あるお客様からのご紹介で男性がこられました。 そして彼は現在の状況をお話してくれました。 奥様とは家庭内離婚状態。お子さんは成人してあまり会話のない状態。 自分のご飯があるわけではなく、いつもお茶漬けを食べて寝るという生活をしているようでした。 仕事での人間関係にも疲れ、奥さんに 「会社も危ないうわさも出てるから、早期退職して好きなことでもやって行きたい」という話をしてもまったく返事なし。 家のローンもまだあります。
「このまま私は一生こんな生活のまま行かなければならないのかと思うと・・辛いです」と彼は言いました。 本来ならこうなる前に若いときから奥様と人生プランの会話をするべきなのです。 しかし夫婦としてはもう破綻していますので、遅い状態。
男性って奥さんに弱いところを見せないようにしますから、なおさらしんどいですものね。 女性ならまだ吐き出すところがありますけど。 「離婚を言い出す勇気もないし、お金もないし・・どうしていいのか」と彼は言います。
「現実にどうなったら幸せですか?」と聞くと 「家族も円満で仕事も楽しくなれば」と彼は言いました。
現実がまったく見えていないようです。 奥様は女性ですから、一度嫌いになったらまた元にもどって好きになる・・は難しいのが現実です。 カタチだけでも・・と願うのも判りますが、女性にとって苦痛の何ものでもありません。
彼を見ていると・・ブランド物というキーワードが出てきました。 彼に聞いてみました。 すると・・・友人にブランド物を売っているお友達がいるそうです。そして話ているうちに 「あ、思い出しました、友達にうちで働かないか?といわれたことがあって、でも友人関係を壊したくないから、といって断った経緯があります」と言いました。 「ん・・・でもきっと入り口はそこだと思います。一度お友達に会ってみてください。それが動き出したらまた連絡をお願いします」と言いました。
そしてしばらくしてから連絡が来ました。 奥さんの携帯に男性からのメールがあり、それを問いただすとそばにいた娘が 「お母さん、だからバレるって言ったでしょ?」と言いました。 彼は激怒すると娘さんが 「さっさと別れたらいいのよ、お母さんもお父さんも」と言ったそうです。 「自分が帰るとし~んとする家族なんですよ、私が建てた家なのにね・・」と泣いていました。 辛いでしょうね・・・夢のマイホームが・・寒いのですから。 私は 「あの友達の会社の方は?」と聞くと 「来てくれるなら助かるし、一緒に会社を大きくしよう、と言ってくれました」と言いました。 「それとですね・・思い切って家族のことも話したんですよ」 「はい、彼は何と?」 「整理して俺のところで一からやる勇気をもってくれないか?」と言われました。 「あ・・・すばらしいお友達ですね」 「はい、そう思います」 そして私があることを話すと 「あ、友達も同じことをいいました」と言いました。 それと私は気になることを聞いて見ました。 「~~で、~~な女性なんですけど、奥様じゃないですよね?」 「あ・・・・」 聞くといつも背中を押してくれる女性だそうです。 「深い愛を感じますから、大切にしてあげてください」。 「はい、判りました」。
数ヵ月後連絡が来ました。 お友達の会社に転職し、退職金でマイホームの繰上げ返済し、毎月のローンの軽減をしました。 そしてお友達と私が言った同じことを実行し・・・ 「今とても落ち着いている自分がいます。お給料が退職金を越えるぐらい頑張って見せます。そして自分を大切にしてくれる人に恩返しをしていきます。あ、先生、来月おごらせてくださいね、そのとき友達にも会ってもらいます」
元気になったようです。 よかったよかった。 彼はお友達の愛と影で支えてくれた愛に気がつき、勇気を使うことにしました。
もともと持ってるんですもの、勇気。 あとはそれを使うだけ。
いつ使うの? あなたの勇気。 今使わないと・・・また来世になります。 でも前世で使わなかったから・・・今世にも同じ課題が来て使うようになっちゃいました。 今世で使いましょう。 本当に大切なものを手に入れるために・・ね?