鈍いなまくら刀で社会を斬る!

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とかげのしっぽと天下国家

2018年03月18日 13時12分34秒 | 考え事
どこまでが財務省の計算なのかはわかりませんが、今回の件で
安倍政権が倒れようと、多分ないですが自民党が下野するとかに
なったら、政治は大騒ぎになるかも知れませんが、確実なことは
「財務省はあり続ける」ということです。

時の政権がどうなったとして、官僚は官僚であり続けるし
財務省は財務省として、名前だけでなく、組織として存続していくのです。

この官僚機構という組織の生き残り術は凄いですね。
佐川は、理財局長から(外局ですが)国税庁長官にまでなりました。
事務次官よりちょっと落ちますが、官僚としてほぼ最高到達点に達してます。
そこまでの人物が辞表を出して今回の件を幕引きをしようとしました。

これを称して「トカゲのしっぽ切り」と世間では言っていましたが、
そこまでトップの人が辞めたのは「トカゲのあたま切り」じゃないのか?
とも思いましたが実際は「トカゲのしっぽ切り」で正しい表現でした。

ただ、大きく勘違いしていたのは、
体や頭の方を「政治家」とか「安倍政権」かと思っていたことです。
それを守るために尻尾である佐川を切ったのだと。
しかし本当のところは財務省という機構、これからも連綿と続く
強力な組織とそのOB達が体であり頭でした。

そもそも選挙があり、短期的(3〜4年)な目標しか眼中にない政治家は
一過性のもので、官僚こそが退職するまでの人生をかけて中期的な(30〜40年)
目標をたてて天下国家をつくっていく(と、少なくとも本人達は考えている)。

ですので、近畿財務局が決裁文書にあれだけのことを書き残しておいたことも、
それを改ざんしたことも、現在の太田理財局長が佐川についてコメント(答弁)
している内容も、全て財務省を守る行動である、と考えると理解がいきます。

ついでに言うと、短期的なところは政治家が考えて、中期は官僚が考えていますが
長期の100年後の日本を誰も考えてなさそだねーってことが問題なんですが。
若い政治家の中には(というか、小泉進次郎ですが)、それをプラクティカルに
かつテクニカルに考えようとしている人もいるみたいですけどね。


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