【市中の山居 「茂庵(もあん)」】
【振り返れば京の街並み】
【大正時代の趣きのある建物】
「何てロマンティックな古めかしい径でしょう」 曲がりくねった細道を伝いながら、 ダイアナが言った。 小径は、枝差し交わす樅の古木の下を 通っているので、仄暗く、 苔ばかり、生えていた。 両側には落葉が降り敷き、 ところどころ、日光が射していた。 辺りはしんと静まり返り、 浮世を遠く離れた感じだった。 (中略) 次の曲がり角を折れた時、お城ではなく、 一軒の小さな家が見えて来た。 【「アンの青春」 第21章】 |
昨日までとは違い、
どんよりとした空で明けました。いかにも冬らしい空。
ポツポツ、雨が降り出したのは、午前10時も大きく回ってから。
今日は日射しがない分、随分、寒く感じます。
昨日より今日の方が暖かい・・?
俄(にわ)かには到底信じられません。
しかしながら、雨は程なくやみました。
雨のやんだ今晩は、もっと気温が下がるのだとか。
いよいよ本格的な冬の到来ですね。
【ここは紅葉の山。その落葉の降り敷く小径を上って行くと・・】
【趣きのある大正時代の建物が並んでいます】
【その先には緑で覆われた 「茂庵」 のエントランス】
【ここまで辿り着きました~ここからもう少しだけ仄暗い森の小径を辿ります】
【やっと到着!】
【急な階段を上り、二階に】
さて昨日は、友人と師走の
都会の喧騒から逃れ、
ひなびた風情を醸し出す
お店、「茂庵」 に
行って来ました。
家を出る頃は風こそ
冷たかったものの、
真っ青な空でしたのに、
着いた頃には真珠色の空に。
銀閣寺近くにある、
吉田山山頂にあるお店。
と言っても100m程度の
低い山ですけれど。
午前11時半開店で、
ほぼ同時刻に訪れたのですが、
真ん中のソファ席を残し、
八割方、埋まっていました。
シーズンオフでさえこれなのですから、
人気店である事が垣間(かいま)見えますね。
そうそう、一階の正面玄関の引き戸を開けると
狭い土間があり、靴を脱いで急な階段を二階に上がります。
愛宕山を初め、衣笠山、京都御所などを一望出来る、
カウンター席が、どうやら特等席のようです。
その反対側の窓辺のテーブル席が、
かろうじて空いており、私達はそこに座りました。
おまけにランチもお目当てのものは既に終了しており、
定番の 「ピタパンサンド(スープ&マリネ付き)」 を。
食後に200円追加で珈琲が頂けます。
その珈琲、ちょっとハーブの味がして美味しかったです。
前述もしましたが、「茂庵」 に至るまでの道、
今回神楽岡コースを辿ったのですが、色々なルートがあるようですね。
周辺には大正時代の建物が残り、
紅葉の落葉を踏みしめながら森の隠れ家? を辿る・・。
まさに、『アンの世界』 そのものではありませんか。