loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 総理の夫

2013-11-09 | 

最近読み終えた本

「総理の夫」  原田マハ著

いきなりですが、なかなか面白い本でした。

この方の本は以前ご紹介した

「楽園のカンヴァス」がありましたが

今回のこの本は

少々書き言葉の異なった文でした。

「総理の夫」の方は

若い人が書いたという感じが表れています。

サスペンスのような

次は?つぎは?と言うような

作風は相通じるものがありましたが。

そして

やはり頭の切れる女性が主人公という設定も同じではありました。

 

史上始めてという

女性総理大臣となる

凛子の夫

ちょっとおっとりした

母親からはよく「おめでたい人ねえ」と言われる

相馬家の次男坊

鳥類研究所に勤める

相馬日和が書き記した日記文です。

 

非の打ち所のない凛子を蹴落とすなら

夫の何か弱点を掴むことに余念のない

ジャーナリスト達に対して

気持ちの緩みがあってはならない。

決して要領の良くない彼が

それでも

一生懸命に支えていく。

 

酸いも甘いも知り尽くした

凛子を総理にたてまつった原の

手のひらで転がされ

罠にはまりそうになるも

それを防いだのは夫である日和だった。

凛子は彼の温かい気持ちの中で

苦難を乗り越え的確に支持率を上げていく。

 

辛うじて原の罠から逃れられた凛子ではあっても

総理の座を引かねばならない事態が生じ

凛子は決心する。

 

ところが

それを押しとどめたのは

敗北を認めた原と

普段は勝手に振舞っている様に見える

日和の母親

凛子の姑であった。

実は

母親は良き凛子の理解者であったのです。

 

 

 

コメント
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