廃盤蒐集をやめるための甘美な方法

一度やめると、その後は楽になります。

2018年末 セール後半戦で果たしてリベンジできたのか?の巻

2018年12月30日 | Jazz雑記
さて、ディスクユニオンの年末セールの後半戦が始まった。 今季の前半戦は内容的にはイマイチでかなり苦戦していた感がありありだったが、ユニオンにも
プライドがある。 最後の意地をかけた大型セールをかましてきた。 ただ、緊急開催とは銘打っているけど、実際はこうなるであろうことは大方の予想通りである。
まあ、コンサート開演前に公開されるセットリストの中にアンコールの曲名が書いてあったらシラケるでしょ?ということなのかもしれない。

いずれにせよ、前半戦で惨敗を喫した私としてはこのまま手ぶらで平成を終わらせるのは如何にも後味が悪い。 ここは何とか一矢報いたい、ということで
寒波押し寄せる極寒の中、モソモソと繰り出すことにした。

メインターゲットはもちろんミドルクラスだが、今回のリストには以前から探していたものが2つ出ている。 安レコ漁りのついでにこの2枚が拾えればラッキー
いうことで、まずは御茶ノ水へ。

Jazz Tokyo に着いたのは、13:30頃。 嵐は過ぎ去ったのだろう、店内はほどほどの混み具合で落ち着いて漁ることができた。 店員のお兄さんは明らかに
疲れ切っていた。 何とも気の毒である。 小一時間ほど漁り、連れて帰ることにしたのはこの2枚だった。





狙っていた2枚のうちの1枚が、このスティーヴ・キューンの "Three Waves"。 ちゃんと衝立にフェイスで飾られていて、私が来るのを大人しく待っていた。
これでレコード時代のキューンの持っておきたかった最後の1枚が手に入った。 ステレオ盤はたまに見かけるが、モノラルの美品にはトンと縁がなかった。
これはRVGカッティングなので、まずはモノラル初版が欲しかったのだ。 今回のものは新品同様の完全ミントで、これは嬉しい。
ボビー・ティモンズのクリスマス・アルバムはありふれた安レコだが、かぜひき盤が多くてこれまで買うに買えなかったもの。 クリスマスはもう終わったけど。

目玉商品は当然売れていて、売れ残ったものを見た範囲だけの所感だけど、値段は概ねリーズナブルだったと思う。 一部おかしな値段が付いていて
誰も買わないだろう高額盤も数枚あったが、そういうものを除けば、値段だけ見ると「安いじゃん」という印象だった。 ただし、当然盤質は全体的に
イマイチだった。 おそらく店頭の買取だけでは商品が集まらず、海外買付をしてきたんだろうと思う。 如何にもそういう状態の盤が多かったし、
数は多かったけれどミドルクラスのラインナップは平凡な顔ぶれで、私の食指は動かなかった。 一応、2~4,000円くらいの盤を10枚近く検盤したけれど、
買ってもいいだろうと思えたのがティモンズ盤1枚だけだったのだ。 リストには「総枚数1,000枚以上!」と景気のいい文言が躍っていたけれど、
内実を見ればそれは寂しいものだった。 やはり、今年のセールが低調だったことは隠しようがないように私の眼には映った。


次は同じくミドルクラスがたくさん出るという新宿へ。 ブルーノートの高額盤に手を出す気はないのでここには狙っている盤はないけど、何か安レコが
買えるかと思って15:00頃に着いたが、これが見事なまでに空振り。 買いたいと思えるようなものは1枚もなかった。 やはりこの店舗は高額盤だけに
照準を合わせていて、もはや私なんかが出入りしていいような店ではなくなったきた感がある。 ブルーノートもほぼ消えていて、残っていたのは
リー・モーガンの"City Lights" だけだった。


続いて、吉祥寺へ。 ここではもう1枚の狙っていた盤を無事拾うことができた。 これでマッコイのインパルス主要3部作は揃った。





ただし、肝心の安レコがさっぱり収穫がなくどうにも収まりが悪いので、下北沢へ。 ここはジャズのセールはなく、通常運転中。 
ジャズのコーナーはガラガラである。 のんびりと探して、以下の3枚を拾った。 すべて1,000円台。





スティットの "Tune-Up!" は後期の名盤、エリントンの大作はミント状態、クリス・コナーは10インチが初出だけど年に1回くらいしか聴きたい気分に
ならないので、私にはこれで十分。 フラットのきれいな盤で、これはお買い得だったのだろう。 これで2018年最後の猟盤は終わった。


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