アメリカの専門誌で、2003年から三年連続で「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」に選ばれた庭園が有名な美術館です。
その庭の、四季折々の美しい風景を、何度か写真で見ていて、いつかは行ってみたいと思っていました。
ですから、今回の旅の目的の一つでもあります。
もちろん、「庭」だけでななくて、コレクションンの「日本画」にも大いに期待してました~~。
「安来」・・・「どじょうすくい」のユーモラスな踊り・安来節はここのもの。
安来駅から、車で20分ほどのところにある美術館は、平日というのに、たくさんの「観光バス」のお客様が見えていました。
団体のお客様は、だ~っと入館してきて、一時間半とか2時間の限られた時間でさ~~っと帰って行きます(笑)。
「庭園もまた一幅の絵画である」
美術館の創立者の言葉だそうです。そのコンセプトの元、造られた庭園は、まさに「絵画」をみるようでした~~♪
自然の山々を借景とした絶妙な調和と、手入れの行き届いた木々、苔の様は、目を見張りました!
「春のツツジ」「夏の新緑」「秋の紅葉」「冬の雪景色」・・・
自然の移ろいは、何物にも勝る「絵画」なのかもしれません。
でもでも・・・造られすぎた感のある庭・・・「枯山水」「白砂青松」・・・私はあまり好きではありません。もっと自然を残した方が好きなんですが・・・(苦笑)
美術館開館当時の門がある「池庭」は、多少、そんな趣も残されており、ほっとしました。
美しい庭を荒らさないためか、お庭を散策する・・・ということはできません。
館内のガラスを通して見る・・・仕方ないんでしょうね。
こんなことが、ちょっと残念ではありましたが、一見の価値はある「庭園」です!
この美術館は、お庭だけでなく、多くの「日本画」の巨匠達の作品がどっさりあります!
特に「横山大観」のコレクションはすごい~~~♪
大観が世に出たきっかけとなった作品「無我」・・・いいですねぇ~~~。
ちょっと大きめの着物を着た子どもの微笑ましい姿・・・思わず笑みがこぼれます。
心が和む作品で、本物が観れたことに感動しました。
大観の作品の数々・・・優しい色調、穏やかな線、躍動感・・・いろいろな要素が混ざってはいますが、どれも心静かに観れる作品です。
私は「墨絵」が好きです~~♪
そのほかの画家達の作品もいいですよ。
「伊東深水」「竹内栖鳳」「川端龍子」「上村松園」・・・肌の色の美しさや髪の形、着物の柄・・・それぞれに、画家たちの特徴が良く出ている作品ばかりで、見ていて時間の過ぎるのを忘れました。
気がついたら2時間余・・・ちょっと足も疲れてしまい、一休み。
美術館の中には「喫茶室」「お茶室」もあって、美しいお庭を見ながら休憩ができます。
コーヒー700円は、高いか安いかは、その人の感じ方だろうと思いますが・・・(苦笑)。
最後に「陶芸館」ものぞいてみました。
「河井寛次郎」「北大路魯山人」の作品が展示されているので、ゆっくり見たかったのですが・・・庭と絵で感動して、疲れてたので、チラッ・・で終らせてしまったのが残念!
「6000円で2年間フリーパス」というチケットがあるらしいので、近くの方は、これを利用して行くといいですね。
毎回、ポイントを決めて見る・・・何度も足を運ぶ・・・いいなぁ~~~。
どんな素晴らしい作品も、一度に多くを見ると、疲れますもの・・・
足立美術館・・・おすすめです(笑)