a vacant mind

虚無と音楽

無能の人

2005-08-10 | 音楽等
竹中直人が監督した第1作だったかな?大好きなつげ義春さんの漫画無能の人の映画化だった、映画にいきたかったのだが、悲しいかなここは田舎だから見に行くことはできなかった。ぼのぼのもそうだったかな。絵が好きというよりはストーリー展開がとても好きだった。頼りげないキャラクター達、明日どうなるのかもわからない。心を病むもの、死への願望を抱くものそれらのものを、漫画で表現しているのだから、正直驚いてしまった。普通に潜んでいる異世界を表現できるんだなあと感心してしまった。川辺で石売って商売をすることの行為には、何の意味もないように思えるけど、意味のあることだけしか求めなくなってしまった現在は、何の意味のないことを許容できるはずもない。僕は空白を求めているから当然ずれていくけど、それで構わない。路傍の石であろうとも。
どこまでも揺らいで見せるよ、誰もいなくなったとしても、今日も生きているんだと確認しながら。
コメント
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