【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

雨の似合う花

2007-06-08 16:59:39 | 香る庭の花綴り
   雨の天気予報も若干ずれ込んだようで、
  日中は時折、晴れ間も出ていました。
  そんな中で、今年の紫陽花が咲き始めました。

   紫陽花にはピンク系もありますが、
  やはり私はブルー系が好きです。
  正確には、ブルーと紫の間を行き来するのですが・・。

   梅雨の鬱陶しい季節ですから、
  せめてものこんな清涼感のある色の花を
  用意してくれたのでしょうか。

   6月の花は、概して寒色系が多いように思います。
  「沙羅」 などもそうですね。


   そう言えば・・。 
  『赤毛のアン』 には、
  この紫陽花の記述がありませんね。
  何と原産地は、日本なのだそうです。

   それにしても、6月が一年中で
  一番素晴らしい季節の
  プリンスエドワード島は、溜息です。

   “・・・空中には薄荷の匂いが漂い、
   どこか目につかない所の薔薇が、
   たまらなく甘く香っていた。”
  
                 【「炉辺荘のアン」 第16章】



   アンの島の自然のアロマには叶いませんが、
  今日は、こんな芳香浴をしてみました。
 
   一つには、昨日刈り込んだ、
  ラベンダーなどの処分にもあったのですが、
  この方法、結構イケますね。

   アロマオイルにも負けずとも劣らない、
  自然の優しい香りが、お部屋に、そこはかとなく漂います。

   アロマランプでの芳香浴も濃厚でいいけれど、
  こんな風に蝋燭の焔を見ながらのそれも、
  なかなかのものです。

   ところで、星野富弘氏のこんな
  「紫陽花の詩」を見つけました。

   時期が時期ですし、
  ちょっと気になったので記してみます。


 



  

                         がくあじさい           星野 富弘

                 結婚ゆび輪は いらないといった
                     朝、顔を洗うとき
                 私の顔を きずつけないように
                     体を持ち上げるとき
                 私が痛くないように
                      結婚ゆび輪は いらないといった
  
                 今、レースのレースのカーテンをつきぬけてくる
                         朝陽の中で
                 私の許に来たあなたが
                         洗面器から冷たい水を すくっている
                 その十本の指先から
                         金よりも 銀よりも
                 美しい雫が 落ちている