MICHI'S LIFE   

3年半のベルギー生活&1年間のフランス(ストラスブール)生活を経験し...再び日本での新しい生活が始まりました。

突然の別れ

2009年12月22日 | Weblog
先日、私の祖母が他界いたしました。
たしか...86歳だったと思います。
生まれたときからずっと一緒に暮していた大好きなおばあちゃん。
実家が自営業だったので、一緒に過ごすことが多く、私にとってはとてもかけがえのない存在でした。
おじいちゃんが早くに亡くなって、子供5人を苦労して育てたということも父から聞きました(もちろん、長男だった父も自分が一家の主として頑張ってきたそうです...)。
86歳といえば日本人女性の平均寿命くらいでしょうか....十分長生きだと思います。でも、ある出来事をきっかけに体調が急にガクリときてしまったようです。
それは、一年半前に叔母(祖母の娘)が他界したことです。相当ショックを受け...しばらく立ち直れずにいました...もちろん、私にとってもとても大切な人で3人目の親といっても過言ではないくらいの存在でしたから....私も本当にショックでした。
祖母はおばのことを思い出してはよく泣いていたようです。
ショックから立ち直ってもらおうとみんな今まで以上に沢山かまって(よくも、わるくも)きました。
年なので、体調が悪いことは多々ありましたが...しばらくは元気にしていました。
しかし、ここ数ヶ月のうちに圧迫骨折や肺炎などで体調が思わしくなかったらしく...
私に連絡が来たときには入院した後で、かなり悪くなってからでした。
実家からは「無理して帰ってこなくてもいい」と言われました。
M君は「すぐに帰ってあげたら」と言ってくれましたが、実家のほうでも色々ばたばたしており...祖母の状態があまりよくわからない状況だったので帰国を迷っていました。
連絡が来てすぐに祖母に電話をしました。
最初、電話に出た親戚から「痴呆が進んでいるからもしかしたら声を聞いてもわからんかも...」と言われました。
ショックな気持ちを隠しながら祖母に話しかけました。
呼吸状態が不安定で酸素マスクを使っていることと、入れ歯をはずしていることで...うまく声が出ていませんでしたが....
いつもの私との電話での口癖をかすれた声で言っていました....
私の声だけでちゃんとわかってくれていたんです。
しんどいだろうに一生懸命話してくれました...
その日もあわせ3日間電話をかけました...少しでも話せたらと...初めの日が一番調子が良かったようで...後の二回の電話は一言、二言の返事か「うなずいているよ」という家族からの言葉だけでした。
3回目の電話をした日の翌日の夜中すぐに様態が悪くなり...息を引きとったそうです。
あまりにも急な知らせでした。
あまりにも突然すぎて....突然すぎて....
実家にいる妹に電話し話をしましたが....妹もあまりに突然すぎたのでかなりショックだったようです....
お互い泣いて言葉になりませんでした。
電話を切ったあとも涙が止まらず...会えなかったこと、何もしてやれなかったことを悔やみ一晩中泣きました....
結局、知らせがあってすぐに帰る準備をしても間に合わなかったのですが....
祖母の亡くなった日はフランスではこの冬一番の寒波の夜でした。
夜中の最低気温は-16℃だったようです。
土日には雪も積もり、ロンドン・パリ・ブリュッセルをつなぐユーロスターは寒さによるトラブルで運休...凍死者も出ていたようです...ニュースで大きく取り上げられていました。
福岡の実家も同じく寒かったようで、雪が降っていたそうです。
この数日間、祖母が亡くなったことのショックで落ち込んでいたのですが....
M君も仕事が休みに入りつつあるので時間に余裕ができ、私に色々気を使ってくれたこともあって...少し気持ちも落ち着いてきました。
まだ一人でいると色々考えてしまい...泣いてしまうことも多々...
でも、受け入れないといけない事実です...
今は海外での生活で実感がわかないのですが...実家に戻ったときの祖母がいない家を想像できません....
はーっ....
もうちょっと時間が経てば受け入れることができるのでしょうか....
一年半経った今でもおばの死は完全には受け入れられていないのに....
祖母にももう二度と会えないという現実を現実として受け入れるのだろうかと....考えてしまいます。
祖母の亡くなった姿を見ていないのでよけいにそうなのかもしれないですよね....
今もまだずっと胸のあたりがもやもやしています。
突然、思い出しては切なくなり涙があふれそうになります。
父からの言葉は「会えなかったこと...きっとおばぁちゃんもわかってくれていると思う。だから残り少ないそちらでの生活を大切にしていきなさい」と...
まだ気持ちに整理がつきませんが...残り2ヶ月ほどのフランス生活を大切にしたいと思います。

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2 コメント

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悲しいですね・・・ (E)
2009-12-25 14:22:55


あぁ・・・
私も、突然亡くなってしまった父のことや、早すぎる旅立ちだった姪のことを思い出してもらい泣きしちゃいました。

悲しいですよね…
寂しいですよね…

同じ年頃の方を見ると、また思い出して涙出てきちゃいますよね…

仕方ないと思いますよ…
悲しんで良いと思いますよ…
おば様も、おばあちゃまも、いつか心の中で生き続けてくれるようになる時が来ると思います。その時が来るまでは……


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Eさんへ (MICHI)
2009-12-26 03:19:38
ありがとうございます。
そうですよね....
ふとした瞬間に思い出してしまいますよね...悲しいですよね....辛くなりますよね.....
でも....しばらくは現実逃避をしようと思っています。
おばのときもふとまたそのうちに会えるんじゃないかと....思うようにしていました。
死に目に会えなかった分、おばあちゃんの元気な顔しか思い出せないので...
まだ今は大丈夫のような気がします。
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