【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

セピア色の風景

2006-10-19 19:13:11 | ちょっとアンティーク
   今日も日本晴れの気持ちのいい天気でした。
  そして・・今は、もう夜の帳 (とばり) に、
  しっかり覆われています。

   今のこの季節、
  青い空と黄金色に染まった稲穂を見る時・・・。

   そしてその先に、たわわに実った柿なんて見た時には
  何だか懐かしいような、これぞ日本の原風景という気がします。

   そしてこのような風景は、
  今この時しか出会えないような・・郷愁すら感じます。

   と言っても一面に広がる光景ではなく、
  住宅地の中に点在した狭い空間の一つなのですが・・・。






  


   



   郷愁にかられた所で、
  今日は古い蓄音機を引っ張り出して来ました。

   以前は時折蓋を開け、目の届く所に飾ってもいたのですが、
  だんだんいつの日か、部屋の隅っこに追いやられ、
  すっかり忘れられた存在となってしまいました。

   でもこれ、まだ動きます。
  手動で目一杯回し、その反動を利用して、
  レコードが聴けるというものです。

   最近になってCDではなく、
  LP盤の良さが見直されて来ていますが、
  これは、もっともっと懐かしい音なのです。

   雑音だらけなのに、その雑音さえも
  音楽にしてしまうような・・そんな音。

   上手く表現出来ないのですが、
  心に沁みる音であることは確かです。

   そうそう、アンティークと言えば、
  蓄音器の後ろのオルガンも年代物です。

   今はもう製造されていない、
  USA製の 『ハモンドオルガン』。
  トーン・ホイール型です。

   バッハや、テレマンなどのクラシックの
  オルガン曲は勿論のこと、ジャズも
  このオルガンならではの独特の音を
  かもし出してくれています。

   尤もクラシックの場合、こちらは小さいので、
  本格的な曲は弾けません。
  それは、もう一台の大型(フル)を使っています。

   そう言えば、あの アン は、ミス・ラベンダー を指して 
  「まるで、音楽のような方ね。」
 
  ~と 言っていましたっけ。

   なぜだか分らないけれど、何の関係もないけれど・・
  今、ふと、この言葉が浮かんで来ました。
  でもこんな風に言われたら、嬉しいだろうな、と 思います。

   因みに アン は、すみれ。
  
 「先生が何か仰る時、すみれの匂いがするわ。」 だったり、
  「あなたは、すみれの言葉でお話になるわ。
  シャーリーさん。」
 と言うように。

   これがどんな意味があるとか、
  そんなことはどうだっていいのだそうです。

   アン によれば、
  “響きがいかにも詩的だから” とか。
  納得です。

   そうそう、一昨日の山野草、花瓶に挿しました。
  秋桜(コスモス)も種がこぼれたのでしょうね。

   道端に咲いていたものです。
  その野生のコスモスは驚くほど背丈が高く、
  秋の風に気持ち良さそうに、そよそよと揺れていました。