンに導入しました。
DASというDual Axis Steeringというステアリングシステムです。

ハンドルそれ自体を押したり引いたりすると、タイヤのトー角が変わるという仕組みです。
トー角というのは、車を真上から見た時の角度で、タイヤがハの字になっているのがトーイン
逆ハの字になっているのがトーアウトと言います。

基本はトーインにすると直進安定性が増し、トーアウトにするとカーブが曲がりやすい
と言われてます。それをハンドルの押し引きでコントロール出来るのがDASです。

ルール上は合法で、FIA(ルールを管理している組織)も合法であると認めています。

で、それを発明したメルセデスF1。
DASは、チームのエンジニア。それもジュニアのエンジニア(簡単に言うと下っ端)が
発案したんですって。で、それを上司が更に上げて、トップのトト・ウォルフがOKして
トライさせた。

「失敗してもいいので、やってみな。責任は俺がとるからさ」って言える組織は強い。

レース本番では強烈なトップダウンでウォーターフォール型のアプローチが絶対的に
必要です。しかし、開発フェーズでは、ボトムアップでアジャイルアプローチを取る。
そして、「やってみなはれ」の精神でチャレンジを許容する。

もうメルセデスF1チーム凄すぎ。
そりゃチャンピオン取り続けますよね。



F1メルセデスをドライブすれば6割がチャンピオン

2019年12月25日 01時39分10秒 | F1
マックス・フェルスタッペンが
「F1でメルセデスに乗れば現役ドライバーの60%がチャンピオンになれる」
と、ぶっちゃけてしまいました。

勿論これは、ルイス・ハミルトンのことを貶めることを目的に言ったわけではありません。
しかしながら、マシン次第で、そのマシンを作り上げることが出来るチーム次第で、
チャンピオンになれるかなれないかが決まる、ということは正しいと思います。

というのは、ホンダのF1の現役日本人エンジニアが取材で明確に、
勝利には「マシン80%、ドライバー20%」と回答しています。
そのくらいマシンの性能というのは大きいものなのです。
そしてそのようなマシンを作り上げ、全体をマネージ出来るチームというものが
重要になってくるわけです。

そのトップチームから声をかけてもらえるような、腕と人間性と資金力とを持った
ドライバーでなければチャンピオンにはなれない、いうことです。

F1というスポーツではチームやドライバーを応援するのを当たり前と思っていましたが、
昨今では特定のPU(Power Unit)を応援する熱狂的ファンが結構いるようです。
PUは重要な部品ではありますが、ただの一部分です。
まぁ、とっかかりは「PUを応援!」でも良いと思いますが、早くF1というスポーツを
好きになってチームやドライバーを応援してもらいたいものです。

フェラーリF1と村上隆とロシア3人娘

2019年12月20日 00時06分05秒 | F1
フェラーリこそがF1です。
と言ったら言い過ぎかもしれませんが、ニアリーイコールくらいではあります。

野球でいうと、プロ野球は巨人は特別ですよね。あんな感じ。
ちょっと前の調査ではプロ野球ファンの4割は巨人ファンってありましたが
そんな感じです。

フェラーリは自身の市販車の業績が悪い時も歯を食いしばってF1で戦い続けて来ました。
F1のせいで会社自体がほぼ潰れてもF1を続けました。
F1草創期、アルファロメオをドライブしていたエンツォ・フェラーリから始まった
フェラーリの歴史は、そのままF1の歴史と言っても良いでしょう。

業績が悪くなったからチーム参戦を辞める、PU供給を止めるというような根性なし
ではありません。覚悟が違います。

ですのでフェラーリだけがルールについての拒否権を持っていますし
どのドライバーも最後はフェラーリに行きたい、一度はフェラーリドライバーに
なりたいと思うのです。

こういうコンテクストの元、各チームはF1を戦っています。

そしてこのフェラーリのヘゲモニーから自由になって、新たな価値観を作ろうと
フォーミュラーEに参戦するメーカーもいるわけです。
これはこれで、立派な見識だと思います。

このあたりの歴史、大局観、コンテクストを知らずにF1を捉えて、
特定のチームやPU、ドライバーを罵り続け、特定のPUを信仰したりすると、
幼稚で恥ずかしいことになりますので、要注意です。

アール・ブリュットを評価するのもいいですが、芸術の歴史を知り、芸術の方法論を
知った上で、その作品がどこに位置づけられているのかを理解しないと、
ただのチンピラだと思わるのと同じ事ですね。

ピカソは元々あんな感じの絵しか描けなかったわけではないです。
緻密なデッサンとか普通に出来て、その向こう側にアレがあったんですから。

その点で言うと、村上隆もさすが東京藝術大学という頭の良さですよね。
芸術の歴史的なコンテクストを理解した上で、やっています。
バンクシーもそうですけど。

コンテクストを知った上での逸脱というのは、とても面白く、意義がありますが
無邪気な奔放さや極端さによる逸脱というのは、気分が悪いだけです。

話をF1とフェラーリに戻すと「時代が違う」と言うのは簡単ですし、「昔は良かった」的な
懐古主義だと思わるかもしれませんが、全く違います。

F1というモータスポーツには歴史があり、その歴史をどんなに苦しくても綿々と紡いで
来たのがスクーデリア・フェラーリというチームなのです。
それを理解せずに、現時点(いま)を切り取って、批判や非難をすると建設的な話にならない
上っ面の議論になってしまう。ということなのです。

フィギュアスケートの採点基準の変化と、キム・ヨナ、浅田真央、ロシア3人娘、ザギトワに
ついての一般人やマスコミの言説とも共通しますね。
浅田真央vsキム・ヨナの時は「トリプルアクセルも飛べないのに」とか散々言っていたのに
4回転飛ぶロシアの15歳とか出てきたら「ジャンプ競技じゃない」とか言い始める。

外から「日本が活躍するとルールを変える」というコンテクストで話しても、
結局「おまえがな」という事なんです。誰もがゴールマウスを動かしてるんですよ。

時代が変わろうが、外部からなんと言われようが、ずっとF1にコンストラクターとして
参戦し続けているフェラーリは特別ですし、なんか素敵やん。

HONDA F1は撤退濃厚ですね(2021年以降)

2019年11月26日 00時48分30秒 | F1
やっとF1の2021年以降のレギュレーションが決まりました。
後はコンコルドにサインするだけですね。

フェラーリは勿論のこと、メルセデスも継続は確実。
ルノーも多分続けるでしょう。
継続が一番微妙なのが、純粋なPUサプライヤーのホンダです。

いまF1にあるPUは4種類、フェラーリ・メルセデス・ルノー・ホンダ。
そのうちワークスチームをもっていないのはホンダだけです。

ホンダはチームを維持するだけの力はないですから、PUだけ供給という
ことになってしまうのはしょうがないのですが、賞金も入ってこないので、
お金が出ていくだけという辛い立場です。

それで何かが儲かればいいんですが、F1で勝ったからフィットが売れたとか
聞かないですよね。Nボックスとかは相変わらず売れているみたいですが
それはF1とは関係ない。

飛行機のロマンに取り憑かれていてもホンダジェットは金を生みます。
しかしF1のロマンに取り憑かれてPU供給しても車は売れない。金を生まない。
これは困った。本質的な問題です。

やはりパーツ供給のみ、それもレース担当に人事異動で来た人がPUつくるというのは、
現代のF1ではちょっと無理があります。
初心を思い出してシャシーもつくってフルワークスでというのも今更無理だとすると、
撤退しかないですね。

バイクは頑張っているし、別にいいと思いますよ。恥ずかしいことではないです。
逆に今の体制で継続しても、大企業の余った金を使ったロマンの追求や
お遊びとはいいんですが、広告と位置づけられる金額ではないのが頭が痛いところです。

2020年シーズンは、今年と違って本当の意味でレッドブルとマックスは
ワールドチャンピオンに絡んでいけると思いますので、PU供給して勝利に貢献して
惜しまれつつ撤退。というのが現実的な筋書きかと思います。

最後にレギュレーションですが、本当なら、F1もハードとソフトを分離する
レギュレーションをつくるかと思いましたがそうならなかったですね。

垂直統合が行き過ぎた世界では水平分業でイノベーションを起こすというのが基本ですし、
逆に水平分業が行き過ぎた世界では垂直統合でイノベーションというのが基本ですので
そうなるかと思いましたが、小手先な感じでした。
このレギュレーションについてはまた書きます。

HONDAやはりF1撤退ですかね?

2019年10月13日 17時39分39秒 | F1
鈴鹿での戦いが終わりました。
セバスチャンがっかりの2位でした。

それより、ホンダ。
この地元での第17戦に合わせて2021年からの計画も発表するかと思ったら
しませんでした。やはり撤退ですかね。

撤退前提で書きますが、やはりダメですねホンダ。
オートバイはほぼ撤退せず、やり続けていますが、クルマの方は
車体も含めた参戦をしたり撤退したり、エンジンだけ参入したり撤退したりと
全くダメダメです。

会社が潰れかけてもF1をやりつづけるフェラーリには一生かなわない。
「格」が違います。

もうちょっと腰を据えてやりましょうよ。
まぁ、基本サラリーマンで人事異動でF1やっている人達ですから、
HRCの二輪とは違いますよね。
インディだけやり続けるなら、それでいいと思うんです。
中途半端にF1で参入撤退を繰り返さないで欲しいですね。

ルノーPUよりもパワーのないホンダPU

2019年09月08日 17時19分26秒 | F1
ホンダのPUを熱狂的に応援している信者の皆さんこんにちは。

ここ2戦の高速サーキットで判明しましたが、やはりホンダはパワーで4番目のPUですね。
序列的にはこんな感じ

フェラーリ
ルノー
メルセデス
ホンダ

ルノーのPUはアホみたいにMAXパワーありますね。
フェラーリはその上の大アホですが。

ホンダPU信者は、ルノーのことを憎んでいるので、ルノーチームもルノーのドライバーも
ルノーPUも、ルノーPUカスタマーも、日産も、ゴーンも全てクサして自分たちのプライドを
保とうとしていますがPU単体のパワーは最下位ですよ。
そして、マックスを「タッペン」と呼んで、コメントを全て良い方に解釈して、
ガスリーを「ガスリーくん」と呼んで常に叩くことも忘れない。
とにかくホンダPUが全て。あー、ゾッとしますね。

先述したPUのMAXパワーですが、結局、PUのMAXパワーがマシンのトータルの
速さに直結しないってわかりますかね。PUだけ持ち上げて議論することに意味はないんですよね。

ホンダのエンジニアが言っていましたが「F1はマシンが8割、ドライバー2割」で、レースの
結果の8割を占めるマシンはトータルパッケージで議論する必要があり、
結果の2割を占めるドライバーは、継続性や一貫性を議論する必要があるのです。

信者の皆さん、F1ではPUじゃなくて、チームとかドライバーを応援した方が良いですよw
もし、負けたくなかったらピレリを応援したらどうですかホンダPU信者の皆さん。
毎回ポディウム独占ですよww

ところで、ホンダはレギュレーションが変わる2021年シーズンは、やっぱり撤退なんですかね…。
本業、つらそうですものね。
F1にPU供給しても、N-BOXやフィット、ステップワゴンの売上には関係無さそうですもんね。

おめでとうございます。ホンダPUファンの人。

2019年07月31日 01時37分21秒 | F1
荒れに荒れたホッケンハイムでのドイツグランプリが終わりました。
結果、マックスが今季2勝目。
母国レースのセバスチャンは20位からスタートして2位。
そしてクビアトが3位に入りました。

フジテレビCSでも言っていましたが、荒れたレースの原因の1つには
ピレリタイヤのインターとレインのグリップ問題とデグラの早さがありそうです。
まぁ、そういう重要な問題は置いといて、どうでも良い(?)大事な話を。

日本には昔からエンジン(PU)を応援するという変わったファンが結構いるのは
ご承知の通りです。
今回はレッドブルとトロロッソが採用しているホンダPUが表彰台に上って
良かったですねw

私も今度、フェラーリーPUとかルノーPUとか、PUを応援してみようかしら。

「頑張れ!ホンダ!」って言えば聞こえは良いですが、実際は
「頑張れ!PU!」ですからね(苦笑)。

PUファンってどういうことなんでしょうねw
ピストンが往復しているのに興奮を覚えるのでしょうか…。
パワーのデプロイに快感の向こう側を見るのでしょうか…。

謎です。
まぁ、色々な楽しみ方があって良いと思うので、PUファンになるのも止めませんが。

で、世界でも珍しいPUファンという、ホンダPUを応援している人達の特徴的な行動として、
ホンダPUが成功するためには他のものを叩きまくるというのがあります。

最近はホンダPUファンのガスリー(レッドブルのドライバー)叩きが目に余りますね。
ホンダPUの成功のためには他のものを叩きまくるという。
心の狭さ、小物感がすごいですよね。いじめられっ子の人生だったんでしょうね。

そこまでしてホンダのPUを応援するって何なんですかね。

人を蔑んで一段下げて、自分は一段上からマウンティングするというのが好きな人達。
そして、一部の外国人がお世辞で「日本スゴイデスネー!」って言ってくれるのを
世界のレベルを知らずに真に受ける人達。
別に自分がホンダPUを作ったわけでもないのに、自分が褒められているように感じる人達。
そんな変わった人達なんでしょうね。

とってもおめでたいです。
おめでとうございます。

私はチームとドライバーを応援する派なので日本では少数派かもw

ここ最近のF1の話題をいくつか

2019年07月13日 00時24分47秒 | F1
F1の今シーズンの話題をいくつかピックアップ

1.フェラーリの戦略下手とリザルトのバラツキ
フェラーリは上と下の両方を気にしているので、戦略ミスが目立っています。
レッドブルに勝つ事に専念すれば1台しかレースに出走してないレッドブルに
常に勝てるでしょう。しかしメルセデスにも勝とうとするからいけない。
今シーズンはメルセデスに勝てそうにないんだから、
コンストラクタ2位とドライバーズランキング3位と4位を死守するとした方がいいです。

逆にレッドブルはフェラーリに勝つことしか考えていません(あ、レッドブル=マックスです)。
メルセデスに勝つことは諦めています。ですのでレース戦略がハッキリします。
「フェラーリに勝つにはどうしたら良いか」が命題であり戦略のゴールです。

フェラーリも同じように「マックスより上でフィニッシュするにはどうしたら良いか」を
命題、戦略の目的にすべきです。
そうすればコンストラクタ2位とドライバーズランキング3位4位は安泰です。
その地位を固めた上でメルセデスに挑戦すれば良いのです。


2.レッドブル安定の4〜5位
さてレッドブル。
ドラッギーなマシンで、さすがのマックスも苦労しています(オーストリア除く)。
そもそもレーキがきついのに、コーナーでトラクションが無い事で、
ウイングを立ててざるを得なくてドラッギーなマシンに仕上がってしまっています。

エイドリアン・ニューウェイは、レギュレーションが変わった1年目は
設計を失敗するという癖が昔からあるのでしょうがないですね。

レッドブルはどう考えても来シーズンが本番でしょう。
今シーズンは開幕前から諦めています。
最高のシナリオで年間1勝というのが現実的でしょう。
ただ、レースしているチームが「今シーズンは捨ててまーす」とは口が裂けても
言えないので、ヘルムート・マルコ博士を先頭に適当にブラフをカマしているだけです。

ちなみに、元レーサーでもあるマルコ博士の「博士」は、工学とか理系の博士号じゃないです。
法律の「博士」ですので勘違いしないように。
スポンサーとの契約の為に、大ボラ吹いてるだけです。


3.2021年の新レギュレーション
みんなが恐れている通り、「book Grand Prix」「audit Grand Prix」になる可能性があります。
それはバジェットキャップです。チームの予算を年間180億円程度に抑えようという案です。
ちなみにこのバーに引っかかるのは、メルセデス・フェラーリ・レッドブルのみです。
他のチームはそんなに使っていないので(勿論ドライバーの給料とかは別です)。
シーズンが終わってチャンピオンが決まった後に、会計監査をして2ヶ月後に違反が発覚して
タイトル剥奪というパターンが起こり得ます。


4.新レギュレーションが出てくる背景
被害妄想がヒドい人達というのは社会に一定数いて、それはどうしょうもありません。
いま、ルイスとメルセデスが勝ちすぎているので、F1ではルールを変えようとしています。
しかし被害妄想のヒドい人たちはいろいろなスポーツで「日本人が勝ちすぎると欧米人は
ルールをすぐに変更する」と妄想を訴えます。
今のF1の現状を見ても分かる通り、「日本人が勝ちすぎ」とか全く関係ないですから。
ルイスがアフリカ系であることも関係ありません。

結局、誰かが勝ち続けるというのはスポンサー前提のプロスポーツにおいて、
マイナスでしかないのです。だからそういう選手やチームが出てきたら、ルールを変えて
違うゲームにしてスリリングな場面を演出しようとするのは当たり前です。
オーストリアGPのレースは正にそう。あんな楽しいレースは久しぶりでした。
Maxの追い上げとブチ抜き加減、もう最高。
一方で、レギュレーションを変更しないことで、各チームが成熟してきてスリリングな
展開になっていくということもありえますので、難しいところです。


5.ホンダ
ホンダがPUサプライヤーとして頑張っているのは良いんですが、問題は撤退癖があることです。
先月(2019年6月)にも、撤退か?という記事が出ました。
ホンダの四輪部門の利益率の低さと、二輪部門の高利益の格差を問題にしていて
同じレースをやっていても二輪部門は市販車で高い利益を取れてますが、
四輪部門では利益は殆ど無いという現実/事実があります。

こうなるとレースの現場の頑張りは関係なく、年間100億円くらい使うF1参戦は止めよう
という話が経営陣から出てくるのは当然です。
ホンダの四輪の市販車は北米が主戦場ですので、F1でホンダの名前が売れても意味がありません。
北米ではF1は人気が低く、「F1ってなに?」という世界です。北米の多くの人が知っているのは
インディーカーやCARTにエンジンを提供しているHONDAです。

結局、ホンダがの車の販売台数が最も多いのが北米。でも北米ではF1は人気がない。
そうなるとF1にPUを提供して金を使うよりも、とっとと撤退してインディに注力しようか、
という話になってしまいます。

F1でのホンダの問題点はPUの性能とかデプロイとか色々と細かい部分はあるかも
しれませんが、最大の問題点は本業の業績が落ちるとすぐに撤退することです。
だからF1の世界で信用されないのです(逆に経営者として見切りが早いのは良い事です)。

ASTON MARTIN MERCEDES RACING誕生するか!?

2019年07月12日 00時57分21秒 | F1
自動車メーカーのM&Aの話。
メルセデスは、アストン・マーティンを欲しいんですよね間違いなく。

なぜなら、メルセデスには超高級ラインがないから。
マイバッハも一時期復活させましたが、売れずにやめてしまいました。
いまはSのチョイ上くらい、トヨタで言うとレクサス的な
ほぼステッカーチューニングでマイバッハやっています。

片やBMWグループには、泣く子も黙るロールス・ロイス。
エントリーモデルで乗り出し3,500万円から。オプションは何でもやってくれるので
上限金額は無制限。楽に港区に新築マンション買えます。

一方、ポルシェ、AUDIを有するVWグループには、ベントレーやブガッティ、
更には極めつけ漢の夢w ランボルギーニ。こちらはお安く2,800万円から。
ちなみにベントレーのSUVベンティガのダッシュボードの時計のオプションが、
2,000万円(トゥールビヨン)というのもあります。時計だけですよ。
むしろトゥールビヨンにしては安い気もしますが…。
そしてブガッティは楽勝で200万ドルを超えるので、超高級。

そんなこんなで、ドイツ御三家でメルセデスは唯一、超高級ラインを持っていないのです。

そんな折、フラフラとしているアストン・マーティンに目をつけている訳です。
ブランドとしては最安のエントリーモデルで2,000万円からですから、現行マイバッハの
チョイ安くらい。上は限定モデルですがヴァルキリーは3億円。
超高級と言っていいでしょう。それに、ボンドカーというイメージも大きいですしね。

そして秋波を送られているアストン側もまんざらではありません。
彼らはブランド力があるとは言え、このご時世エンジンを独自に開発する力がない。
内燃機関の開発は非常にコストがかかります。また制御側のコンピュータのノウハウも重たく、
小さなメーカーには自社開発に限界があります。

それを証拠にアストンでは現在もかつての親会社のフォードの設計をベースにした
古いV12エンジンが主力になっていますし、先述のヴァルキリーのエンジンも社外、
コスワース製です。

さぁ、そこに現れたメルセデス(のAMG)。
先ずはV8の最新AMGエンジンを供給するという提携をアストンと結びました。
現在は、複数車種でAMGのエンジンを積んだアストンが出ています。

もし、メルセデスがアストンを買ったら(資本業務提携でもいいです)、
広告塔であるF1でも大激震が起きるでしょう。
チーム名は「ASTON MARTIN MERCEDES RACING」でしょうね。

その時のエースドライバーは勿論、レッドブルから移籍したMax VERSTAPPEN
となるのは間違いありません。

オーストリアGPレッドブル勝ちました!

2019年07月10日 00時12分54秒 | F1
旧聞に属する話で恐縮ですが、とうとうレッドブル勝ちました!
先日のオーストリアGP。

レッドブル=マックスです(苦笑)。ピエールはまぁ可哀想なので触れません。
レッドブルがメルセデスの連勝を止めました。
メルセデスの連勝を止めるのはフェラーリかと思ったらレッドブルでした。
これでトップ3が、文字通り三つ巴の戦いになっていけば面白いなと思います。

それにしてもオーストリアGPは、ここ数年のベストレースと言っても良いです。
少なくとも、今シーズンのベストレースと言うのには誰も異論はないかと思います。
とにかく面白いレースでした。
内容は皆さんご存知かと思いますので省きますが、こういうレースを見たかった!
という内容でしたね。

こんな感じの競い合いが残りシーズンで続くことを祈りますが、
やはりメルセデス(=ルイス)の天下は変わらなそうですね…。

しかしメルセデスの連勝が止まったのと同じくらい、マクラーレンが復活してきた
感じで嬉しいです。とりあえずコンストラクター4位争いを制して、1回くらいは
レッドブル(=マックス)を食って欲しい。

やはりフェラーリ、マクラーレン、ウィリアムズの歴史あるチームは
復活して上位に入って欲しい。
撤退せず、変わらず残り続けているこれらのチームはF1の良心。応援します。
あと、レーシングポイントのレース屋気質も嫌いじゃないです。

F1のチーム部位別の序列

2019年06月25日 00時26分16秒 | F1
ドライバーはランキングがありますが、チームの部位別のランキングがないので、
チーム側の部位ごとの序列をつけたいと思います。
2019シーズンはこんな感じです。

■総合の序列
 1.メルセデス
 2.フェラーリ
 3.レッドブル
 4.マクラーレンとその他

■PUの序列
 1.フェラーリ
 2.メルセデス
 3.ルノー
 4.ホンダ

■シャシーの序列
 1.メルセデス
 2.フェラーリ
 3.レッドブル
 4.マクラーレンとその他

■チームマネージメントの序列
 1.メルセデス
 2.レッドブル
 3.フェラーリ
 4.レーシングポイントとその他

以上ですー。