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日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 「幸村を討て」

2022-08-13 | 

「幸村を討て」  今村翔吾 著

「塞王の楯」でファンになった

今村翔吾さん

私の2冊目です

今回も500頁を超える大作で読み出がありました

 

家康が国家を一つに纏める少し前のお話

大阪と江戸

西 東のどちらかに付く武将達

勿論裏切りも生まれます

登場する武将達

その中でも

やはり家康を悩ませたのが

真田一家

長男信之は既に徳川の人質となって

家康に従っています

この方凄い!

そして真田の家族の結びつきの凄さ。

真田の戦略の凄さ。

故に

幸村を討て

となるのでしょう。

もともと私は真田一族のファンですが

この本を読んで

ますます興味を持ったというか

好きになったというか・・・

特に信之が好きなのですが

この文章は全て私を満足させてくれました

それとは又反対の立場ではあるのですが

家康という人物の

底知れない武将としての知恵と用心深さ

これにも舌を巻かざるえませんでした

家康は関東平野の治水工事でも関心したのですが

昔々に

この様な緻密な戦略と緻密な国の治め方

本当に感心を通り過ぎて

ひれ伏してしまいます

真田に対しては

特に信之に対して

敵としては憎い憎い相手ではあるのですが

きちんと武将としての力、素晴らしさは認めている

そんな大きさみたいなものも感じてしまいます

 

この文章にでてくる主だった武将は

「織田有楽斎」「南条元忠」「後藤又兵衛」「伊達政宗」「毛利勝永」

「真田正幸・信之・幸村」そして大御所「徳川家康」です

どの武将も其々力はあるのですが

私が今回興味を持ったのは

毛利勝永(森吉政)でした

彼は子供の時は武芸は拙く学問もそこそこだったそうです

ただ、容姿が評判を呼んだとか。

そこで

浅井家の姫 茶々(後の淀殿)のお遊び相手として取り立てられました

吉政は大人になってからは

ちゃんと武芸も学問も身につき

戦でも手柄をあげた様ですが

この人の信条である「約束は守る」

これが後々

大阪城が落ちる時

淀殿をお守りするという約束を守るために

救いに行ったのですが

淀殿は自らここで果てるという気持ちを曲げず

吉政に介錯役を頼みます。

そして吉政もそのお役目をきちんと成し遂げるのです

この吉政という優しい人柄が

戦場でもどれだけ和らぎを与えていたかと

好ましい人物として私の心にウエイトを占めました。

 

それにしても

長い長いこの本の中身

ずっしりと重みのあるものでありました

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