鈍いなまくら刀で社会を斬る!

デザイン・サッカー・世の中など思ったことを(出来るだけ)冷静に、(極力)論理的に

日本代表は「1UP」した

2018年06月29日 19時32分59秒 | サッカー
日本のボール回しに対するいわれなき批判でも書きましたが、
今回の件で非難される筋合いは1つもありません。

反則の多い卑怯なチームは落ちて、フェアプレイをしているクリーンなチームは救われる。
このルールは日本のようにフェアプレイをするチームにとってはとても良いルールです。

W杯「フェアプレーじゃない国」ランキング
東洋経済に出ていますので、確認してください。
日本は24位。良い方から数えると9位です。
ぜひ、このレギュレーションは継続をお願いします。

ところで、今回、泥をすすってでも決勝ラウンドに進出することを目指し、
達成した日本代表=日本サッカーは、明らかに1UPしました。

クライフの
「美しく負けることを恥と思うな。無様に勝つことを恥と思え」
という言い訳を日本はずっと大事にしてきました。
オランダはワールドカップでは永遠の優勝候補です。

しかし今回、日本はクライフの言い訳を借りれば
「無様に負けることを恥と思うな。前に進めないことを恥と思え」
というとこでしょうか。

どんな形でも前に進むことを選び、実行し、達成しました。

「(予選敗退したけど)自分たちのサッカーを貫いた」
「(予選敗退したけど)感動をありがとう」
「(予選敗退したけど)スタジアムのゴミ拾いで、おもてなしの心をアピールした」

という今までの言い訳だらけの予選敗退から、無様でも決勝トーナメントに進出した。
これは「1UP」したと言っていいんじゃないでしょうか。

だいたいさ、ゴチャゴチャ言ってる人たち、日本のFIFAランキング知ってる?


日本のボール回しに対するいわれなき批判

2018年06月29日 11時19分20秒 | サッカー
日本vsポーランド戦の残り15分くらいでのパス回しの件ですが、
セネガルと同時刻にキックオフで同時進行であったので全く問題ない行為です。

というのは、当然セネガルが1点取ったら、日本は予選敗退だったわけです。
そのリスクを取って西野監督は試合終盤のあの進め方を指示したのです。
セネガルの負けが確定している上でのプレーでしたら、批判は当然受けるかも
しれません。しかし、相手も同時刻同時進行の試合中です、リスクを取った
度胸を褒めるべきでしょう。

更にいうと、セネガル側は試合終盤で日本がボール回ししていて攻める気ゼロ
という情報も、当然リアルタイムで把握しているし、フェアプレイポイントで
負けているという情報も事前にわかっているわけです。
だったら、1点取ればよかった。死ぬ気で。
そもそも、1点取られないようにすればよかった全力で。

セネガルはそれが出来なかったから敗退し、日本は突破したのです。
西野監督は掛けに勝ったのです。
これは、褒められることがあっても非難されることは1mmもありません。

また、フェアプレイポイントという警告数・退場数というような指針を
1つ作ったことで、反則の多いチームと日本のようなフェアプレーをする
チームとがちゃんと区別され、公平に評価されるようになったことは歓迎
すべきことです。
日本は比較的真面目で、酷い反則はあまりしませんし、汚いプレーも
あまりしません。それが公平に評価されるということは非常に重要です。

反則や汚いプレーを得意として、どんな手段をとっても勝つチームは存在します。
そういうチームと区別して公正公平に評価されるということは歓迎すべき事です。
このフェアプレイポイントというシステムは絶対にやめるべきではありません。
FIFAに対してキャンペーンを張ったほうが良いです。日本サッカーの為に。

このあたり、サッカー評論家と言われる人たちには、ちゃんと評論して
欲しいのですが、脳みそまで筋肉になっているせいか、
「ルールなんだからOK」とかそんな幼稚なことしか言ってないので
ちゃんと書いておきます。

試合終盤には、レバンドフスキはボールをチェイスしながら
「これがキャプテン翼で読んだ、修哲の鳥かごか!」って言ってましたね。多分。

スウェーデンvs韓国とデンマークvsフランスのクソ試合っぷり

2018年06月27日 21時04分50秒 | サッカー
デンマークvsフランス
オーストラリアvsペルー

どっちの試合を見ようかと究極の選択でした。
ペルーは敗退確定してるから、
まあフランス見るかな、と思ってフランス戦を見ていました。

前半15分くらいで、もう限界。
ペルー戦にチャンネル替えました。
ペルーのゴールにペルー人が大粒の涙を流していて、
それを見て、これはコッチだなと。

予選敗退は確定していますが何としても勝利を持って帰りたい
ペルーの気合がとても良かったです。

結局ペルーは40年ぶりのワールドカップの勝利を掴んで帰国。
オーストラリアは勝ち点こそ取れたものの、未勝利で帰国。

後からレポートを見たら、
フランス戦は、史上稀に見るクソ試合だったようで。
よかった。早めに見切って。

全く噛み合わないスウェーデンvs韓国戦と、
三流プロレスのようなフランスvsデンマーク戦は
今大会のクソ試合として語り草になるでしょう。

これもフットボールなんですがね。

ワールドカップでこれから先に起こること

2018年06月26日 22時12分32秒 | サッカー
ワールドカップの日本代表の評論がいくつか出ていますが、
選手の気持ちにフォーカスした感情に訴える記事もありますが
論理的若しくはデータをベースに分析した記事も多数出ています。

しかしながら僕の大好きなヤフコメは、後者の分析に対してもコメントが

「ベスト16行ける!」
「引き分けでなく勝ちを目指して頑張ってほしい!」
「西野監督にしてよかった!」

とか、そんなどうでもいいコメントばっかりでした。
この浮かれ具合が日本人お得意の感じですね。

「乗るしかない、このビッグウェーブに」

となった後、このお祭り騒ぎの後、もっと言うと日本の敗戦の後には

「感動をありがとう」

がきます。

で、サッカー協会が外国人監督が招聘し、

「○○○ジャパン発進!」

となります。

こういうことを繰り返し、日本のサッカーは歴史をつくり、
日本らしいサッカーというのが出来上がっていくのでしょう、か??




日本代表西野監督=徳川家康説

2018年06月26日 01時38分52秒 | サッカー
外国人監督にみっちり戦術とスピードとデュエルをガチガチに鍛えて貰って
雰囲気悪くなるくらい追求してもらう。

本番近くなったら「和をもって貴しとなす」日本人監督に交代して
本番は日本人監督でやる。

このパターンは良いかもしれませんね。

ここで一句。

「ザックがつきハリルがこねし天下餅すわりしままに食うは西野」

あーこりゃこりゃ。

日本代表とセネガル代表との全国高校サッカー選手権的試合

2018年06月26日 01時25分50秒 | サッカー
日本のGKについては別に書きましたが、今までの2試合の全体について書いておきたいと思います。

まず、日本が2試合ともいい試合を出来たのは、相手がなめてきてくれたからです。
コロンビアは前回大会での完勝の記憶を持って良いイメージのまま、
日本をなめて戦いに臨んでくれました。

セネガルもそうです。
アフリカは当然、サッカーの本場であるヨーロッパと南米から見れば
所詮アウトサイダーでしかありませんが、ヨーロッパを主戦場として
戦っている選手が多い為、チームとしてはヨーロッパであるという意識が強く
日本をバカにして戦いに臨んでくれました。

ですので良い勝負で出来ました。
残念ながらセネガル戦で勝てなかったのは、原口の小さなクリアミスと、
川島の冗談みたいなミス、乾と大迫が決定機を外したミスのせいです。

そして、今回世界中のマスコミやサッカー関係者、世界中のサッカーファンが
日本を評価しているのが、戦術的な未熟さからくる、オープンな戦い方についてです。

ワールドカップでは、モウリーニョが得意とする「フットボールを壊す」戦い方が
多く見られます。
「オトナのチーム」が戦術的に、徹底的に相手を潰すミラーゲームで勝負したり、
相手のストロングポイントを消す戦いをし、相手のミス待ってカウンターという
戦術に終始してきました。
若しくは「オトナ」と「コドモ」の圧倒的な力の差を見せつけられる大量得点の
一方的な試合というのも結構ありました。

そんなゲームが続く中、日本とセネガルはオープンに撃ち合った。
戦術的な成熟度はありませんでしたが、サッカーの原点ともいう点の取り合い。
見ているものがワクワクするサッカーを、フットーボール辺境の地、アジアと
アフリカの国がワールドカップという舞台で繰り広げたのです。

ちょうど日本のサッカーファンが、高校サッカーの青春を掛けた撃ち合いを
見ているときのような、清々しい気持ち。

そんな「清々しい」気持ちを世界中のサッカーファンに思い出させてくれたのが
今回の日本vsセネガルの試合でした。

誰も本当のことを言わないので、誰も知らないブログにコソっと書いておきますw

川島と西野監督のおかげでグッドルーザーとなる日本代表

2018年06月26日 00時58分22秒 | サッカー
GKの川島の先発出場はやめたほうが良いです。
これ以上無意味です。

こういう短期決戦では調子悪い選手を使っても、試合の中で良くなったりしません。
短期決戦では、
「一度あることは二度ある。二度あることは三度ある」ということわざが当てはまります。
「三度目の正直」ということわざは当てはまりません。

特にFWと違いGKです。

本田が調子悪くても、FWやインサイドハーフ、トップ下にいる選手ですので
失点につながる可能性は低く、逆に思いがけず、今回のようにボールが
転がってくることもあります。

しかしGKはミスをしたら失点に直結するポジションですので、使うと自分達の
首を締めることになります。
それは第1戦、第2戦をみれば結果が示しています。

更に、試合毎に調子が上向いていません。
むしろ下がっています。
第3戦は、いきなりで大変ですが中村を先発にするのが、誰がどう考えても正しい選択です。

果たして、西野監督にその判断が出来るかどうかですが、
現実としては西野監督は川島をポーランド戦に先発出場させてしまうでしょう。
「三度目の正直」を期待して。

しかし、非常に残念ですがその判断のせいで日本は決勝ラウンドに進めなくなります。
1勝1分1敗の勝ち点4で決勝ラウンド進めず、というのが最終結果になると思います。

ポーランドに負ける原因は川島のミスか、反応の速い中村なら取れたかも
というシュートを入れられて終わります。

これが日本が何度も陥ってきた、日本のお家芸、結果を追求しないプロセス重視の判断です。

それでも西野監督は良くやったと思います。
勝ち点1も取れないかと思った予選ラウンドで、勝ち点4。
グッドルーザーとして、胸を張って日本に帰ってきてください。

VARアピールしてる時がチャンス!

2018年06月24日 03時43分37秒 | サッカー
ワールドカップで本格運用が始まったVARですが、フェアな判定という意味では
とても良いですね。試合の流れは中断しますが、ほとんど影響はないレベル。

ゴールラインテクノロジーもとても良いですね。
テニスと同じでハイスピードカメラによる判定。
これも悲劇は起きないので良いです。
このテクノロジーに真正面から反旗を翻したキーパーもいましたが(苦笑)。

南米は大変です。
今までの演技が通じなくなったので。

これは印象論でしかないので、適当な話ですが…、
今までさんざん審判を騙してきたのに、VARのせいで審判を欺けなくなって
しまいました。そのせいで(か)南米のチームは軒並み苦労しています。
あのような演技もフットボールの一部ではありましたが、
それにより試合の行方が決まってしまうということは
厳に避けなければなりません。

結果、唯一、ウルグアイだけはサクッと決勝トーナメント進出を決めましたが、
ロシア・エジプト・サウジアラビアという一番楽なグループに入ったからにすぎません。
VARとゴールラインテクノロジーはとても良いシステムだと思います。

ちなみに、微妙なプレーの後に相手がVARをアピールしている時は大チャンスです。
もしそういうタイミングがあれば日本代表は相手が審判にアピールしているのは
ガン無視して、ゴールに一直線で行きましょう!

ただ、これらのテクノロジーに問題があるのは、今までのサッカーは、
国際大会と草サッカーの違いはボールパーソンがいてマルチボールくらいでしたが
VARとゴールラインテクノロジーは草サッカーでは無理です、ということです。

これは、どんな年代でも国際大会でも草サッカーでも同じルールだった
サッカーの美徳の1つを失わせることでもあります。
しかしながら、ワールドカップのような試合ではVARとゴールラインテクノロジーとは
非常に有効なテクノロジーであることは間違いないと思います。


カンテ半端ない!

2018年06月22日 01時17分00秒 | サッカー
ワールドカップで試合を見ていて、一番スゴイって思った選手が
カンテでした。

レスターの時は、戦術は岡崎が前から寄せて、カンテが奪って
ヴァーディーが走って決める、のワンパターンで優勝しました。

フランス代表の試合を見ていますが、チェルシーで質の高いプレーヤーと
過ごすことで、質の高いプレーヤーの中での自分の活かし方を理解した
プレーをしています。

運動量と局面の読みは圧倒的。
ポジショナルプレーのセオリー(量・質・位置)を理解した頭脳も超一流。
あのちっちゃい体で試合を支配しています。

フランスが優勝したらMVPはカンテで決まり。



RADWIMPSは椎名林檎を見習いましょう

2018年06月20日 01時47分36秒 | エンタメ
日本代表の勝利の余韻が残っているうちにRADWIMPSについて書いておきます。

歌詞が右翼的?国粋主義的?か何かで批判を受けていますが
全くもって思想・良心の自由、表現の自由の範疇ですので問題ありません。

ベ平連全盛の頃のフォークとか、主義・思想バリバリ入ってますし
もともと、ロックとか音楽は反体制から始まってるので、全く問題
ありません。

嫌なら聴かなければ良いだけです。
RADWIMPSの思想が嫌なら買わなければ良いだけです。

その上で、あの曲について書くと、
歌詞がイマイチすぎる。

日本語をあまり知らない人が書いてる?と思うくらいヒドい。
日本語の古語や敬語の使い方など、既にWebのあちらこちらで
指摘がされているので、イチイチ指摘はしませんが、日本男児とは思えない酷さ。
「日本語をもっと勉強して欲しいですね」と指導を入れるようなメチャクチャさです。

そして、もう1つ。

RADWIMPSの件で、ブラジルワールドカップの椎名林檎の曲を持ち出す人がいますが
彼女の曲は、表現の自由の範疇内どころか、難癖というか、無理筋というか
デマゴーグに近い批判を受けただけです。今回とは別問題です。

無理やりですが、歌詞のクオリティについて椎名林檎とRADWIMPSとを比べると、
椎名林檎は一言も直接的な表現を使っていません。RADWIMPSは思いっきり直接的な表現です。

「あなたを愛してる」ということを言うのに「愛してる」って言葉を使ってどうする!?

あまりに表現者としてレベル感が違いすぎます。

更に、結論として、どっちの曲を聴いて、日本という国、母国について思いを強くするか
というと、椎名林檎なのです。

残酷なほど、圧倒的に椎名林檎の表現が格上です。

RADWIMPSは、自分の表現の未熟さを嘆き、反省し勉強してください。
「なんでもないや」みたいな歌詞を書けるのですから。

ワールドカップの借りはワールドカップで、返した!

2018年06月20日 00時51分51秒 | サッカー
いやー、やった!!
勝った!!!

4年の時を経て、
ワールドカップの借りはワールドカップで、キッチリ返した!

メキシコに続く、Big upset!
やったー。

試合内容は、まぁ、かなりイマイチだったけど勝ったことが全て。
美しく負けるなんてクソ喰らえ。
勝たなければ意味がない。

今日は勝利の美酒に酔って、明日から本日の(内容的に)クソ試合の
分析と反省をして、セネガル戦につなげてください。
特に日本最大の弱点、伝統の「ザルディフェンス」の反省よろしくお願いします。

当たり前ですが、心から日本代表を応援しています。




コロンビア戦スタメン(正解発表)

2018年06月19日 20時54分13秒 | サッカー
【俺の】
乾・武藤・香川・岡崎
大島・長谷部
長友・吉田・植田・酒井宏
中村

【正解】
大迫・乾・原口・香川
柴崎・長谷部
長友・吉田・昌子・酒井宏
川島

まぁ納得。
でも原口はやめたほうが良かった。
ショートテンパーだから。
南米のチーム特有のコツコツ反則に切れて
ペナの中で反則してPK与えそう…。
それだけかな心配は。



日本代表にピッタリの監督を見つけた!

2018年06月19日 01時23分42秒 | サッカー
ロシアワールドカップのグループリーグ初戦を何試合か見ていて
明確にわかったことが1つあります。

弱小国が強豪国と互角に戦う、強豪国に勝つ、為には、
激しい守備でなるべく前で奪って、ショートカウンター。
若しくは引いて守って、激しい守備でバイタル手前で奪って
一気に縦に入れてロングカウンター。

細かいことは色々ありますが、大まかに言ってこの2つ。

私、この弱者の戦略が得意な監督知ってます。
皆さん知らないと思いますが。
彼を日本代表の監督にしたら良いと思うんですよ。

あれ、名前が出てこない。

ボスニア・ヘルツェゴビナ出身。
フランス国籍も持っていてフランス語も話すんです。
アルジェリア代表をベスト16に連れて行った。

あれ、なんて言ったかな名前。

でも、この監督だったら、徹底的に弱者の戦略をとって、
勝つために全てを捧げるんですけどね。
過程なんかどうでもいい。美しさなんかどうでもいい。
結果を出すために全てを。

うーん。なんて名前の監督だったかな…。




日大にダビド・シルバはいるか(スペインvsポルトガル)

2018年06月17日 18時28分40秒 | サッカー
スペイン対ポルトガルすごかったですね。

ポルトガルのスーパーカウンター。
おしっこ漏らしそうな迫力でした。

ロナウドの最後のFKは、決めて欲しいところで決める
スーパーヒーロー出現!でした。

スペインには一人、ヴィッセル神戸の選手がいましたが
彼はいいセンスしてましたね。
でも、消える時間も多くて、これがバルセロナから神戸に引っ越しする
理由かと、ちょっと悲しくもなりましたが。

その中でぶっちぎり凄かったのは、スペイン代表の
ダビド・シルバでした。
あのハゲすごい。

3人くらいハゲがいるんじゃないかと思うくらい、
常に「正しい」ポジションにいました。

グラウディオラがバレンシアから引っこ抜いただけあります。
シティに行くとハゲになるのか、グラウディオラが引っこ抜いたのか
俳優くらいカッコよかったのに毛が無くなって、プレーも磨かれた気もします。

常にいて欲しい場所にいて、彼がいることで、必ず数的優位がつくれている。
守りでは、(ポルトガルからすれば)常に邪魔なところにいる。
本当にロジカルで頭の良い選手だと思います。

あまり知らない人のために言うと、乾と同じポジションにいる選手で、
身長も年齢も同じくらい。
乾が意識しているか知らないけど、乾のロールモデルになる選手です。

前回のパラグアイ戦で現出した乾と宇佐美との圧倒的な差は、ダビド・シルバが
ポルトガル戦で見せたものと同じ、正しいポジションをとれているか、です。

宇佐美は持ち前のセンスだけで来てしまって、考えていない。
感覚ではサッカーは出来ません。
何も「ポジショナルプレー」という理論を勉強する必要はありません。
乾もダビド・シルバも勉強していません。グラウディオラは当然していますが。

練習で何度も「ポジショナルプレー」理論に基づいた練習を繰り返して
動きを体に染み込ませ、言われたとおりの動きを出来るようにします。
宇佐美はアホなので、そこで終わり。多くの日本選手もそう。

ダビド・シルバと乾は、その動きを抽象化して原則的理論を頭に入れています。
なので本来の(論文的な)理論は知らなくても、現実世界で応用問題が出た瞬間に
抽象化されている原則に当てはめて考える、同時に体を動かすことが出来るのです。

y=f(x)

という簡単な関数があります。

yは従属変数
xは独立変数
fは定数とか常数とかいいます

xの独立変数はインプット
yは従属変数はアウトプット
そのあいだにあるものがシステム(ブラックボックス)。

自分が置かれている環境を把握(インプット)し、
自分の中にあるフットボール専用ブラックボックスに入れて解析、
自分の身体を動かしてプレー(結果=アウトプット)しています。

正しい環境認識をし、
正しい理論に情報を入れて出し、
正しく身体を動かす。

この作業をダビド・シルバは高い次元で出来ている。
そして乾もそれを追いかけ、厳しい環境で自分を試している。
宇佐美は変わらずセンスだけでプレイしている。

宇佐美を批判するのが目的ではないのですが、宇佐美的な選手が日本の大部分の
選手かと思い、ダビド・シルバと乾と宇佐美とを比べてガッカリしているところです。

これは選手側が問題なのではなく、教える側の問題なので選手を批判するのも
間違っている、ということには言及しておく必要があるでしょう。
とにかく、小さいころから理論を教え、自分で考えさせるクセをつけさせるしか
ないのですが、これがスポーツを軍隊が発祥の体育として考えている
日本人には難しい。

まとめると、日大にはダビド・シルバはいないということですね。