ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

めざせペガサス!

2005年07月24日 | シェフのコラム
(写真の河に見えるのは運河です
尚 このアングルはペガサス側からです)
休憩時間になると
着替えて 
歩いて20分程の所に

ペガサスブリッジと言う
羽橋があり 
運河を通過する船があるときに
橋がワイヤーで空に向けて持ち上がるのです

第二次世界大戦では要の橋だったそうで
映画「ノルマンディー上陸作戦」の中にも
出ていたそうです

なーんにも無いでしょ
ここを良くアキダを連れて歩いていました

海が近いせいもあって
風向きによっては
ちょっと潮風が感じる道でした。

窓から見える中庭

2005年07月24日 | シェフのコラム
ノルマンディーのレストランの
私の部屋の高い位置にある窓から
中庭がみえました

敷地を囲む塀にツタが絡まり

一面の芝生

石作りの椅子とテ-ブルが置かれ

所々に石作りのエンジェルが配置されて

なかなかいい雰囲気でした

すてきでしょ

ここのテーブルで飲んだビールは旨かったー
(本当はワインかシャンパンが飲みたかったのですが)



シェフには内緒だぞ!

2005年07月24日 | フランスこぼれ話
ノルマンディーのお魚は
フランスとイギリスの間に
ドーバー海峡があり
潮の流れが速く
摂れた魚は身がしまってプリプリ

驚いたのは
平目(trbot:テュルボ  車のターボではありません)
の大きいこと日本の平目の3倍はあります

それに
オマール海老

オマールと言うとほとんどが
カナダかアメリカ産
フランスブルターニュ産は
日本の牛肉より高いのですが

その身の旨味と歯ごたえは
すごい!

ときどき
大物が混じっていますが
片手では持ちきれない大きさで
80センチ位大きくて
爪のおおきさが
私の手の平ほどで
2、3キロはありました

とにかく
魚はみなプリプリ ピンピン(キトキト)

ある日朝の
仕込みの時 新鮮なホタテが入荷
アプランティー(見習い)のセドリックと
ホタテの下ごしらえをしている時

そのホタテの身の大きさとプリプリ感に
日本人の私にホタテさんが言いました

ホタテ:ボンジュール キュイジニエさん

私:あ ボ ボ ボンジュール

ホタテ:私の身 プリプリで美味しそうでしょ?

私:あ あ ウ ウ ウイ

ホタテ:セドリックの目を盗んで 食べてもいいよ

私:ほ ほ ほんと!

手に取ったホタテさんは
透き通るように白く
ふっくらとして白玉のように
もちもち プリプリ

セドリックの目を盗んで
官能的美味しさに
ニンマリ と セドリックは
私がホタテさんを食べちゃった事に気が付いたらしく

セドリック:マサ何を食べてんだ?

私:ホガァヶ

セドリック:エッー ホタテ!!!!

私:シェフには内緒にしてくれよ

セドリック:わかっただから もう一度食べてみてくれ

私:いいの?

セドリック:ああ シェフには内緒にしておくから


「パクッ」

セドリック:おーい 皆ー マサがホタテ生で食ったぞー!

私:シッー セド おい 

と言っている間にキュイジニエ達が集まって

マサホントかー?

私:ごめん

キュイジニエ:もう一回俺達の前で食べてくれ

私:えーいいの?

「パクッ」

一同:うわー げっー やめろー うそー ほほー 
  マサおまえ死ぬぞー

騒ぎにシェフが来て
キュイジニエ:シェフ!マサがホタテを生で食べたんです!

シェフ:(ニヤッとして)日本人は刺身と言って
    新鮮な生魚をたべる料理があるんだ



シェフ:マサあまり食べ過ぎるなよ
    お客様に出すホタテが無くならない様にな と

私:ほっと胸をなでおろしました


みんな 俺は生きてるぞー!