【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

レースで綴る夢模様

2007-06-17 17:54:42 | 私の手作り夢時間
   今日も、いいお天気になりました。
  と言うより雨が降りません。

   雨は、降れば降ったで
  鬱陶しいですが、
  降らないのも心配ですね。

   昨日のサフィニアとは色違いの
  それが、精一杯つぶらな目を開き、
  こちらを眺めて? いるような気がします。

   こんな時、決まって思い出す一つの言葉。
  (以前にも記しましたが) 
  それは、アンの次のような言葉です。

 




   「何もかも乾ききっているのですもの。
  可哀想に畑はいかにも哀れな様子をしているし、
  木々は腕を伸ばして雨乞いをしているようだわ。
  あたし、庭へ出るたんびに、胸が痛くなるのよ。・・」
    
                                        【「アンの青春」 第18章】

 



   天気予報では、明日には少し崩れるそうですが・・。



   このレース、本当は途中経過のつもりでした。
  後40g程度、残っていますが、
  それでは到底全部編める筈もありません。

   ここに至るまでも継ぎ足しをしながら、
  どうにかやって来ましたが、頂き物なので
  これ以上、どう仕様もありません。

   多分、ここでやめる事になると思います。
  そうそう使った糸の量は、200g強です。

   それにしても、レースは 「白」 が、主役ですね。
  先日の 『風の少女エミリー』 ではありませんが・・



   「白」 はどんな色にも映え、
  又、映し出してくれるのでは
  ないでしょうか。

   落ち着いた雰囲気の家の中、
  あるいは、光の反射する戸外でも、
  いいえ、木の葉だって・・。

   今回、なぜか気持ちが乗らなかった
  のも、こんな濃い色だったせいかも
  知れません。
  
   とは言え、そこはレース、
  豪華な雰囲気をかもし出してくれます。

 おまけに、絹のレースで、ラメ入り。
ジェムシーナ伯母さん もいつか言っていましたね。
「絹」 とか 「レース」 の言葉には、魔法がこもっているのだと・・。   

故郷は遠くにありて・・・

2007-06-16 15:56:13 | リラのお気楽ユメ日記
  
     ローズゼラニウム           オレガノ             ペラルゴニウム





   今日は快晴となりました。
  それでも昨夜から今朝にかけて、
  随分涼しくなり、梅雨とは思えない
  爽やかな朝を迎える事が出来ました。

   雨が降らないのは本当に困りますが、
  晴れの天気は、人の心をパッと明るくしますね。

   とは言え、この時間ともなると、
  さすがに暑く感じられます。

   こうして晴れると、蝶たちも嬉しいのでしょうね。
  連れ立って? わが庭にやって来たではありませんか・・。

   昨日は、一日中姿を見せなかったのに、
  あっちの花からこっちの花へ・・。
  長閑(のどか)な光景です。

   写真は、ペチュニアの仲間、「サフィニア」 です。  
  何とも美しい色合いで、こんな花々を見ていると、
  ほっと心も和みます。
  ハーブの小さくて可憐な花も、いいですね。



   こちらは、今朝届きました、
  例のハワイの叔母からの手紙です。

   面白いのは、典型的な
  横書き社会の国でありながら、
  こうして縦書きで
  書いてくれている所です。

   流れる様な文字は、
  縦書きが一番だと思うのですが、
  悲しい事に徐々に
  廃れつつあるのが現状です。
  日本の文化だと思うのですが・・。

   それにしても・・
  アメリカ生まれでアメリカ育ち、
  日本語も話せない叔母の孫達が雛祭りには
  お雛様を飾り、振袖を着て家族総出で写真に写る・・。

   今や日本人でさえ、
  そこまでしない家庭も増えているのに・・
  と、(叔母の見せてくれた写真を見るにつけ) 
  感慨を新たにしたものです。

   やはり、「故郷は遠くにありて思う」 
  ものかも知れませんね。

夢を運んでくれる糸

2007-06-15 19:38:27 | 私の手作り夢時間
   昨日梅雨入りしたばかりですが、
  雨は早朝にやみ、
  早くも梅雨の中休みのようです。

   今日は、時折晴れ間も覗いていました。
  今も風がそよそよと吹いていますが、
  昨日よりは少々、蒸し暑い気がします。

   さて、頂いたレース糸で、
  テーブルセンターを編み始めたのは、
  既に報告の通りです。

   でも、今回はなぜか気が乗らず、
  その代わりに残った糸で、
  ちょっと遊んでみました。
  大好きなチョーカーです。






 




   絹のレース糸ですので、金属と違って
  お肌に優しく、結構気に入っています。

   そして、ペンダントトップは、
  ちょっとしたリサイクル。

   落としたり、なくしたりした
  イヤリングなどの片方です。

   そして、室内履き。
  私は、冷え性ですので、
  夏でも靴下が手離せません。
  足元だけでも、アン気分? のつもりです。

 




   “ソフィア・スローンは、
  この上なく優美なレース編みの型を
  教えてあげると言ったが、
  エプロンの縁取りにすれば、素晴らしそうな物だった。”
               
                                【「赤毛のアン」 第17章】

 




   “・・・・・リンド夫人が編んだ、「林檎の葉模様」 の掛け布団と、
  これもリンド夫人がかぎ針で編んだ幅広の
  レースの飾りが付いた枕には、しみ一つなかった。・・・・・”
       
                                  【「炉辺荘のアン」 第1章】

 




   レースって、細い1本の糸に過ぎません。
  でも、その織り成す世界は私を捉えて離しません。

   今日の 「アンの世界」 の描写のように、
  縁取りにすれば・・何の変哲のないエプロンも、
  瞬く間に、素敵なそれに変わります。

   まさに、魔法の糸ですね。
  そして、現実の世界から、いつでも 
  「アンの世界」 にと・・運んでくれる糸でもあるのです。

社交的な木!?

2007-06-14 16:12:13 | 四季のスケッチ
   昨夜、未明から降り出した雨・・
  今日は降ったりやんだりの天気です。
  例年より遅れて、こちらもやっと
  梅雨入れしたようです。

   今日は少々荒れた天気で風も強く、
  庭の紅葉の木が珍しくサワサワと、
  音を立てて揺れています。

   おまけに昨日に比べると、
  陽射しがない分、気温も低くなりました。

   そしてもう一つ、ゼラニウムの花も、
  ピンクの花びらを散らしています。
  軒下のペチュニアは、相変わらず元気です。

 




   「楓って、とても社交的な木よ。
  いつもさらさら言っては、人に何か囁いているのね。」
     
                                      【「赤毛のアン」 第15章】



   このアンの楓の描写、いつも不思議に思っていました。
  そよ風程度では、ビクともしませんから・・。

   さらさら人に囁くように感じるには、
  少なく共、今日位の風でありませんと・・。
  日本ではちょっとした嵐。

   こんな風が、普通に吹くアンの島って・・。
  やはり相当自然は、厳しいようです。

   そうこうしているうちに、
  折角囁いてくれていた紅葉の木も、
  既にその囁きはやんでいます。

   何とも気紛れです。
  代わりに雨が強くなって来ました。



   ところで昨日は、やけに乱舞していた蝶ですが、
  こちらの蝶は、今日もお出ましです。

   上の写真は昨夜のものです。  
  この蝶、昨夜はチェリー・セージに、
  今朝は紫陽花に・・。 

   余程、この庭を気に入ってくれたのでしょうか。
  雨に濡れた紫陽花と一緒にパチリ!

   昨日の白い蝶達もそうですが、逃げるどころか
  こちらに向かって微笑んでくれているようです。
  “又、来てね・・” 心の中で呟いていました。   

空極の暇つぶし

2007-06-13 16:54:29 | ハーブと香り雑学
   連日、晴天が続きます。
  天気予報では、夕方頃から崩れるなんて
  言っていましたが、今の所、
  その気配は全くありません。

   今日は、そよそよと風が吹き、
  白や黄の蝶が花から花へと
  気持ち良さそうに飛び回って
  いるのが見えます。
  苺の葉っぱに止まった蝶に至っては・・。

   やにわにカメラを向けても、
  逃げる気配すらありません。
  それはポーズを取っているようにも見え・・。






  
       苺に             ラベンダーに         チェリーセージに




   さて、こちらは先日来からのゼラニウムのポプリです。
  手前が今年の物で、奥が去年。

   写真では分かりにくいかも知れませんが、
  やはり今年の方が大分、濃い色です。

   とは言え、ゼラニウムは元々、
  乾燥地帯の花ですので、変色は
  他の花に比べれば少ない方でしょう。
  ある意味、ポプリ向きなのでしょうね。

   それにしても、ペチュニアの繊細さと言ったら・・。
  黄色を除いて乾くと紫色の濃淡に変わるのです。
  『紫の幻想』 とでも名付けましょうかしら・・?

   ところで、このゼラニウム、見ての通り、
  一つ一つの花びらが、とても小さな可愛い花です。

   これらの花びらの変色した物を選り分ける作業が・・
  これがなぜか、やり始めると止まらない・・。
  アッと言う間に時間が経ってしまいます。

   毎日、忙しく働いていらっしゃる方には、
  申し訳ないような気持ちになりますが、空極の暇つぶしなのです。

   何の生産性のない作業ではありますが、
  それでも頭の中は空っぽになります。
  こんな事でも、なかなか捨てたものではありません。

   そうそう、友人が毛虫に刺されて酷い状態に
  なってしまったそうです。何でも飛んで来たのだとか。

   それも大きな毛虫ではなく、小さな毛虫。
  でも、小さな毛虫の方が毒性が強いのだそうですね。

   全身に水泡が出来たそうですが、怖いですね。
  他人事(ひとごと)ではありません。  

今、そこにある幸せ

2007-06-12 20:27:03 | リラのお気楽ユメ日記
   今日も晴天になりました。
  昨日よりも更に温度が上がり、
  真夏日です。

   入梅が遅れていますが、
  いよいよ明日にも・・と、
  言われています。さて・・。

   久し振りの空の写真です。
  と言っても一昨夕の空。

   飛行機雲が青い空に映え、
  その日は肌寒さも手伝って、
  まるで秋のよう・・なんて思ったものです。

   暑かったり、寒かったり・・
  雨が降らないと思ったら、ドシャ降りになったり・・。
  何だか空がおかしいです。

   とは言え、こんな夕方のすみれ色の空に接すると、
  なぜかほっとします。

   朝の空もいいけれど黄昏の空も、
  朝とは違った趣がありますね。

 




   「今日の夕方は、紫の夢みたいじゃない? 
  生きているのが、しみじみ嬉しくなるわ。
  朝になると、いつも朝が一番いいな、と思うんだけれど、
  夕方になると、朝よりももっと美しいな、と思うのよ。」

                                 【「赤毛のアン」 第29章】



   いつも思うのですが、アンのような精神だと、
  いつも幸せでいられる事に気付きます。

   「今日という日は、美しい一日だったわね。」
  「今年の夏は、なんと素晴らしい夏だったのでしょう!」 
  こんな言葉を何度聞いた事か・・。

   ところで写真は、今朝頂いた、夏みかんの皮です。
  捨てないで、乾燥させてこれもポプリにします。

   今は、乾燥させている最中ですが、
  その間も甘酸っぱい香りで、一杯です。

   柑橘系のエッセンシャルオイルは、
  意外に揮発が早いのですが、この自然の香りは、
  仄かにいつまでも香っているのです。

   そうそう、皮の白い部分は、
  もう少ししたらそぎ取ります。薄~くして保存します。







  


 



   これらの植物は、裏庭の野の花? です。
  こんな所に、こんな可愛い白い花がいつの間に・・
  小さな発見です。そして、香らない羊歯(しだ)。

   そう言えば、「ニオイスミレ」 ならぬ、
  「ニオイシダ」 と言うのもあるそうですね。

   アンの住む島の香る羊歯って、これだったのですね。
  まだまだ知らない事は多そうです。
  これだからこそ、楽しいのですが・・。

6月の花吹雪

2007-06-11 16:55:07 | ハーブと香り雑学
   今日も鶯の声と共に起床となりました。
  ただ、昨日と違い、朝から
  カラッとした爽やかな天気です。
  喜びの二重奏(デュエット)ですね。

   


   「こんな日には、
  訳なく楽しくなれるじゃない?」
         
                    【「アンの青春」 第13章】

   


   こんなアンの無邪気な声が、
  どこからか聞こえて来そうです。

   そうですね、そんな風に思えば、
  本当にそんな気がして来るから不思議です。
  何でも思い切り、楽しまなきゃね。


   樹の下は、秋になってからの
  お楽しみとして・・。
  
   当分、軒下に、お気に入り
  “ティースポット” の変更です。

   幸い壺だけは大小、沢山
  ありますので、テーブル代わりに
  大活躍です。ところで・・

   今日こそ、今季最後の
  “すみれ香茶” とばかり
  張り切ったのですが・・。

   どうしてもあの、美しいエメラルド
  グリーン色とは、程遠い色なのです。

   やはり、旬の季節では
  ないからでしょうか・・。

   お茶一つ取って見ましても、
  なかなか微妙な所が、ありますね。
  でも、味は美味でした。

   そうそう、このスポットからすぐ手の届く場所に、
  ゼラニウムの木があります


   お茶を頂いていますと、
  その花びらが、ひらひらと、舞って来て。

   期せずして、花びらの中の
  ティータイムとなりました。

   桜の花びらと同様に小さな物です。
  桜では、花びらを摘む事を諦めた私ですが、
  ゼラニウムは、違います。

   とは言っても、全部は無理ですが・・。
  それでもついつい時間を忘れ、花びらと戯れていました。
  ピンクって、人をロマンティック気分にするようです。

水たまりの空

2007-06-10 16:57:05 | ハーブと香り雑学
   今日も鶯の声で目覚めました。「ホ~、ホケキョッ!」 
  こんな美しい声の目覚まし時計なら、
  それだけで十分、幸せな気持ちになりますね。
  天候は、ちょっぴり不安定ですが・・。

   


   「今日、どんな嬉しいことが起こるかと、
  色々考えてみるのは、楽しいですわ。・・・」
            
                              【「アンの幸福」 14.】

   今日のような朝でしたら、こんなアンの気持ちも、
  容易に理解出来るような気がします。

   私も、せいぜいアンを見習って、
  楽しい事だけを考えて毎日を暮らしましょう。

   一方こちらは、  
  時々野菜を頂く方から、
  嬉しいハーブの贈物です。

   ミント、レモンバーム? は、
  根付きを頂き、後は、ローズマリーです。
  真ん中のオレガノを除き、早速、植えました。






  



   ローズマリーは、「ローズマリー・ワイン」 と同じく 
  「化粧水」、「リンス」 となって登場。

   我家にとっては必需品なのです。
  いくらあっても足りません。

   一方、オレンジに引き続いて、
  赤色の ハイビスカスが、
  花開きました。

   そう言えばハイビスカスは、
  1日だけの花ですね。
  それで思い出すのが、アンの次の言葉です。

   「1日しか生きていませんものね。
  でも、何て堂々と何て豪華に生きる事でしょう。
  その方がほとんど永久に長持ちする強張った
  嫌な百日草より良くありません? 

   炉辺荘には、百日草は1本もないんですよ。
  あたし達と仲良しでない花と言えば、
  あれだけなんです。・・・・・」

                          【「炉辺荘のアン」 第16章】

   尤も、ここでアンが言っているのは、
  ハイビスカスではなく、芥子(ケシ)の花。

   南の花の代名詞とも言うべきハイビスカスが、
  カナダに咲くかどうかは存じません。

   すみれや、ピンクの薔薇が大好きで、
  人々から 「すみれのような人ね。」 

   ~と言われるアンですから、「百日草」 は、
  確かにアンのイメージとは違うようです。
  繊細で、可憐なアンですから・・。

予期せぬ珍客

2007-06-09 17:41:38 | リラのお気楽ユメ日記
   昨日は、雨の予報でしたが、日中は降らず、(夜雷雨) 
  今日も一時雷雨でしたが、今は晴れ間も戻って来ました。

   そして、昨日、今日と、
  一時の蒸し暑さからは解放されています。

   そうそう、昨夕は、それはそれは、小さな珍客がありました。
  庭木を少々伐採し、その落葉を掃いていましたら・・・。

   溝に何か微かに光る物を発見。
  何とそれは・・・一匹の蛍でした。 

   おっかなびっくり・・手のひらの中で、
  その光を楽しんだ後、おもむろに近くの川へ放ったのですが・・。

   後になって写真を撮るのを忘れた事に、
  はたと気付きました。

   尤も撮ったとしても上手く撮れたかどうかは、
  甚だ疑問ではありますが・・。

   それにしても、蛍がいるという事は
  この辺りの川も綺麗になったのでしょうか。

   今も鶯の声が聞こえているのですが、
  鶯が歌い、蛍が舞う街・・? ~なんて、
  何とロマンティックなのでしょう。



   そうそう、先日の薔薇の硝子瓶、
  結局ポプリ入れに・・・。

   同じ入れるのでしたら、
  薔薇の花びらが最高なのですが、
  生憎、それ程の持ち合わせはありません。

   こうなる事は、ある程度予想された事でもあり?
  ちょっぴり癪(しゃく)なのですが・・。

     そしてこちらは、先日とは、色違いのスカート です。
   二着とも私のお気に入りです。
   この位のスカートでしたなら、抵抗なくアン気分に浸れます。

    ところで先日、私のお気に入りの場所、
  紅葉の下に何匹か毛虫を見つけてしまいました。

   その姿が、あまりにもグロテスクで、ショックでした。
  そんな事もあり、暫くの間、木の下はやめようと、
  すっかりその気持ちも失せていたのですが・・。

   「木陰にテーブルを置きましょう。」 
  「そのテーブルには、
  木の葉が小さな模様を作ってくれる・・・」 
  「それなら白いテーブルがいいわ。」
  

   これは、毎土曜日に放送されている 
  『赤毛のアン』 と同じモンゴメリー作のアニメ、
  「風の少女エミリー」 での一駒です。
  今日のタイトルも、ズバリ 「夢を織る人々」。

   想像しただけで、素敵なシーンと会話です。
  でもその裏には、毛虫などの様々な虫との格闘? 

   見た目の心地良さとは裏腹に、
  少なからず、リスクを克服しなければ
  ならない事があるという事を痛感しました。
  毛虫程度で、ちょっと大袈裟かも知れませんが・・。

   そう言えば・・。東京から軽井沢に転居した、
  ある作家夫婦のエッセイを思い出しました。

   “夏の高原は素晴らしいけれど、
  冬には雪かきを初め、様々な重労働が待っている・・” と。

   理想的に思える高原暮らしも、
  ある程度の覚悟と体力がなければ、
  やって行けないようですね。
  私にとっても、高原暮らしは夢なのですが・・。  

雨の似合う花

2007-06-08 16:59:39 | 香る庭の花綴り
   雨の天気予報も若干ずれ込んだようで、
  日中は時折、晴れ間も出ていました。
  そんな中で、今年の紫陽花が咲き始めました。

   紫陽花にはピンク系もありますが、
  やはり私はブルー系が好きです。
  正確には、ブルーと紫の間を行き来するのですが・・。

   梅雨の鬱陶しい季節ですから、
  せめてものこんな清涼感のある色の花を
  用意してくれたのでしょうか。

   6月の花は、概して寒色系が多いように思います。
  「沙羅」 などもそうですね。


   そう言えば・・。 
  『赤毛のアン』 には、
  この紫陽花の記述がありませんね。
  何と原産地は、日本なのだそうです。

   それにしても、6月が一年中で
  一番素晴らしい季節の
  プリンスエドワード島は、溜息です。

   “・・・空中には薄荷の匂いが漂い、
   どこか目につかない所の薔薇が、
   たまらなく甘く香っていた。”
  
                 【「炉辺荘のアン」 第16章】



   アンの島の自然のアロマには叶いませんが、
  今日は、こんな芳香浴をしてみました。
 
   一つには、昨日刈り込んだ、
  ラベンダーなどの処分にもあったのですが、
  この方法、結構イケますね。

   アロマオイルにも負けずとも劣らない、
  自然の優しい香りが、お部屋に、そこはかとなく漂います。

   アロマランプでの芳香浴も濃厚でいいけれど、
  こんな風に蝋燭の焔を見ながらのそれも、
  なかなかのものです。

   ところで、星野富弘氏のこんな
  「紫陽花の詩」を見つけました。

   時期が時期ですし、
  ちょっと気になったので記してみます。


 



  

                         がくあじさい           星野 富弘

                 結婚ゆび輪は いらないといった
                     朝、顔を洗うとき
                 私の顔を きずつけないように
                     体を持ち上げるとき
                 私が痛くないように
                      結婚ゆび輪は いらないといった
  
                 今、レースのレースのカーテンをつきぬけてくる
                         朝陽の中で
                 私の許に来たあなたが
                         洗面器から冷たい水を すくっている
                 その十本の指先から
                         金よりも 銀よりも
                 美しい雫が 落ちている