読書おぶろぐ

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警察腐敗 警視庁警察官の告発

2010年11月19日 23時15分11秒 | 社会・報道・警察・教育
 
黒木 昭雄氏の著書。
黒木氏は、先日お亡くなりになりました。 「疑惑の死」と言ひますか、ブログの記事が削除されてゐたことや自殺の前日までツイツターを書き込んでゐたことから、様々な憶測が流れました。
下記の記事も、「殺人者」がやらふと思へばできないことはありません。
 
まあ、それはさておき・・・・
この著書には黒木氏が警察に所属してゐた23年間の体験が書いてあります。
黒木氏自身も、「嫌がらせ」をされてゐたのですが、この本の内容はすべて、民間企業でされれば裁判沙汰になり、企業は負けることばかりです。
 
警察官の方々は、そんな民間企業の「不祥事」のおにゅーすを見てどんな感ぢを受けられるのか?
それを想像すると、あまりにも気の毒です。
 
では、どんなことが日常「警察」といふ組織で行なはれてゐるのか?
まづ驚くのは自家用車を持てない (事故でも起こすと上司にとばつちりが行くから)
電子メール、携帯電話番号の強制的な調査
旅行は届出と上司の許可が必要 
休日でも外出および日帰りも行き先を明らかにする
知人・友人の交友関係の実名・住所の届出
 
・・・・ これ、立派なプライバシーの侵害であり人権侵害でありませう。
こんなことを通つてゐる警察組織がおかしいし、これでは警察官はストレスが溜まるに決まつてゐます。 
信ぢられません
 
しかも市民から評判の悪い、駐車違反とかネズミ捕りとかで点数を稼げと上司から言はれるのでやりますが、黒木氏が懸念されてゐるとおり、「くだらないこと」で警察に嫌な思ひをさせられたら、聞き込みなど重要事件で協力する気はなくなります。
 
また、驚いたのは110番は立ち上がつて即対処することになつてゐるらしいのですが。
あたくしは、許せない経験をさせられたことがあります。
 
昔の家の付近は田舎で夜になると人が途絶え、木々も多かつたので変質者が車を停めてゐたりジョギングを装った痴漢などがゐました。
ある日、夕刻停めてあつた車の横を通つたところ、「ああああ」と男の変な声がするのでそちらを見ましたら、中年おやじが顔にグレーの布切れをかぶせてオナつてゐました。
小学生なども通るところなので、子供が被害に遭つたら大変と思ひ、110番しました。
 
この時の中年警官の対応は絶対に忘れません。
にやついた声で
「で、車の中で何してるの?」
「ちよつと行つて、まだゐるか見てきてよ」
結局パトカーは来ませんでした。代はりに、電話した先を確かめるためなのか宅に「逆探知からかけたやうな電話」がかかつてきました。
 
このとき以来、黒木氏の指摘してゐるとおり、警察に協力する気は皆無となりました。
110番はあれ以来したことがありませんが、出た警官は名乗るべきです。
 
黒木氏の著書と実体験と、先日「流出」した機密情報を考慮すると、黒木氏の著書の内容が真実で、ストレスがMAXの人たちが行動を起こしてゐるのかもしれない・・・と思ひます。
 
 
11月9日(火)17時0分 
 謀殺説流れたジャーナリスト・黒木昭雄氏から死後メール到着

 ジャーナリスト・黒木昭雄氏(享年52)が11月2日、父親の眠る寺の駐車場に止めた車の助手席で亡くなっているのが見つかった。死亡推定時刻は1日23時ごろとされる。


 警察OBでありながら、警察の不正などを厳しく追及してきた黒木氏。最後に手がけていたのが、2008年7月に岩手県で起きた17歳少女殺害事件だった。岩手県警が指名手配している容疑者について、黒木氏はえん罪ではないかと疑問を呈し、警察の捜査を真っ向から批判していたのである。


 警察は、黒木氏が亡くなった原因について、練炭自殺の可能性が高いとしているものの、こうした背景があるだけに「口封じされたのでは」などと謀略小説のような話が飛び交った。ツイッターでは〈黒木昭雄さん暗殺事件が発生!「練炭自殺」に偽装!〉といった書き込みが相次いでいた。


「警察の人間は、黒木さんをあしざまに罵る人も少なくなかった。身内だっただけに裏切られたという思いも強かったのでしょう。それだけにこうした“謀殺説”が飛び交うのでは」(警察関係者)


 しかし、黒木氏とともに事件取材に当たっていた平松総合調査事務所の平松直哉代表はこう語る。


「死の翌日、11月2日午前9時頃に、黒木さんから〈こんな形になったけどいつも見守っている。また会おう〉という携帯メールを受け取りました。タイマー設定で送信したのでしょう。一部で『確認されていない』と報じられた、家族あての遺書もこの目で見ました。別れの挨拶と『葬儀はこうしてくれ』ということが簡単に書かれていました」


※週刊ポスト2010年11月19日号