loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 「明日の子供たち」

2022-02-20 | 

「明日の子供たち」   有川 浩 著

久々の有川さんの本です

この本は

そもそも実際に児童養護施設におられた

笹谷実咲さんという方が

有川さんに出した手紙から始まった本です

最後の章ではこの作品の登場人物

施設で暮らす谷村奏子という女の子が

施設の事をもっと間違ったとらえ方をされない事を願って

プレゼンした後

そういった事を

本として作家さんに出版して欲しいと

手紙を出したことが載っています。

 

明日の家という奏子のいる施設の職員

和泉とまだ駆け出しの三田村

それに

いつも二人のサポート役

先輩の猪俣

この3人が

子供達のことを一生懸命考えています

 

その職員と奏子

奏子と仲の良い久志

これらの人々が奏でるハーモニーで綴られていきます

ハーモニーと言っても

ある時は崩れ

ある時は山の頂に

ある時は流れる小川の様な緩やかさで流れていきます

そして

最後に熱い思いが実って

温かい空気の中で文章はピリオドとなります

 

私自身

孤児院やら

養護施設というものは尚更よくはわかっていませんでした。

この本に寄って

私の理解も

違う方向に舵を取った部分が多々ありました

でも

出来ればこういう施設が少なくなる様な

大人が責任の持てる世の中なら理想的だと思います

と言うと

奏子になんか叱られそう。

「そんなこと現実にはならないよ」と。

そうです。

人というのは

千差万別

環境も

考え方も性格も

皆 皆 違うのですから。

 

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